こちらは、メーカー不明の輸入樹脂サッシのシングルハング窓。
もしかしたら、サミット(Summit)社かも知れません・・・?
コイル・バランサーが装着された窓は、他にもヴァイスロイやプライジェム、ACANといったサッシ・メーカーのものがあり、仕組みとしては一般的と言えるでしょう。
写真のように、サッシ枠の溝の中に入っているゼンマイ式のバランサーのバネが2つに断裂しています。いつも言いますが、どんなバランサーでも消耗品の寿命は10年程度です。
通常は、このバネ(コイル・スプリング)が1つになっていて、バネが巻き上がる力を利用して、ボトム・サッシュ(下窓)が上に持ち上がるように支えます。でも、こうなってしまうと建具(障子)を上げ下げすることは出来ません。
窓枠の両側にコイル・バランサーが付いているのですが、殆どのケースでは片側のみが断裂します。ですから、左右のバランスが取れずうまく可動しなくなるのです。今回の兵庫県のお客様は、遠方だからと私共から部品だけを調達してご自身で交換をしたいとおっしゃっています。
枠の溝の中に入れられたのだから、交換するのも出来るはずだとお考えのようですが、それをするのはなかなか大変なんですよ。(バネやバランサーの付属品の方が、溝の幅より大きいので物理的にうまく取り出せないのです)
まあ、やれないことはないのでしょうが、道具や経験の両方がないと建築業者でも交換は出来ないと思います。何でもトライすることは大切ですが、まずはプロの仕事をじっくり見て、それから自分でやれるかどうか判断するのが一番いいやり方かも知れませんよ。
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