1年くらい前に愛知県刈谷市で施工したファイポン(Fypon)のデッキ手摺。
屋根を受ける長いポスト(柱材)を後付けで施工したり、強度的に不安定なウッドデッキの上に載せたりと、なかなか手間の掛かる仕事をしたのですが、今日1年点検後のメンテナンスに行ってきました。
実は、デッキ手摺をざら板の上に固定する為の親柱があるのですが、これが左右に4cmくらい揺れるというので見てもらえないかというご依頼を、元請けの住宅メーカーさんから頂きました。
通常、ガッチリとざら板にボルトで固定されていますから、柱が揺れるということは考えられないのですが、現場を確認すると確かにグラグラとしています。
親柱をパーツに分解して床の固定金具を露出させた処、ボルトが緩んで金具が少し浮いた感じになっていました。
恐らく子供たちが手摺の上に乗ったり、手摺を揺らしたりしたことで、デッキの床からボルトが少しずつ抜けてきたんでしょうね。デッキのざら板の厚さが薄いですから、ボルトのスクリューの掛かりが少ないので仕方ありません。
標準の短いボルトを外して、もっと長いビスを使ってざら板だけでなく大引きの材木にもビスが利くように施工を改善しました。また、親柱とざら板、固定金具とざら板を強力な接着剤を使って更に強く固定をしました。
これでまたグラグラするようなら、メーカーの施工マニュアルや施工手順、使用部材を変えて頂く以外方法はありません。それにしても、しっかり施工しても1年くらいで柱が揺れる不具合が起きるなら、同様のトラブルになっているおうちは全国にたくさんあるんでしょうね。
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