輸入住宅に限らず雨漏りの原因となる箇所は、屋根と窓。
仕上げとなる屋根材(瓦やスレート材)や外装材(サイディングや塗り壁材)は、防水材の劣化を防ぐ為のカバーであって、それ自体が防水をするものではないのです。実は、このことはプロの建築会社の人でも分かっていない事実でもあります。
本当に防水の役目を果たしているのは、屋根材の下地に張られたアスファルト・ルーフィングと呼ばれる防水シートや外装材の下地に張られた透湿性防水紙なんですね。だから、この部分の施工をいい加減にやってしまうと雨漏りが発生するリスクが高まります。
外装材はあくまで建物を覆う単なるカバーですから、そこから内側に雨水が侵入することがあるという前提でどう防水をするかを考えてこそ、プロの設計士であり、住宅メーカーだと思います。
この写真は、窓を施工する前に開口部の防水処理をした様子です。このように構造体の内側にまで防水紙を巻き込まないといけません。また、最も弱点となり得る開口部のコーナー部分や窓下の部分をこのように防水ラッピングしておくことを忘れてはいけません。
勿論、これは窓を入れる前の下地処理ですから、窓を入れてから更に防水処理の作業を実施します。そうすることで外壁部分の弱点をなくし、雨漏りで構造体が腐ったり、アルミクラッドなどの木製窓が劣化したりするリスクを減らすことが可能となります。
窓自体の構造的な問題でそこから雨が侵入しても、構造体の防水処理をしっかりしておけば、窓の交換や補修だけで直る場合もあるのです。
また、構造体の壁体内結露を防ぐ為に、ウェザーメイト・プラスという北米の特別な防水紙を使っていることも他社とは全く違うところです。(他社への販売・施工もしていますよ~)
皆さんの家づくりでもこのような施工をしていますか。もししていないなら、改修するか梅雨や台風後には十分な点検・修理をすることをお勧めします。新築をご計画の方やメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
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窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。
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