現在外壁や屋根の塗り直し工事をさせて頂いている輸入住宅で、お客様から施工前に、ある要望を頂きました。
それは、玄関ポーチの上に子供部屋が載っているのだけれど、冬に子供部屋の床が寒くて結露することがあるので、何か対策はないかというものでした。
そこで私たちは、玄関ポーチの天井根太の間にセルロースの断熱材を空間いっぱいに吹き込むことを提案しました。実は、ここの子供部屋ですが、数年前に壁際から大量の羽アリが出たということで、シロアリの駆除をしたことがあったそうです。それも丁度、その玄関ポーチの辺りらしいのです。
その際は、駆除はしてもらったけど、壁を開けて中を見るなんてことをしなかったようで、今回ポーチの天井板を外す時に状況を確認しましょうという話になった。
写真はその様子だが、比較的柔らかい針葉樹の構造用合板がシロアリに食われていた。若干、SPFの構造材も食われた跡が見受けられるが、表面的なところで終わっている。また、食われた跡は見られるが、現状シロアリがこの中で繁殖しているという感じではなさそうでした。
あと、ここの天井には全く断熱材が入っていなかったので、そりゃ2階の床は冷えますよね。
取り敢えず、セルロースの断熱材を入れて天井を張り直す前に、再度シロアリ屋さんが食われた箇所に薬剤を塗布してくれるということになりました。まあ、念の為ですけどね。
そうそう私たちのセルロースの断熱材は、紙を粉砕した綿ボコリのような木の繊維ですので、吸放湿作用性がありますから冬場の結露にも威力を発揮します。
また、ホウ酸がセルロースに塗布されていますので、シロアリやゴキブリが食べると死んでしまうというのも、この状況には最も適切と言えるかも知れません。
外壁の塗り直しをペンキ屋さんに頼むだけという家もあるでしょうが、こういった不安要素を同時に解決していくという配慮をしてこそ、ビルダーとしての真骨頂だと思います。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
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