以前にもご紹介したことのあるコンクリート製屋根材の防水塗装の剥がれについて、またご報告したいと思います。
今回は、もう少しカメラをズームアップして、どんな状態かが分かるように写真を撮ってみました。カラーベスト・コロニアルと呼ばれる国産のよくある屋根材ですが、表面塗装の塗り直しをしてまだ6年です。
雨で汚れが下に落ちてきたことが原因なのか、ご覧のように屋根の下の方から徐々に塗装がめくれてきています。
その範囲は、どんどん上へと広がっていますが、これは新しい塗料を塗る前に十分な洗い(専門用語でケレンと呼びます)が行われず、汚れが付着したままその上に塗装してしまったことが原因です。
これを補修する為には全ての塗料をきれいに剥がして新しく塗り直しをしなければなりませんが、古い塗料の接着の程度が場所によって違う為、全てをうまく剥がすことが出来ません。
取れない塗料をそのままにして新たに防水塗料を塗れば、中に閉じ込められた汚れが時間と共に浮いてきて、新しい塗料をもまた剥がしてしまう恐れが生じます。
こうなったら、屋根材を全て交換しなければ、ちゃんと直すことは難しいと言わざるを得ません。
洗いを十分しないで塗装をすれば、その分手間が省けて塗装業者は安くすることが出来、儲けも増えるかも知れませんが、その不具合は何年かしてからお客様へのツケとして降りかかってきます。
その時になってクレームを言っても、もう遅いなんてことにならないように気を付けて下さいね。輸入住宅や屋根のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
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