ドア木部の腐り

ドア木部の腐り

メーカーが不明のアルミクラッド・フレンチドア。

両開きのアウト・スイングのフレンチドアは、輸入住宅好きの方であれば一度は使ってみたいと考えるのではないでしょうか。

このおうちは、17年前に建てられたということですが、新築した住宅メーカーは既になく、メンテナンスの相談先に困っていたそうです。そんな中、うちの会社を見つけご連絡を頂きました。

ドアの室内側の木部がこのように腐ってきたのは、ドアの下とドア枠とが接する部分に雨や結露が溜まってしまったのが原因です。

こういう場合、原因がドアの構造にあることが考えられますが、構造的にそうならないドアやドア枠に交換するとなると、外壁などを触る必要があり、結構大掛かりな工事になります。

(メーカーが分からず、同じ大きさのドアを探すのが困難な為、不具合のあるドアだけを新しいものに交換することは不可能です)

今回、お客様にもその旨説明し、選択肢とそれぞれのケースのメリット・デメリットをご案内しました。そしてお客様が選択したのは、完璧とは言えないまでも腐った木部を切り取って、そこに新しい木を入れて修復するという方法でした。

パラペイントのティンバー・ケアで防水塗装を行うつもりですが、常にドアを乾かしておく習慣を付けない限り、また同じトラブルが発生することは心しておく必要があります。

まあ、完璧な施工をしたいのは、私たちビルダーのエゴかも知れませんから、お客様の選択の中でよりベターな方法で修理することは大切なことじゃないでしょうか。ただ、お客様も問題点をしっかり把握して、その後の対処を忘れずにやっていって下さいね。

輸入住宅のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

<関連記事>: 修理を終えたフレンチドア (2015年10月18日)

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