昔、勝手口ドア(バックドア)と言えば、ピーチツリーのドアが定番でした。
その頃のものは、表面がスチール製だったように思いますが、上げ下げ窓(シングルハング。サッシ)の付いた白いドアは、輸入住宅のキッチンや洗面のアイテムの一つだったはずです。
ただ、そのピーチツリー社も随分前になくなってしまい、一部の部品を除いてメンテナンス用のパーツは手に入らなくなっています。アメリカでは、窓やドアの補修部品はおおよそ汎用の部品メーカーで調達出来るのですが、このピーチツリーだけは専用部品のようなものも多かったように思います。
今回も、ドアに付いた上げ下げ窓の建具(サッシュ)を固定しておく為のプラスチックのラッチ・バーが欠損してしまい、その固定部品だけを調達出来ないかというご相談を頂いておりました。いろいろメーカーを当たったのですが、やはり部品はどこにも見当たらず、窓ごと交換しなければならない状況と判明しました。
防犯上、こうした固定部品がない状態は不安でしょうから、何とか窓を交換して差し上げなければいけないと思いますが、他のドアメーカーに代わりのものをオーダーで作ってもらい、それを輸入して取付けるとなると、サイズの合う輸入ドアを新しく付け直した方がいいくらいの値段になってしまいます。
小さな固定部品が手に入らない為に、窓やドアを交換するのって経済的じゃありませんが、今でも交換出来るというだけでも凄いことと気付いてくれる人が何人いることでしょうか。
輸入住宅のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。
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