輸入住宅だけでなく、車好きの方の家ならどうしても欲しいインナー・ガレージ(ビルトイン・ガレージ)。
そこに取り付けられるガレージ・ドアと言えば、何と言っても巻き上げ式のオーバースライダー・タイプのシャッターでしょう。
こうしたガレージ・ドアを開閉させる為のモーター(オープナー)が、この写真にあるものなんですが、ガレージ内の壁スイッチでも動くし、車に乗ったままリモコンで動かすことも可能です。
そんな時、写真のように照明も点灯するので、真っ暗な中帰宅した時なんか、便利ですよね。
さて、この電動モーターをよくご覧下さい。何か数字が書いてありますよね。「1/2 HP」とありますが、これは、0.5馬力(Horse Power)を意味します。ダブルサイズ(車が横並びで2台分)のガレージ・ドアなら、100kgをはるかに超える重さがあるのに、たった0.5馬力しかないんですね。
こんな非力で大丈夫かと思いますが、前にもお話ししたようにこのモーターはドアを前後に移動させることに使われていて、引っ張り上げたり、吊り下ろしたりするのは、トーション・スプリングと呼ばれる大きなバネの力を利用します。
このバネが機能していると、指1本でドアを動かすなんてことも可能なんですね。
あと、このモーターはスイッチを入れない限りは、ドアの可動をロックしてしまいます。ですから、外から無理やりガレージ・ドアを開けようとしても、ドアを壊さない限り絶対に開閉出来ません。そういった意味では、車庫のセキュリティも万全です。
ただ、モーターも機械ですから、調子が悪くなってきたと思ったら出来るだけ早く交換するように心掛けて下さい。そうしないと、ガレージの開閉に支障をきたすことにもなりますし、壊れてからではモーターの調達にも時間が掛かりますから。
そして、このガレージ・モーターが壊れる原因の多くは、ガレージ・ドアの左右バランスの崩れやバネの劣化によって、モーターに強い負荷が掛かることと考えられます。
ですから、モーターの調子が悪い場合は、モーターだけでなくトーション・スプリングや吊りケーブルの交換、ドアのバランス調整を同時に行うことをお勧めします。
新築をご計画の方や輸入ガレージのメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。
<関連記事>: オーバースライド・ガレージドアの基本構造 (2012年10月15日)
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