こちらは、アメリカ ハード(Hurd)社のサッシが使用された建物ですが、大きな円形窓を組み合わせたデザインは圧巻です。
輸入サッシの多くは、受注してから製作を始めるオーダーメイドですから、基本的にどんな形状・大きさの窓でも作ってくれます。
だから、自分の個性や好みのデザインで家を造りたいという人にとっては、理想的なパートナーとなり得る存在です。
でも、皆さんはご存知でしょうか。日本では、防火認定がされたサッシ以外は、防火・準防火地域では使えないということを。
当然、知っているという方もいらっしゃるでしょうが、防火認定は窓メーカー毎に取得する訳ではありません。また、窓のシリーズ毎に取得することも出来ないのです。
例えば、上げ下げ窓1枚で防火認定を受けても、これを2つ並べた2連の上げ下げ窓となると、個別に防火認定を受ける必要が生じます。ですから、オーダーで自分の好みの窓を作ってもらっても、防火地域では個別認定を受けない限り使えないのです。
認定を受ければいいじゃないかという人がいるかも知れませんが、その申請やテスト、審査には数百万円という単位の費用が掛かってきます。また、実験の結果次第では、不合格なんてこともあるのです。
数万円のサッシの為に、それも限られた需要しか見込めない窓の為に、高額な費用と多くの時間を使って高いハードルを越えるメーカーはまずいないですよね。だから、国産・輸入を問わず、どこのサッシ・メーカーでも、サークル・ウィンドウなどの特殊形状の窓の防火認定は取っていないのです。
つまり、こうした地域では、自分の個性や希望が制限されると言っても過言ではありません。いや~、ビックリしますよね。
こんな変な国は、世界中探してもどこにもありません。私個人としては建物はもっと自由であるべきだと思いますし、世界標準に合わない建築基準法は改善すべきだと思います。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
<関連記事>: 防火サッシの2014年問題をご存じですか? (2013年10月2日)
※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。