最近、輸入の掃出しサッシ(スライディング・パティオ・ドア)のロックが破損したという相談が増えています。
これが破損すると内鍵が掛けられなくなりますから、防犯上問題ですね。(尚、輸入の掃出しサッシのロックは、壊して侵入することが難しい為、国産サッシに比べて安全性は高いと言われています)
原因としては2つあるのですが、一番多いのが内側の鍵を掛けるロック・レバーが折れてロックを回せなくなるというもの。この場合は、ロック金物(モーティシー・ロック)に適合するロック・レバーを調達しなければいけません。
そしてもう1つは、ロック金物(モーティシー・ロック)自体が破損して、ロックする為のカギ型のラッチが飛び出さなくなったというものです。
この場合もロック金物(モーティシー・ロック)を交換すれば、問題は解決するのですが、北米ではどちらの部品も種類が数多く存在します。ですから、サッシ・メーカー名や窓の品番が不明で窓メーカーに交換部品を依頼出来ないケースでは、探す手間が大変です。
例えば、写真のように大きさやデザインが全く同じ部品もあるのですが、これらの違いはロック・レバーを差し込む穴の角度が垂直か斜め45度かという点なんですねぇ。これは現状付いているロック・レバーの形状によって違いますからお客様にどちらか判断頂く他ありません。
勿論、私共のお近くにお住まいでしたら、私たちが直接チェックしに行くことも可能ですが、遠くの場合メールでやりとりするか、出張費を頂いてまでお伺いするかどうかはお客様次第ということになります。
あと、カギ型のラッチが飛び出す位置も微妙に違っているようですが、飛び出し方やその位置をネジで調整出来たりもしますから、それを頼りに選択するというのは気を付けなければいけません。
掃出しサッシのロックと言えども、輸入住宅って奥が深いですよねぇ。ただ、こうした知識や経験さえあれば、比較的簡単に対処出来るのも輸入サッシです。だって、こうして部品を供給するメーカーが北米にはずっと存在しているんですから。
でも、お客様がご自身で探すのは、至難の業かも知れませんね。輸入住宅の新築をお考えの方やメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
<関連記事>: よくあるロックに見えますが、微妙に違います (2020年7月24日)
窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。
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