私が書かせて頂くこの「お知らせ」記事の3分の1は、全国からご相談頂いた輸入住宅の補修やメンテナンスに関するものです。こうした記事を毎日読むと、輸入住宅っていろいろ不具合が多いんだなぁ~なんて思われる人もいるでしょうね。
でも、実際にそうなんでしょうか。何万棟も建てられた輸入住宅の内のほんの一握りのおうちの不具合ですし、相談頂く方の殆どは築10~20年のおうちに使われている古い輸入サッシやドア等の部材の調達や施工で困っている人たちなんです。つまり、それまで問題なく使うことが出来た寿命の長い建材だったとも言えるのです。
また、こうした輸入資材の多くは、現在も部品が製造されているので、北米からの輸送費は掛かりますが、交換することでまた元通りに使えるということも魅力の一つだと思います。(部品を長期保管していない国産のものだと、本体ごと全交換を勧められたなんてことはよくありますよね)
また、日本の普通の家は、平均26年程度で解体し建て替えられてしまうと言われています。家電製品と同じで、壊れたり古くなったりしたら買い替えられてしまうのです。でも、20年近く経っていても直してきれいに使いたいというおうちへの情熱や愛情があればこそ、輸入住宅にお住まいの皆さんから私たちのような小さな輸入住宅ビルダーに問い合わせ頂くのだと感じています。
こうした思いは、新築する際に並々ならぬこだわりを持っていた人たちに共通するものなのです。
確かに、直して使うより新しく建て直した方が簡単ですし、新品になって気持ちいいかも知れません。でも、家には家族の歴史や若かりし頃の思いが一杯詰め込まれているはずですし、古さという趣きや味わいはかけがえのないもののように思います。
家づくりとは関係ないことや新しいお客様や新築工事のことばかりをブログに書くビルダーさんもいますが、修理やリノベーションのやり方や必要性を説く方が本当はずっと大切なことです。勿論、私たちの労力や時間を多く使わなければいけない割には、大して報酬にならないのも事実です。
さて、皆さんにとって信頼の置けるビルダーは、どういった情報を提供する人でしょうか。どうメンテナンスをすればいいか、どういう部材が必要かをアドバイスさせて頂くことも私たちの大切な役目のはずです。時には、私たちの失敗やお客様が直面したトラブルの話も、役に立つことがあると私は考えます。
また、こうしたきめ細かなサービスがあるから、多くのお客様が私たちの処で家づくりをして下さるのだと思っています。
新築をご計画の方や家のメンテナンスでお困りの方は、ご相談下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。
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