外装の劣化が早くなった?

外装の劣化が早くなった?

12月に入って冬のご挨拶をする為に、お客様のお宅を1軒1軒回っているのですが、気になることがひとつあります。

それは、屋根や外壁の劣化のスピード。

ホームメイドを設立してからは、屋根はほぼ100%アスファルトシングル葺きを施工しているので問題はないのですが、以前勤めていた会社でのお客様の家は、カラーベスト・コロニアルと呼ばれるコンクリート製スレート瓦を施工したことが多かったのです。

この屋根材は、価格が安く比較的軽いので非常に広く使われているのですが、塗装で防水性を発揮する為、塗装の劣化は雨漏りの原因になる可能性があります。

また、レンガ積み以外の家については、塗装したコンクリート・サイディングの外壁が一般的です。

そうしたお客様の家を見させて頂くと、10年も経っていないのに、何故か塗装の劣化が始まっているケースが見受けられるようになりました。(劣化した外壁塗装は白化を起す為、触ると白い粉が手につきます) 今までの常識からすると、耐用年数は10~15年だとお話ししていましたから、異常な状況としか言いようがありません。

その原因は何なのでしょうか。塗料の質が極端に低下したとも思えないので、建物を取り巻く環境の大きな変化があったのではないかと考えています。先日、NHKで摩周湖周辺の樺の立ち枯れが、中国から運ばれるオゾンや窒素酸化物による酸性雨/黄砂が影響しているのではないかという特番をやっていました。

オゾンホールの巨大化による有害紫外線の増加、中国の経済発展による窒素酸化物及びオゾンによる空気汚染や酸性雨、地球の温暖化に伴う夏場の高温など、建物の外装に対するストレスは、日増しに多くなってきています。

そうした変化が、外装の早い劣化につながっているとしてもおかしくない。それにしても、メンテナンス・コストの負担をしなければいけないお客さんにとっては、大変な問題です。

これから建てる皆さんは、こうしたことをしっかり考えて家づくりをして欲しいと思います。レンガ積みの外壁、アスファルトシングルや天然スレート葺きの屋根など、本物の素材が求められる時代なのかも知れません。

新築をご計画の方や家のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。

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