昨日、刈谷市にある築24年の輸入住宅に取り付けられた木製の輸入サッシの建具の交換をしてきました。
この窓は、アンダーセン社製ダブルハング窓なんですが、外側から雨水が侵入したのか、建具の木製フレームが腐ってきていました。
東面の外壁に設置されているのと、2階の窓ということで風よけとなる障害物が殆どないという状態から、雨が直接サッシに当たるという環境がこの劣化に影響したものと思われます。
それは、この東面だけが1階の室内側に雨漏れを起しているということからも理解出来るところです。(但し、今回交換したサッシからの雨漏れはなかったようですから、外壁や屋根との取り合いなどが怪しいところです)
北米のアンダーセンに注文して数ヶ月。ようやく日本に到着した建具の木部にティンバーケアで防水塗装を施し、更に屋外側のガラスの周囲にも防水コーキングを事前に施工しました。(普通の業者さんだと塗装は装着後ですし、コーキングもやらないのが一般的です。装着前なら窓枠で隠れてしまう部分も塗装が出来るのに・・・)
こうしておけば、以前よりは雨に強く長持ちしてくれると思いますが、環境的に厳しいことは変わりありませんから、リスクが全くなくなる訳ではありません。
Andersenのナローライン・シリーズはクラシックな作りでなかなか格好いいのですが、外装も木製で出来ているのと交換作業が面倒で作業が大変だというのが玉にキズです。これじゃあ、普通のサッシ屋さんでは歯が立たないでしょうし、素人のお客様が自身で交換するというのは無理がある気がします。
ティンバーケアは、写真のナチュラル・クリア色か、白色しかありませんが、木部の防水のことを考えると他の塗料は使えません。濃い茶色の既存の枠とは色が違ってしまいますが、ずっと使い続けて頂ければ、徐々に建具の色が馴染んでくるはずですから、色の経年変化を楽しんで頂きたいと思います。
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