今は亡きカナダ ウィルマー(Willmar)社ですが、施工されたサッシのメンテナンスを出来るプロが、日本には殆どいない状況です。
そんな状況ですから、全国いろいろなお客様から問い合わせを頂くのですが、最も多いトラブルは、ペアガラス内の結露と窓枠(建具枠と窓フレーム)の腐れです。
この写真の方は、その両方のトラブルを抱えていらっしゃるようですが、写真のものはケースメント・サッシの腐れです。木が腐っている部分の外側には、アルミのカバーが取り付けられているのですが、窓を閉めた時に隠れてしまう部分は木がむき出しの状態でした。
勿論、この木を防水する為の塗装がなされていたのですが、建物が動いたり、木に隙間やクラックが入ったりして、木に雨水が侵入してしまうことがよくあります。特に、窓を閉め切った状態だと、雨水がこの部分に滞留して抜けていかない状況となります。
雨が降った後は、常に窓を開けて乾かす習慣があるといいのですが、なかなかそこまで気の利くお客様は少ないようです。
劣化の具合にも拠りますが、木自体が固く表面的な劣化であれば、表面のヤスリ掛けと木部専用の防水塗装・コーキングだけで何とかなりますが、万一木が柔らかな状況であれば、部分的な木の交換と鈑金処理をすべきかも知れません。
何れにしても、ウィルマーのサッシに精通した専門業者に相談しないと間違った施工で更に傷口を広げることもありますから、お気を付け下さいね。
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