皆さん、昨日の台風で家は大丈夫でしたでしょうか?
名古屋に直撃するかと思い、少々ビクビクしておりましたが、この地域では比較的被害も少なかったように思います。
さて、こちらはアルミクラッド・サッシからの雨漏りで、新しいマーヴィン(Marvin)の窓に入れ替えた時の室内側の写真です。無垢の木製サッシの美しさを感じさせる1枚ですが、その周囲も是非ご覧下さい。
以前のサッシに付いていたケーシング(飾り縁)を外しましたので、ビニール・クロスが張られていないケーシングの下にある石膏ボードが露出しました。
窓の部分をくり抜く形で石膏ボードを張っていますから、つなぎ目を少なくする工夫がされていて、なかなか仕事が分かっている大工さんが張ったんだなと思いました。
ただ、それを知っている大工さんだったら、石膏ボードも縦に張らずに、横にそれもレンガ張り(千鳥張り)にすれば、更にいい仕事だったと思います。
ただ、ここで気になるのは、石膏ボードを留める為の釘。20年も前に施工された家なので仕方ないとは思いますが、私たちはこうした釘は使いません。何故なら、釘は知らず知らずのうちに抜けてきて、壁紙やドライウォールの美しい塗装を浮かせてしまう恐れが生じるからです。
また、釘の頭がボードの表面よりもめりこんでいるのが分かりますか?これでは、ボードを固定する役目を十分に果たせません。
ですから、石膏ボード張りにはボード用のビスを用います。ビスは回転させながら打っていきますから、釘打ちよりも仕事のスピードが遅くなります。でも、ビスは将来抜けてくることはありませんし、ボードの表面すれすれで留めることも可能です。
時間や手間、材料費や道具は余分に必要となりますが、家が建って何年かした後の美しさを意識したビルダーなら、絶対にボード釘は使わないはずです。
さて、皆さんのおうちは釘を使っていますか、ビスを使っていますか?小さな違いですが、実はその施工業者の力量や考え方が如実に表れる工程でもあるのです。
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