今朝、名古屋にある塗装会社の方が、営業をしに事務所にいらした。
10名程の職人さんを抱えて、塗装だけでなく防水工事や鈑金工事なども手掛けていらっしゃる会社でした。いろいろお話を聞いて、どんな仕事をするかも聞きました。
外壁の塗り替えは、塗装の色あせを回復させるという目的の他に防水の劣化を復旧させることも重要な要素です。この際、防水で一番気になるのが、サイディングのつなぎ目や窓まわり、屋根との取り合い部分です。
そういう場所は、鈑金で雨が入らないように処理したり、コーキングを用いて隙間を埋めたり、またその両方を複合的に施工したりすることが求められます。
コーキングを施工する時、まず古く劣化したコーキングを除去します。ただ、安くやろうとする職人さんは、それを除去しないで、その上から新しいコーキングを打ち増しします。
そういう職人さんは、一旦除去して新しくしてしまうと雨漏りの発生リスクが増えるので、打ち増しした方が安全ですという言い方をします。ですが、写真のように小さな隙間である場合は、新しいコーキング剤が隙間の奥の方までしっかり入ってくれません。
表面的に隙間が埋まっても、十分防水材が施工されていない状況では、すぐにコーキングに割れが生じ雨漏りしてしまうかも知れません。
営業にいらした方は、面倒でも古いコーキングを全て取ると言っていましたから、まずはいい印象を受けました。(取らないでも大丈夫とか、その分安くやれますと言っていたらきっとそこで話は終わっていたでしょうね)
次に、気になるのがコーキングを打った後、塗装をいつやるかという問題です。彼曰く、打設後2~3日経ってからで、もしコーキングが乾ききっていない状態なら、その日の塗装はやらないで会社へ帰るとのこと。
これって、すごく大切なことなんです。まず、日にちを置くということは仕事が止まるということですから、早くやって早くお金にしたいという一般的な考えからすると、ちゃんとした信念があるということに他なりません。
また、数日してから乾き具合を見て、施工するかどうかを判断するというのも重要なことだと思います。
こうしたことは、塗装をしてしまえば、お客様には分からないことですが、後々コーキングが割れて雨漏りしたり、塗装にヒビが入ったりするといったトラブルを引き起こさない為に施工しようとする職人の気遣いだと思います。
こういうペンキ屋さんは、飛び込みで外壁塗装を安くやりませんかと言ってくる人には絶対いません。安かろう悪かろうということをまずは理解する必要がありますよ。
大切なことは、殆ど見積には書かれていませんから、誰を信頼して仕事をお願いするかが、家づくりでは重要となります。建築って、人が命ですね・・・。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。
尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。