こちらの勝手口は、ピーチツリー社製のベント・ドア。ドアに上げ下げ窓が付いていて、換気も出来る便利なドアです。
19年前に施工されたドアですが、多少ドアの周囲の木枠が黒ずんでいるだけで特に問題がなさそうに見えます。でも、実際にはドアの下端が腐ってきていて、それ程長くはもたないかも知れません。
表面に張ってあるスチールの面材も錆びて少し欠損している状況ですが、お客様が白く塗装をして何とか体裁を保っている感じです。
こういう状況になったのは、ドアの上に庇がないという設計・施工上のミスだと思います。
また、周囲に張られた石やその目地の防水がなされていないので、外壁に当たった雨水がドアへと伝ってきてしまうという点も問題です。
(石と石との境い目には、モルタルやコーキングのような目地材が入っていないようですし、石が黒ずんでいることからも吸水性のある石のような気がします)
お客様のご都合次第ではありますが、ドアをファイバーグラス製のベント・ドアに交換する際に、小庇を取り付けてあげればきっと新築時の美しさが保たれると思います。
ドア枠も白い樹脂製のものに交換して、防犯用のガードプレートを装着すれば、ほぼ完璧です。あと、外壁の塗り直しの際には石の外壁も洗浄して、きれいになったところで防水のクリア塗装をしたいものです。
普通の建築・リフォーム会社さんでは、こうしたことまで考えてあげられないものでしょうかねぇ・・・。
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