パーティ・シンクのあるアイランド・キャビネット。LDKが一つになったオープン・スペースで見せるキッチンを実現するには、こうしたアイランド・キッチンは格好の見せ場となる。
まあ、取り敢えずスペース・デザインはさておいて、今日はキャビネットのノブについて書きたいと思います。
写真のパーティ・シンク(手洗い程度の小さなシンク)の前にあるキャビネット・ドアには丸いドア・ノブ、そしてその左の引き出しにはハンドル型のノブが付けられています。通常、日本ではどちらかに統一するというのが一般的ですが、欧米では2つのデザインが混在することがしばしばあります。
どちらがいいかは、皆さんの好みに拠りますから正しい決まりなどは存在しません。ただ、もし混在させるなら、開きドアと引き出しドアとでそれぞれ区別して使うべきでしょう。そこに法則性があれば美しくデザイン出来ると思います。
また、ここで使われているキャビネット・ドアのデザインですが、ドアの四方に框(フレーム)を回して、中央のパネルを薄い板のフラットパネルにしていますね。これをシェーカー・スタイルと呼ぶのですが、最近のシンプルモダン志向では好まれるデザインと言えるかも知れません。
元々は、イギリスの古い伝統デザインが発祥と言われていますから、輸入住宅のカントリー・デザインやトラディショナル・デザインの家にも合うと思いますよ。
さて、このフラットパネルですが、周囲のフレームに比べて薄い板で作られているということを書きましたが、こういう場合、キャビネットのノブ(ハンドル)を中央に取り付けると、どうしても取り付ける根元の部分が不安です。
まあ、それ程無理に引っ張る人もいないでしょうが、小さな子供さんがぶら下がったりするかも知れないということも考えられますよね。そういう場合は、框(フレーム)の上枠の位置にノブを取付けることを考えてもいいかも知れません。
キャビネット・ドアの強度やデザインを意識しながら、センスある輸入のキッチン・洗面キャビネットを実現したいものですよね。
ノブひとつを取っても結構奥が深いのが、輸入住宅です。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。
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