復原されたJR 東京駅 丸の内駅舎が、2012年10月にリニューアルオープンする。9月29日、NHKの特集番組でも紹介されていたように、1914年に辰野金吾の設計により開業した。そして、1923年関東大震災で東京が壊滅状態になった際でも、この赤レンガの駅舎は、ビクともしなかった。
1945年、アメリカ軍による東京大空襲によって、その内部が焼け落ちることになったのだが、外壁に積まれた赤レンガは、それでも尚その原型を留め、現在に至ったのである。つまり、レンガで積まれた外壁は、100年以上耐久性があるということなのだ。
現在住宅用に使用されている外壁材の多くは、薄いコンクリートの板(サイディング)であるが、コンクリート自体に吸水性がある為、表面を塗装しなければ、長くは持たない。それも、その塗装は10年毎に必要となる。
また、薄いタイルを外装材として用いることもあるが、これもモルタル目地の割れやタイルの脱落などで、防水性能が劣化してしまったりするという問題を抱えている。技術が進んだ現代にあって、レンガ積み外壁以上の耐久性や断熱性、デザインの普遍性を体現出来る素材は、未だに存在しないのである。
そして、JR 東京駅 丸の内駅舎に使われているもう一つの素材。それは、天然スレートの屋根材である。薄い板状に切り出した粘板岩を屋根材として施工するのだが、この素材は、中世ヨーロッパ以来、壮麗なお城や教会の屋根に使われてきた。あのルーブル美術館、モンサンミッシェル修道院の屋根も天然スレートであり、その耐久性は120年以上と言われている。
日本で一般的な、コンクリートを板状にして表面に塗装したスレート瓦(カラーベスト屋根材)とは、全く異なるものである。それは、サイディングと同じく、塗装が10年毎に必要となることからもお分かり頂けると思う。結局、今の住宅建築は、如何にフェイクで安く造るかということからしか考えられていないのである。
私たち ホームメイドは、JR 東京駅 丸の内駅舎と同じ、カナダ製のレンガ積み外壁と天然スレートの屋根材で出来た輸入住宅を建てることが可能な、名古屋にある国内屈指のビルダーだと思っている。その実績は、愛知県大口町のB邸で見ることが出来る。東京駅が多くの人たちから脚光を浴びていることを思うと、ホームメイドが地道にやってきたことは、間違いではなかったと感慨深い。地方の小さな工務店の中にも、こういう素晴らしい仕事をする真の輸入住宅ビルダーがいるのを忘れないで欲しい。
こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
作品紹介: 大人のブリティッシュトラッド ~B邸~
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