この建物は、私の会社の近くの、とある賃貸住宅。つい半年前くらいにメンテナンスの為に塗り直しをしました。
大家さんもせっかく造った建物だから、大事にしようとこうした手入れをしたんだと思うけど、これを見たらきっと泣きたくなるよね。だって、塗り直した直後はテカッて見える程、黒々してたんですから。
皆さん、何故こんなことが起こると思いますか? そう、塗装前の洗浄作業が十分でなかったからに他なりません。
私がこの仕事に携わるようになって、はや15年以上。ですから、私たちもお客さんからこうした塗り直しの依頼を頂くようになったのですが、ケレンと呼ばれる洗浄作業は一番気を付けなければいけない仕事です。(コンクリートを主材としたカラーベストは、表面の塗装で防水機能を果たすので、塗装が劣化すれば塗り替えが必要です)
でないと、せっかく塗った塗装がこうして剥がれてきてしまうのです。こうなった場合の対処方法は、完全にはありません。
もう1度洗って塗ればいいと思われるでしょうが、こうなってしまうと洗ってもまた剥がれてきてしまうのです。それは、再度洗った時に前に塗った塗装が全部剥がれればいいのですが、まだらに残ってしまう為、再塗装後も古い塗装が後から後から浮いてきてしまうという問題が発生するからです。
それは、古い塗装の下にある汚れ(油分やスス・細かな砂)が原因です。こうなると非常に厄介な状況になりますね。
私たちも他人事と思わずに、これを教訓にして家づくりを進めていく必要を感じます。必要な手間・暇を惜しまず、丁寧な仕事を心掛けたいものです。
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