私が輸入住宅を手掛け始めた頃にお目にかかったことのあるカナダ ダッシュウッド(Dashwood)社の輸入サッシについて、春日井のお客様からご相談を頂きました。
自分自身は施工したことがないサッシ・メーカーのものでしたが、外側を樹脂でコーティングしたり、樹脂枠と室内側の木製枠とを合体させたPVCクラッドの窓を作っていました。
(現在のHPを見ると、クラッド・サッシではなく、オール樹脂のサッシをメインにしているようです)
で、今回状況チェックに伺ったのですが、建てたビルダーさんとは全く縁がなくなって、問題を抱えながらも22年間ずっと放置してある状態でした。防水の弱点である窓枠のつなぎ目から雨が侵入して、それが室内へと入ってきたと思われる箇所がいくつも見受けられますし、それによって木部が相当劣化しているといった感じです。
また、そういった状況ですから、2x4の構造体部分にまで水が入り込んでいる可能性も高いと思われますから、原状回復するには相当な費用と時間が掛かるでしょうね。
お客様も雨がサッシから侵入していることは分かっていたようで、掃出しサッシの上にバルコニー用の物干し屋根を付けたりして、雨がサッシに掛からないような工夫をしていたようですが、根本的な原因解決をしないで対処療法で一時しのぎをしているだけですから、横殴りの雨や台風の時には防水の切れたサッシのつなぎ目などから雨漏りすることは必至です。
私たちのような専門家に相談して、早めにコーキングなどで簡単な防水処理をしたり、塗装などで表面をコーティングしたりしておけば、ここまで大袈裟なことにはならなかったかも知れません。
どんなにいい製品を使って施工しても、その後の扱いを間違えれば家は自ずと酷い状況になってしまいます。高価な自然素材で家を建てるには、お客様の覚悟と気遣いが必要だということをご理解下さい。勿論、建築屋のサポートは言わずもがなです。
因みに、窓メーカーにHPから連絡を入れたのですが、なしのつぶて。こうなってしまうと、私の持つネットワークを駆使して部品の調達や施工を行うしかありません。まあ、カナダ人も面倒でお金にならないことはやりたくないですもんね。
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