九州の建築会社さんから、アルミクラッドの輸入木製サッシの不具合で窓が開けられないので修理が出来ないかという相談を頂きました。
写真を見る限り、建具(障子)のフレームが腐っているようですが、その影響で開閉する為の金物が脱落しているのかも知れません。
そのサッシは、ボウ・ウィンドウと呼ばれる弓形に張り出した5連窓の豪華なサッシですが、資料もなくてメーカーも特定するのが難しいというものでした。
外側にアルミが被覆された木製サッシは、通常木部が腐ってきても木部だけを新しい木に交換するということはありません。それは、木部だけに不具合の原因があるとは限らないからです。つまり、木部だけを交換しても他に原因があれば、すぐにまた木が腐ってくる恐れがあるのです。
輸入サッシ・メーカーでも不具合の原因を調査し、それを日々改善していますから、不具合のある建具(障子)を外して新しい建具に交換することが一番いい修理方法だと言えるのです。
ただ、メーカーが分からないような状況であれば、最悪木部のみの修理・交換をしなければなりません。だからこそ新築時の図面や仕様書、記録が大切なんですね。因みに、今回再度記録を探して頂いたら、マーヴィン(Marvin)のものであるかも知れないという情報を本日頂きました。
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