昨日、マンションのコンクリートの外壁が剥がれ、隣家の屋根に落ちたというニュースが流れました。
パネル・サイディングのような壁なのか、はたまたモルタルの塗り壁なのかはよく分かりませんが、RC造の構造体の上から施工された外装材であることは間違いなさそうです。
雨水がコンクリートの外装材の中に染み込んで、コンクリートを劣化させたのかも知れませんが、サイディングにしてもモルタルの塗り壁にしても鉄筋や耐震金物が中に入っていませんから脱落するリスクは常にあります。
そういう点では、耐震金物で補強されたレンガ積みの外壁の方が崩れるリスクは少ないのかも知れません。それは、東京駅や富岡製糸場の建物が健全な状態で100年保存されていることからも分かります。
レンガ・タイルを張った外壁も鉄筋等で補強されていませんから、今回と同様のリスクがあると思います。実際、マンションのような高層建物だとタイル張りは怖いですよね。
100年の耐久性を考えた場合、その答は限られてくるかも知れません。いずれにしても、点検・補修をお忘れなく!
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マンション外壁崩れ、隣家に直撃 けが人なし 大阪
28日午後0時20分ごろ、大阪市西成区玉出西1丁目で、「爆発みたいな音がした」と近所の住民から119番通報があった。市消防局や西成署によると、鉄骨5階建てマンションの3~5階部分のコンクリート外壁数十平方メートルが崩れ、隣の2階建て民家の屋根に落下した。民家の屋根瓦が割れて路上に落下したが、住人や通行人にけがはなかった。
現場は、大阪市営地下鉄四つ橋線玉出駅から北へ約500メートルの住宅や商店が立ち並ぶ一角。近所の女性は「壁が落下した後に、煙のようにすごいホコリが舞い上がった。民家にはお年寄りが住んでいたが、けががなくて良かった」と話した。
2015年5月28日 朝日新聞社
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