黒くなっただけなら、まだ助かります

黒くなっただけなら、まだ助かります

木製のサッシやドアは、見た目もナチュラルですし、吸放湿作用によって室内の空気環境を整える効果もあり、アルミサッシにはないメリットが一杯です。

ただ、自然素材であるが故に、雨や室内結露が溜まってしまうような場所では、木部が劣化して腐ってくるというデメリットがあることも知っておく必要があるでしょう。

そういったことを防ぐ理由から、サッシの外側に耐候性のあるアルミで覆ったアルミクラッド・サッシなども広く出回っていますが、その機能を十分果たせないものも存在しています。

こうした問題は、施工された地域や生活環境、サッシの個体差や施工方法に左右されることもありますので、一概にどこの窓メーカーのものが悪い、どこのものがいいということは言えないかも知れませんから、注意が必要です。

その為に、台風や梅雨の時期など、雨が降った次の日には、窓を開けて雨が木部に付いた状態になっていないか確認すると共にサッシ自体を乾燥させる習慣を身に付けることも大切です。

写真のサッシは、アルミクラッドの輸入サッシ「ペラ(Pella)」ですが、木のサッシ枠が随分黒ずんできています。

幸いこのサッシは、表面が黒くなっているだけで木自体はまだ悪くなってきていない状態でしたから、このように窓を開けて乾燥させたり、パラペイントのティンバー・ケアで塗装をしてあげたりすれば、大丈夫だと思います。

黒ずみについては、染み込んでいなければ細かなサンドペーパーを当ててやれば少し元に戻るかも知れませんが、ある程度仕方ないことと考えて下さい。(木を漂白することも可能ですが、やり過ぎると木の繊維を傷めますので、専門の人間に相談しながら施工をして下さい)

湿気や雨の多い日本ですから、どうぞ繊細な輸入住宅に気遣いをしてあげて下さいね。それがいいものを長く使うこつですよ。

輸入住宅の新築やメンテナンスをご計画の方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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