とある建築会社さんから、昔カナダのModule X(モデュレックス)というコンソリデーターから住宅資材を購入して輸入住宅を建てたのだけれど、その会社もなくなり、どういった商品を購入したかも全く分からなくなってしまったので、助けて欲しいという相談を頂きました。
輸入住宅ブームの時は、北米の住宅会社が一軒丸ごと資材を輸出して日本の建築屋さんがそれを建てるなんてことをやってましたね。
今、そんなダイナミックな輸入住宅を建てる住宅メーカーはなくなってしまいましたが、当時はそれが流行りだったと思います。
特に一軒分を一度にコンテナで輸入すると、日本での関税が掛からないという特典がありましたから、コストダウンの為にこぞって輸入したのでした。
さて、今回の写真は、どこのメーカーのものか全くわからない輸入サッシに付けられていたシングルハング用バランサー。この手のバランサーでしたら、通常は両端にプラスチックのガイド部品が付いているものなのですが、そういったものは何も付いていないようです。
よくよく調べてみると、このバランサーはオーバーヘッド・チャネル・バランサーと言って、窓の両サイドではなく窓上のフレームに装着するタイプのバランサーのようです。様々なバランサーを見てきましたが、この手のタイプは初めてですね。
ただ、機能的なところは、通常のバランサーと同じでしょうから、交換も然程難しくないと思われます。
輸入資材を使って住宅を建築したはいいが、それらのメンテナンスのことは全く考えていなかったでしょうから、相談頂いた建築会社の方もどうしていいか不安だったでしょうね。
これから部品の詳細を確認して、調達可能かどうかを調査しますが、今まで相談の連絡も何もしてこられないビルダーさんは、果たしてお客様のおうちを放置しているのでしょうか?そんな輸入住宅は、日本に五万とあるのでしょうね。
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