お知らせ : ページ 62

なかなか手に入りません

今回メンテナンス用にと、メーカーから古いサッシに使われている部品を一堂に網羅した分厚いパーツマニュアルを頂きました。

このマニュアルに掲載された輸入サッシは、2008年以前に製造されたマーヴィン(Marvin)製のアルミクラッドサッシとWOODサッシ。

私たち ホームメイドが修理・メンテナンスするサッシの多くは、輸入住宅ブームの1990年代~2000年代前半のものが殆どですから、このマニュアルで全てカバー出来ると言っても過言ではありません。

ただ、100ページでは利かないだけの情報量が満載されていますので、全てを細かく読んでみるというのは不可能かも知れません。ですから、不具合のあるサッシについて、都度該当ページを探して必要部材を特定するといった作業で詳細を読み解く必要があります。

まあ、英語で書かれていても特にアレルギーを感じることはありませんから、問題はないのですが、DAIGOが使うような略語が使われていることも多いようですから、その点が少し面倒ではあります。

こういったマニュアルは、なかなかメーカーは出してくれなかったのですが、こういったものがあれば、まず私たちで精査して、それからメーカー側に伝えることが出来ますから、相当有意義なものだと思います。

輸入サッシやドアの各メーカーが作成しているパーツマニュアルや施工マニュアルといったものが揃ってくれば、今後の仕事でも内容を深掘り出来るようになるはずです。

こんな資料を欲しいなんて言う輸入住宅ビルダーはいないと思いますが、ホームメイドでは一種宝物かも知れません。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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防火下地なら、これでも大丈夫

日進市の輸入住宅のお客様から木質サイディングが雨や結露で腐ってきたので、外装リフォームをしたいというご相談を頂きました。

通常であれば、輸入の木質サイディングでも雨等で腐ることはないのですが、特殊な構造で施工がされていた為、サイディングの内側から腐ってきてしまいました。

それは、外壁の防火規定をクリアする為に苦肉の策でやられたのですが、サイディングと構造材との間に薄い鉄板を全面に張るというものでした。

確かに、木のサイディングだけでは外からの火災等で建物が燃えてしまうというリスクがありますから、表面のサイディングが燃えても下地に鉄板が入っていれば、それ以上中に火は入らないはずです。

(実際には1000度以上になる火災の場合、暫くすると鉄板も溶けてしまいますから、僅かに火災を遅らせる効果しかないですし、火災が起きれば窓ガラスが割れて火が中に入るので然程意味がない気がします)

それで、20年以上昔の建築基準法をクリアして、このおうちは新築出来たのですが、夏場にクーラーを付けたおうちでは鉄板部分が冷やされて屋外の湿気が水滴に変わってしまいます。

そうなると、鉄板に接している木質サイディングに夏場は水が常に付着することになりますから、MDFのようにふやけて素材がボソボソになってしまうのです。そうなった状況で、雨も追い打ちを掛けますから、どんどんサイディングは傷んでくるということになる訳です。

今回のリフォームでは、費用を抑えるという目的と防火構造を維持するという前提で、木質サイディングだけを撤去して、鉄板の上から新たに樹脂のサイディングを施工するという方法を取ろうと考えています。

本来であれば鉄板も撤去したいという思いはありますが、そうすれば防火認定のある重い窯業系サイディングを取り付ける必要がありますし、そうすると10年毎に外装の塗り直しも必要になります。

樹脂サイディングは、水が付いても腐りませんし、薄くて軽い為建物にも重量的な負担が掛かりません。また、樹脂そのものに色の顔料が練り込んである為、20年経っても色落ちせずに塗り直す必要もないのです。

(随分メンテナンス期間が延びるという意味で、一生塗替えが必要ないということではないですよ)

北米ではよく使われる素材ですが、日本でもこういうものを使って建物をおしゃれにしてみては如何でしょうか?

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ウィングがないタイプもあります

滋賀のお客様からシングルハングサッシ(下窓だけが開閉する上げ下げ窓)のバランサーを調達したいというご相談を頂きました。

サッシは、メーカー不明の樹脂サッシ。

新築から15年以上経っているそうで、別の頂いた写真からすると浴室用に取り付けられた窓のようです。

浴室のサッシは湯気や高い温度に常に曝されていますから、鉄などの金属で出来ている部品類は錆や劣化が早くなります。ご覧のように、建具を持ち上げる為のバネもひどく錆び付いていますし、そこにつながっているはずの吊りヒモも切れてしまったのか、なくなっています。

こうなると、窓は上に開けられない状態になりますし、無理に開けてもストンと落ちてきてしまいますから、勢いがいいとガラスが割れてしまうという危険性もあります。浴室の換気を促す為にも早めにバランサーを交換して、窓が開け閉め出来るようにすることが大切です。

また、浴室内ではペアガラスも常に湯気や高い温度に曝されますし、屋外側では雨が建具枠の中に入り込むリスクがあります。ペアガラスの内部結露を防ぐ為にも、ペアガラスの室内側と屋外側を両方防水処理してやることもお忘れなく。

それから、お風呂の利用が終了した段階で、窓を開けて換気するということの他に、サッシに付いた水分を雑巾等で拭き取ると更に長くお使い頂けるようになりますよ。どんなこともちょっとした気遣いが大切です。

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台風前に解体しました

会社の近くにあるお客様の輸入住宅で、もうすぐ外装の塗り直しの工事を始めます。

そこで外部足場を立てる前に、足場の邪魔になる破損したウッドデッキを一部解体しました。

丁度そこは、下屋の屋根が架かっていない屋根なしのデッキで、随分前から腐って危なくなっていました。

いつぶっ壊れてもおかしくない状態でしたから、今度の台風で崩れてしまうかも知れないということで、急遽解体作業をすることにしました。質の高いカナダのシダーで作られていたんですが、やはり雨風に曝されるような場所では、ウッドデッキも劣化が激しいですよね。

お客様にも手伝って頂きながら、今朝から解体をスタートしたのですが、お昼過ぎくらいまでには大方作業は完了しました。解体したデッキ材は、冬場の薪として暖房に使って頂く為に、その場にまとめて置いています。

玄関のアプローチにある木製階段も一部腐ってきて危ない状態でしたが、最後に解体した廃材を使って、段板の受けの補強を行いました。あとは、9月に大工さんの都合が空いてきたら、アプローチ階段と屋根を支える柱と柱の間に木製手摺を作り直す予定です。

ただ、その手摺は雨でも腐らないというエコアコールウッドという木材と堅いオーク材を使って作りますから、耐久性は大幅にアップすると思います。完成したらまた記事に書きますから、乞うご期待!それにしても、暑いですね。

<関連記事>: まだ一度も塗り替えしていません (2022年6月25日)

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ガレージドアが閉まらない

今朝突然、碧南市のお客様からビルトイン・ガレージが開いたまま閉まらなくなったので、見て欲しいというご相談を頂きました。

このお客様は、数年前に車載リモコンの調子が悪いので、新しいものをいくつか購入したいということでお渡ししたことがありました。

最近シロアリの防蟻工事を行ったらしいのですが、その時以来ドアが閉まらなくなったそうです。

一度現場を見に行かなければ状況が分からないと思っていましたが、メーカーの担当者とも相談をしたら、もしかしたらレールの両袖に付いているセンサーの位置が変なのではないかという話になりました。

実は、このセンサーはガレージドアの下に人やものがあると危険なので、安全対策の為に両サイドにセンサー部品を向かい合わせに取り付けて、それがビームを飛ばしてもし何かがビームを遮れば、自動停止してドアが全開放するという仕組みになっています。

お客様からメールで頂いた写真を見ると、若干室内側に曲がって取り付けられているような感じがします。そこで、お客様に連絡をして、私たちがチェックに伺う前にセンサーの位置をお互いが真っ直ぐ向き合うように変えてくれるようにお願いしました。

また、各センサーのレンズも雑巾等できれいに拭いて頂くことも一緒にお願いしました。そうしたら、すぐに全く問題なく動き出したという連絡が入りました。

やはり、シロアリの業者さんが、足元にあったセンサーを蹴飛ばして位置がずれてしまったということが原因だったようです。お盆休み前で、私たちや職人さんもなかなか動きづらくなるタイミングでしたから、遠隔操作でちゃんと動くようになって本当によかったです。

因みに、ガレージドアは10年くらいでトーションスプリングの交換や定期点検が必要となります。少しでも違和感を感じたら、ドアが作動しなくなる前に点検・整備をして下さいね。

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空からヒョウが降ってきた

先日、埼玉県の広い地域で大きめのヒョウが降ったというニュースをやっていたというのを覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、今回それによる被害の復旧についてご相談を頂きました。

サッシは、インシュレート(Insulate)製の輸入樹脂サッシ。

外に付けられていた網戸はズタズタに破れ、ガラスの周囲を押えている樹脂製のガラス押え(押縁)にも穴がたくさん明いています。随分新築から時間が経っているようで、網戸のスクリーンが白化していますから、ガラス押えも劣化して固くなっていたんだと思います。

そこへ大粒のヒョウが無数に降ってきたという状況であれば、こうなってしまうのも仕方ありません。恐らくサッシがこうなっている輸入住宅は、他にもたくさんあるのだろうと思いますが、お客様もどこに相談していいのか途方に暮れているという感じだと思います。

また、これだけならまだましなのかも知れませんが、ペアガラスに割れが入ってしまったり、ガラス内部に水が入り込んでしまったりしているおうちもあるでしょうから、復旧するのにお金も時間も掛かると思います。

まずは、被害の全容の確認と、どういった部材が被害に遭って、どこをどう直さなければいけないのかをチェックする必要があるでしょう。

今頂いているご相談は1件だけですが、もしかしたら今後増えてくるかも知れませんし、こうした災害は全国どこでも起こり得ることを考えると、輸入住宅の修理の仕事は私たちだけでは手に負えなくなるかも知れませんね。

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再生完了です

尾張旭市のお客様からお預かりしたダブルハングサッシの輸入網戸の修理が完了しました。

輸入サッシは、今は亡きウェンコ(Wenco)製。

先日、スクリーン(網)を張る直前までの写真を記事でお見せしましたが、今回は網押さえのゴムも全て装着した様子です。

日本で手に入る網押さえのゴム糸は、直径3.5mmが一般的ですが、輸入サッシの網戸の場合、3.9mm又は4mmはないと、せっかく張ったスクリーンが緩くて外れてきてしまいます。

また、輸入ゴムの2種類は、0.1mmという微妙な太さの違いがあるのですが、僅か0.1mmで緩かったり、太くて入らなかったりしますから、私たちはその両方を準備します。(窓メーカーによって、変えないといけません)

そして、大きめの網戸になると、外枠フレームの変形を抑える為に網戸の中央にセンターフレームを入れるのですが、その位置もちゃんと測って装着してあります。

写真の3枚の網戸は、全て同じ大きさ・仕様ですが、以前は破損したり曲がったりでバラバラな状態でした。そういったことも全て修正(矯正)しながら、網戸を組み直してありますので、非常にきれいな仕上がりになったと思います。

<関連記事>: 壊れた網戸もきれいになります (2022年8月5日)

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夏季休暇のお知らせ

8月11日(木)~15日(月)の期間、手づくり輸入住宅のホームメイドでは夏季休暇を頂きます。

休み前に建築のご相談や各種お問い合わせを希望される方はお早めに!

お電話の方は、TEL:0561-75-4087 へ(お休みの期間中は留守電になりますので、上記ご相談・お問い合わせリンクよりご連絡下さい。再開後にお返事させて頂きます。)

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信頼出来る業者は分かりません

宮城県のお客様からヴァイスロイ(Viceroy)製スライディング・パティオドアの修理をしたいというご相談を頂きました。

こちらは、お客様からお送り頂いたロックハンドルの写真ですが、この金物には破損等はなさそうですから、恐らく別の場所の正常なものを撮影頂いたのだろうと思います。

宮城県のお客様でヴァイスロイ社のサッシを使われているということですから、セルコホームさんが建築を担当されたおうちではないかと思いますが、お客様からはセルコさん以外の業者さんで宮城県で対応してくれる会社を教えて欲しいというご相談も頂きました。

どういった経緯でそういうご希望をされたかは分かりませんが、私たちホームメイドは愛知県にある小さな輸入住宅ビルダーですから、どこか遠くの信頼出来る業者さんを紹介してくれと言われても、全く知り合いはいないというのが実情です。

確かにNETなどを見れば、輸入住宅の修理をやっていらっしゃる建築屋さんは、いくらかいらっしゃるとは思いますが、一緒に仕事をしたことがないという現状では、そこが私たちと同じレベルの施工が出来るかどうかは保証する術はありません。

確かにそういうネットワークが出来るといいと思いますが、下手に紹介などして反ってトラブルになることもあるでしょうから、それではお客様が気の毒です。

今回も、私たちが補修資材を海外から調達して、現地まで伺って交換をするという内容で見積をすることになりますが、そういった経費を掛けてでもきれいに直せてよかったと言って頂けるようにしたいと思います。

勿論、お客様のご予算もあるでしょうから、私共から無理を言うようなことはありませんが、ちゃんとメンテナンスをしてくれる建築業者を見付けることは、将来に亘る家づくりには重要なファクターかも知れません。

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壊れた網戸もきれいになります

尾張旭市のお客様からお預かりました輸入サッシの網戸を直しています。

サッシは、ウェンコ(Wenco)製のダブルハングサッシ。

網戸のコーナー部分はほぼ全て劣化の為破損し、グラスファイバー製の網や網押さえのゴムも交換しなければ使えない状況でした。

また、網戸を窓に固定する為の網戸用固定ピンも全てなくなっていましたから、こうしたものを全て新しいものに交換する必要があります。それだけならいいのですが、網戸のフレームも全て湾曲した状態の為、ある程度真っすぐに戻してやる必要もあります。

普通だったら、メーカーにお願いして網戸ごと新品に交換すれば早いのですが、窓メーカーが既に存在していない以上、修理する以外に方法はありません。

(勿論、フレームも新しいものにすれば、新品となるのですが、網戸の上端フレームに付いている固定用の突起部品だけは新品が見付かりません。そのうち、それも探し出しますが・・・)

そこで、今回はフレームはそのまま使い、その他は全て新しい部品に交換するという手法を取りました。写真は、グラスファイバー製のスクリーンを張る前まで完成した状態ですが、3枚の網戸が全てきれいに揃っている状態というのは気持ちいいですよね。

<関連記事>: こんな状態でも直せます (2022年7月16日)
<関連記事>: 再生完了です (2022年8月8日)

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