北米製の輸入ドアにノブやハンドルを取り付ける為の穴は、どのメーカーのものを取付けるにしても同じ大きさ、同じ位置に明いていれば大概の製品は付けられると考えていい。
ただ、日本の大工さんが、施工方法を守らないで適当な道具でドアノブ用の穴を明けてしまうと、新しいドアノブを取付けようとする際、非常に苦労したり、最悪取付けが出来なかったりするケースも多々見受けられる。
そう、穴の大きさは同じでも、そこに納まるラッチなどの部品はドアノブ各社で全く違うと考えていいのである。
取付け穴は、本来ホールソーと呼ばれる穴明け専用の円筒形のノコギリできれいに丸く削るものだが、この道具を持たずに穴明けを試みる大工がいると、このように雑な穴を施工してドアハンドルの台座で中身が見えないように隠してしまう。
これでうまくドアノブが作動するのだから問題ないだろうという理屈は分かるが、部品の位置が違ったり、部品自体が異なるような別のドアノブを取付けようとする場合は、切削されていない箇所が邪魔になるのである。
古い輸入住宅で玄関ドアのドアハンドルを交換して欲しいという依頼を頂くのはいいのだが、ハンドルを外して穴の状態を見るということをしないで安請け合いすると、取付けが大変なことになります。
ドアノブやドアハンドルは、消耗するものですから、将来の交換に備えて、丸く穴明けがされているか予めチェックしておくことが、スムースな取替えに繋がり、セキュリティ面での不安な状態を短く出来るかも知れません。
あと、ドアが歪んだり下がったりして、部品の位置がずれてしまうと、ドア・ラッチやデッド・ロック・バーが引っ掛かって動かなくなることもあるので、数年に1度は調整を心掛けて頂きたいものです。
新築をご計画の方は、こうした小さな気遣いが出来るビルダーと一緒に家づくりをして下さいね。
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