昨日お話が途中となった窓のトラブルについて書かせて頂きます。
それは、古い輸入サッシの調子が悪く、ケースメント(ケースマスター)の窓がちゃんと最後まで閉まらないということでした。仕方がないので、誰かが建具(サッシュ)を外から押して、中にいるもう1人の家族がロックレバーを下げて鍵を掛けなければいけないといった状況です。
こうなると窓のロックがいちいち面倒になりますから、普段は鍵を閉めないなんて人もいるかも知れません。でも、それって防犯上は危険ですよね。この場合問題となるのは、サッシュ(障子とも言う)の傾きです。
ケースメントは、片側が吊元となって開いていく窓ですから、もう片方の開いていく側が重さによって徐々に下がっていきます。(特に幅のある窓ほど、早く下がっていくように思います)
そうなると、サッシュが傾いていくことになりますから、下枠にサッシュが当たって窓が完全に閉まらなくなるということになるのです。
そうなったかどうかを判別するには、吊元側に出来た窓枠との隙間を確認することです。窓の下の方と上の方とでは、その隙間の量が違ってきます。そこで、サッシュが倒れ込んでいるかどうかが分かるんですね。
また、窓の下枠にサッシュが当たってきますから、下枠に擦れたような跡が見受けられるようになります。そうなると、空いた隙間から雨や風が侵入したり、断熱性能が下がったりしますから、窓の竪起し(たておこし)を調整しなければなりません。
簡単な構造ですから、慣れれば誰でも調整出来ますが、やったことがない皆さんでは少し戸惑うかも知れませんね。そんな時は、そのまま放っておかずに私たちのような専門家に調整を依頼するようにして下さい。
時間が経てば、窓自体が歪んできたり、開閉用の金物に負担が掛かって破損したりする恐れも生じます。
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