最近は、国産住宅でも見かけるようになったアスファルト・シングル葺きの屋根。
天然石の細かな砂粒によって色を出しているこの屋根材は、まだらに色付けされたデザインが美しいですよね。国産のアスファルト・シングル材は、耐久性に問題があるものが多いですが、北米製のアスファルト・シングル屋根材は、30~40年の色落ち保証のものが主流です。
さて、この写真の屋根は、築17年が経過したアスファルト・シングルの屋根をメンテナンスした時のものです。
屋根の主材であるアスファルトには、未だ柔軟性があり、劣化は全く見られませんでした。また、色付け用の表面の砂も多少の汚れはあるものの白化等の褪色もなく、その耐久性は維持されたままです。
まあ、強い突風や台風などでめくれ上がらなければ、アスファルト・シングル葺きの屋根は、耐震性に寄与する軽さとメンテナンス・コストを抑える耐久性を併せ持つ素材と言えるかも知れません。
ただ、気を付けておかなければならないのは、屋根に付随する副資材と呼ばれる部分は、定期的なメンテナンスが必要ということです。この写真にあるように、屋根のトップである棟やその周囲を納める為のガルバリウムの鈑金材は、金属故に塗り直しが必要となります。
最近のガルバリウム鋼板は、工場塗装の技術の向上もあって20年近く塗装は大丈夫と言われていますが、東海市のような工場地帯だと、粉じんなど空気の汚れでその耐久性が短縮される場合もあります。
アスファルト・シングルの屋根だから塗り直しは必要ないと安心せずに、外装のメンテナンスをするタイミングでは、周辺部の塗装をチェックするように心掛けて下さい。また、日本では歴史の浅い材料なので、どのくらい持つかは分かりませんが、耐久性のあるアスファルト・シングルでも、何れは葺き替えが必要な時期が来ることもお忘れなく。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、ご相談下さい。全国どこでもお問い合わせを受け付けます。
※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。