羊毛は、言わずと知れた天然ウール(写真の天井に施工しています)。セルロースは木の繊維(素材は、紙を粉砕したもの。写真では、布を張った壁の中に施工しています)。どちらも天然素材です。
天然素材ですから、構造体に使う木材との相性は抜群であるのと、断熱性の他に壁自体に吸放湿性能を持たせることが可能という点で優れています。つまり、調温・調湿作用があるんですね。
断熱効果を持たせる以外に、有害化学物質を吸着したり、室内の空気を調整する効果を持ちます。羊毛は価格が高いのがネックで、他社であまり使われてませんね。また、セルロースは壁に充填するのに手間がかかるので、やはり一般的に施工されていません。手間を減らす為に、糊を混ぜて壁に吹き付ける方法もありますが、糊には化学物質が含まれているので、ホームメイドでは、不織布を張った中に綿状のセルロースをそのまま吹き込みます。
一般に使われる断熱材は、無機質系のグラスウールかロックウールです。これらの断熱材は湿気をきらうので、袋詰めされた状態で壁の中にベーパーバリアというビニールシートを貼って施工します。ですから、壁の中には室内の空気流入はありません。ただ、狭い場所に施工する為に、袋を破って中身をそのまま入れるような不良な施工をしたり、壁のクラック等が原因で何らかの隙間ができたりすれば、湿気が入り込む恐れが生じます。また、これらの断熱材は、施工時や解体時に人間の肺に入ると病気や発ガンの危険性があるかも知れません。
当然、解体時には産業廃棄物となるので、あまりエコではありませんね。その点、羊毛やセルロースは、リサイクルやリユースが可能なのです。出来るだけ自然の力をうまく利用して、持続可能な家づくりを実現するのがホームメイドです。
こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
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