古い玄関ドア・ハンドルを交換して欲しいというご依頼を頂きました。輸入ドアノブのメーカーは、Schlage(シュラーゲ)。輸入住宅ブームの時にはよく使われた製品ですが、日本の代理店も撤退しまい現在取扱いしているところはありません。
私たちは、このハンドルの取付け寸法を綿密に確認し、別のドアノブ・メーカーのものに付け替えました。でも、こうしたことがいつも可能とは限りません。今回は、何とか奇跡的に交換出来ましたが、取付け穴がいい加減に彫られていたり、穴の位置が少しずれていたりしたら、他のメーカーの新しいものが付かないかも知れません。
(輸入住宅ブームの時に、半端な施工をした住宅メーカーはたくさんいましたから、最悪、ドア本体の交換が必要という場合もあり得ます。)
また、ドア・ハンドル自体に問題がなくても、ラッチが壊れてしまうなんてこともあるでしょうが、このラッチを他のメーカーのものと交換することは不可能です。それは、ハンドルやロック・シリンダーから延びるロッドの形状が他社の部品と違う為、ラッチに明いた穴に違うメーカーのロッドが差さらないからです。
こういう場合、古いラッチと同じ形状のものを輸入するか、今回のようにドア・ハンドル等を全く違うメーカーのものに交換してしまうかの選択になりますが、その判断は取付け穴やドア・ハンドルの状態、輸入した場合の納期や金額をみてご検討頂くことになると思います。
何れにしても、ドアノブやロック部品は消耗品です。10~20年で新しい部品に交換することが必要ですから、防犯上の観点からも壊れる前に早めに手配をするよう心掛けましょう。それが、長く輸入住宅を愛する秘訣です。
輸入住宅のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。私たちなら、北米のメーカーに問い合わせて、輸入することが可能です。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。
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