先日、築十数年の輸入住宅に住むお客様から浴室の換気扇の調子が悪いので、見に来てもらえないかという相談を頂きました。
こちらのお宅は、名古屋でも比較的手広く輸入住宅を建てていらした住宅メーカーが分譲していたものを購入されたようですが、最近その会社と連絡が取れなくなって困っておられたようです。
何でもアメリカ人の大工さんがこの家を建てたそうで、至る処輸入資材が使われていました。徹底して輸入のものを使って建てるというのは、ビルダーの意気込みを感じますし、アメリカにある本物の家を連想させてくれるので、素晴らしいと思います。
ただ、輸入資材に不具合が出た場合、調達先や代替のものがすぐに手に入るかどうかが問題となります。そういった意味では、生活に直結する住宅設備については、ビルダーとお客様がよく協議して、設置の判断をすべきだと思います。
今回のこの換気扇は、浴室だけでなく、洗面やトイレといった空間にも取り付けられているのですが、アメリカのニュートーン(Nutone)というメーカーが製造・販売しているものでした。
一辺が20cmのほぼ正方形の形をしているのですが、国産のものとは互換性はありませんから、これと同じものを探して輸入するか、多少壁を触って国産のものに付け替えるかという選択になります。
品番等は不明でしたが、ほぼ同じ形状のアメリカ製品を見付けましたので、恐らく新しいものに取り換えることは可能と思われます。あとは、将来どうするかという点はお客様の考え次第ですが、私としては壁を触って大ごとにするより、まずは試しにアメリカから製品を輸入して、使えるかどうかを確認してはどうかと思っています。
全く違うものであれば、そういう選択肢はないでしょうが、仕様や図面からしてほぼ同じものと考えられるものですから、それに挑戦する価値はあると思います。
もしそれがうまくいけば、お客様が余分に在庫を確保して、もしもの場合に備えることが可能となります。(この製品は、ロングセラーでアメリカでよく使われているもののような気がしますから、将来の購入もある程度不安はないかも知れません)
それにしても、よくこうしたマニアックな輸入材も見つけてきますよね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
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