糸が戻らなくなったバランサー

糸が戻らなくなったバランサー

糸が戻らなくなったバランサー

アンダーセン(Andersen)の古いダブルハング・サッシに取付けられていた破損したバランサー(カウンター・バランス)です。

この弁当箱のような本体から2本の糸が延びていて、それらがそれぞれ上窓(アッパー・サッシュ)と下窓(ボトム・サッシュ)とつながって窓を引っ張り上げる仕組みになっています。

バランサーの箱の中には、巻き上げ式のバネが仕込まれていて糸を常に引っ張っているのですが、そのバネが機能しなくなって糸がダラ~ンと出てきてしまっています。

こうなってしまうと、バランサーは窓を持ち上げることが出来ませんからサッシュ(建具)が重くて上がりませんし、上げたにしても手を離すと下に落ちてきてしまいます。また、糸が延びた状態の他に、糸が切れてしまっても同様に窓は持ち上がりません。

どの輸入サッシでもそうですが、バランサーの寿命は10年程度。こちらは、25年もお使い頂いていたということですから、相当優秀な部品だったかも知れません。

部品はアメリカからの取り寄せとなりますから、納期は3ヶ月程度となりますし、交換が必要な窓が複数あれば、作業にも時間が掛かります。そういった点で、そろそろ変だなと感じ始めたら、交換のご相談を早めにして下さいね。

また、今は大丈夫だと思っていても、他のサッシに異常が出たらそのサッシのバランサーもそろそろ寿命です。ですから、作業経費を省く為にも家の窓全てで交換作業をした方がいいかも知れませんね。

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