巻き上げ式の北米製ガレージ・シャッター。リモコン1つでオーバースライドしていくガレージ・ドアは、ほんと格好いいですよね。
ただ、頻繁に上げ下げするシャッターですから、部品の消耗や劣化も徐々に起こってくるものです。
また、このシステムが絶妙のバランスによって成り立っているので、それが崩れると弱点となる部分に大きな負担が掛かってしまい、破損する原因ともなります。
写真は、岐阜のとあるお客様から相談を頂いたガレージ・シャッターですが、車が2台並べて止められる16フィート(4.8m)幅の大きなタイプ。これだけ大きなドアですから、巻き上げる為のスプリング(バネ)も大きなものを2つ使います。(8フィート(2.4m)幅なら、通常1本です)
この写真をご覧頂くと分かりますが、向かって左側のスプリングの左端付近の黒いバネが途中で切れています。こうなると、右側のスプリングだけが効いている状況ですから、左右のバランスが取れず、ドアの開閉が出来ません。
こういう場合、バネを交換しなければいけないのですが、切れた片側だけを交換すればいい訳ではありません。それは、切れていない方も長年のストレスでバネの力が衰えていたり、何らかの劣化を起こしていたりするからです。
また、ガレージ・シャッターは、メーカーによって重さも様々。木製のものやスチールのもの、ファイバーグラスのものなど、素材の違いでも重さは変化します。ですから、適合するスプリングも、実際のドアの重さを計測しなければ判断出来ないのです。
勿論、ご自身でドアを持ち上げて体重計などを利用して計測出来ればいいのですが、大きな力が掛かっているドアですし、慣れない作業ですから素人には危険です。
計測と取り付け・調整の2回の出張費は掛かってしまいますが、これをいい加減にすることは、ガレージ・シャッターの寿命にも関係しますので出来ません。
ガレージ・シャッターは、10年くらいで定期点検をして、バランス調整やトーション・スプリングの交換、電動モーターのチェックをするようにして下さい。それが、憧れのガレージを安全・快適に保つ秘訣です。もしドアが開いたままで壊れてしまったら、防犯上も問題になりますよ。
こうした私たちの考えに共感され、施工を希望される方は、お問い合わせ下さい。
<関連記事>: オーバースライド・ガレージドアの基本構造 (2012年10月15日)
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