お知らせ : ページ 59

なくならないうちに調達しました

北名古屋市のお客様からご相談を頂いたカナダのアクアディス(Aquadis)社製水栓金具用カートリッジバルブ(止水パッキン部品)。

アクアディスという水栓メーカーは、10年近く前に会社がなくなり、メンテナンス用の交換部材も手に入りづらくなっています。

倒産した際、カートリッジバルブもいくつか予備を手配しておいたのですが、そろそろ底を付いてきた為いろいろ当たって予備用として購入しました。

昨今の円安やカナダのインフレ・物価高によって、こうした部品も相当値上がりをしていましたが、今後のお客様へのアフターサービスも考えて各種手配することとしました。

恐らくアクアディスというメーカーの水栓金具は、私共以外のビルダーさんであまり施工はされていないと思いますので、修理部品がなくても然程影響はないはずですが、逆に言えば部品を手に入れるのは至難の業となります。

その為に、ホームメイドは少し無理をして在庫を持とうと決意しました。

取り敢えず、十分な量は確保したつもりですが、国内の輸入住宅メーカーさんでも修理部材の在庫保管をして欲しいものです。でないと、ユーザーのお客様は交換出来なくて困ってしまうかも知れないですからね。

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簡単そうで、相当大変です

昨日までの4日間、蓼科のお客様の別荘へ伺ってノルディスカヒュースの木製サッシのガラスパテの打ち直しメンテナンスをしてきました。

サッシは、スウェーデンのSP Snickerier社製の木製輸入サッシ。

下見を入れてこのおうちにお邪魔するのは、4回目になります。

90年代では、ノルディスカヒュースは北欧系輸入住宅の最大手でしたから、オーソドックスな木製サッシを使っていらっしゃるおうちはたくさんあるかも知れません。

木製窓の枠とガラスの間から雨が浸入しないように、ガラスの周囲にはガラスパテが施工されているのですが、20年以上するとパテが硬化してしまい、簡単には剥がせなくなってしまいます。

勿論、30年以上雨風に当たっているような場所の窓だと、更に劣化が進んでしまい、パテが部分的に脱落するようになるのですが、そこまで行くとガラスからの雨漏れで室内に水が入ってきたり、窓枠が腐ってきたりしますから、最悪の状況になってしまいます。

硬化したパテは石のように堅く、カッターやパテナイフ等では全く歯が立ちません。私たちは、スウェーデンから輸入した専用工具などを駆使してパテの除去作業を行うのですが、厚みの薄いガラスに張り付いたパテとの闘いは慎重な上にも慎重な作業が求められます。

1つの窓のガラスパテを除去しただけで腕はパンパン、時間は数時間経っていたなんてこともしばしばでした。

その後、ガラスの周囲にマスキングテープを張って、新しい専用のガラスパテを塗る作業をするのですが、写真は新しいパテを施工する前の様子です。古いパテが徹底的に剥ぎ取られ、きれいに掃除した上で美しくマスキングテープが張られているのが分かりますか?

ここまでするのは、本当に至難の業です。そんな窓が20ヶ所もあったら、メンテナンスには何週間も日にちが必要となります。

10~15年程度でガラスパテを打ち直しすれば、ガラスパテも然程難しくなく外せるはずですが、一旦堅くなってしまったパテはサッシ屋さんでも絶対にやってくれない代物です。木製サッシが悪くならないうちに、どうか適切なメンテナンスをして下さいね。

<関連記事>: また4日間、山に籠って修理しました (2022年8月30日)

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別枠付きの網戸とは珍しい

大阪のお客様から網戸の部品を調達したいというご相談を頂きました。

サッシは、アルメトコ(Almetco)製のケースメント樹脂サッシ。

サッシの内側に網戸が付いているのですが、網戸は小さめの蝶番が付いていて、それによってアルミの別枠とつながっています。

その別枠を窓枠に装着することで、網戸も一緒に窓枠に納まるという不思議な造りになっています。そんなことをしなくても、窓枠に直接網戸を装着すればいいのではないかと思うのですが、メーカーの意図はもっと深いのかも知れません。

今回相談頂いたのは、別枠のコーナー部分に付いている樹脂パーツなんですが、通常の網戸フレームとは違い、幅が広いフィンのようなものが付いています。このフィンによって別枠が転ばずにしっかりと窓枠に固定される形になっているのですが、あまり見た記憶がありません。

また、このフィン付きのフレーム形状に対応するコーナー部品も、非常に特殊ですから、探すのにも一苦労です。恐らくこれではないかというものは見付かりましたが、大きさなどが合うかどうかは、お客様に確認頂く以外にはありません。

ただ、寸法が違うという場合には、他に代替のものがありませんから、ちょっと厄介です。勿論、手に入りにくいものですから、それなりに値段や送料も余分に掛かってきますので、その点はお客様のご了解次第です。

<関連記事>: こんな特殊な材料も調達出来ます (2022年11月11日)

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ヴァイスロイの窓ヒンジは、固いんです

豊田市のお客様からケースメントサッシ(横に開いていく窓)のウィンドウヒンジを交換したいというご相談を頂きました。

サッシは、ヴァイスロイ(Viceroy)製の樹脂サッシ。

随分長く掃除をして頂いていないのか、ホコリや汚れが目立ちます。

写真のウィンドウヒンジが問題のものなんですが、全てステンレスで出来ているようですから、耐久性がありそうです。但し、窓枠を左右にスライドする部分の黒い部品は、樹脂で出来ているようで劣化して割れてきている状態です。

(元々、ヴァイスロイのヒンジは動きが渋いのですが、ホコリなどで更に動きが悪くなってきますから、この部分にも変な力が掛かったのかも知れません)

ここが劣化してくると、窓に固定してあるレールからこの部分が外れてしまい、窓を閉めようとしても建具が外に飛び出しますから、ちゃんと閉まらなくなってしまうと思います。

そうなってしまうと、窓を調整などして直すということは難しく、ウィンドウヒンジそのものを交換する以外に方法はありません。ただ、ヴァイスロイという会社は既に存在しませんし、窓部品も特殊なものを使っていることが多い為、全く同じものが手に入らないかも知れません。

取り敢えず、サイズや形状が一番近そうなものを探しましたので、お客様のご了承を頂いて、交換・調整をしてみようと思います。こういうケースが一番大変で面倒臭いことですが、そういうことをやってみるのが輸入住宅のプロなのかも知れません。

<関連記事>: この中で一番合うものを取り付けます (2022年11月10日)

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台風14号に備えて

現在、外装メンテナンス中の日進市のおうちですが、超強力な台風14号の接近に備えて、建物の周囲に張ってあった養生シートを昨日畳んできました。

足場屋さんにお願いすることもあるのですが、同様の現場が多数あって私たちの現場まで手が回らないとのことで、自分でメッシュシートを畳みました。

建築屋でありながら高所恐怖症の私ですが、怖くて足場に登れないなんてことは言ってられません。季節外れの高温と冷や汗で汗だくになりながら、何とか全てを畳むことが出来ました。

今回の台風は、九州南部に上陸する間際でも910ヘクトパスカルという非常に猛烈な勢力を維持してくるそうです。ここ東海地方で大きな被害を出した伊勢湾台風でも、上陸時は929ヘクトパスカルくらいでしたから、その強さは想像を超えます。

会社の周囲でも既に風が出てきているようですが、明日になると恐らく準備をすることも出来ないくらいの風や雨が時折あるでしょうから、今日のうちに備えをすべきだと思います。

名古屋まで来る頃には勢力が衰えて、大したことがなくなるだろうと高をくくっている人もいるでしょうが、瞬間的な風雨については予想を超える場所もあるかも知れません。

備えれば憂いなし。やっておけばよかったと後悔するよりも、やっておいたけど全然大丈夫だったと肩透かしをされた方がましだと思います。屋根の養生、サッシやドアからの雨漏れ対策等、何某かの備えをするようにお願いします。

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これで屋根も登れます

今日、NETで購入した地下足袋が届きました。

製品サイズは26.0cmでしたが、私の足の26.5cmでもコハゼを調整すれば何とか入る大きさです。

足の裏側にはゴムのソールが張ってありますから、滑りやすい場所でも安心して登ることが出来そうです。また、つま先も黒いゴムで覆われていますから、何か尖ったようなものが当たっても怪我をするようなことはないですね。

足場を登ったりする際には、スポーツシューズを履いていましたが、勾配が強い屋根だと滑りそうで少し不安な感じもありました。うちのペンキ屋さんの親方が、いつも地下足袋で足場を登っていくのを見て、外周りで作業をするなら、地下足袋もありかなとずっと思っていました。

地下足袋と聞くと、古い人だと土木作業員を思い出すかも知れませんが、今はウォーキングや登山といった用途に利用する人や外国人の購入も多いらしいです。昔の日本人は、便利なものを考え出したと思います。

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部品交換だけで直らないかも・・・

埼玉のお客様から、収納ドアとして使っているバイフォールドドア(折れ戸)の調子が悪く、部品を調達したいというご相談を頂きました。

写真がそのバイフォールドドアですが、戸先の上端に付いているピボットと呼ばれる部品が押し込まれて出てこない状態です。

通常は、内部にバネが入っていて、金属の頭の部分が状況に応じて出たり入ったりする構造になっています。

種類によっては、この頭の部分にローラー部品が付いていて、上枠レールの中をローラーが左右に移動するというものもありますが、恐らく写真のものはローラーが付かないタイプではないかと思います。

勿論、セットになっている部材がどういった組み合わせかによって、ピボット部品も種類が変わってきますから、ちゃんとチェックして適合するものを調達しないと、全然スムースに動かないなんてことになります。

ただ、正しい部品を調達出来たとしても、ピボットが不具合を起こしてしまうようになった原因を突き止めないと、またすぐにトラブルになります。部品を新しくするというのは必要なことですが、それと同時にドアの位置や傾きといったことも調整しないといけません。

バイフォールドドアは、構造は簡単なんですが、調整は結構大変で、その上ドアの開口の寸法が規定通りでないというケースも多いですから、それにアジャストしてバランスよく取り付けるのが技術や経験なんですね。

素人の人がいきなりやると、更に調子が悪くなり、元に戻せなくなりますからむやみに触らない方がいいですよ。

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ダブルハングにスポンジは必要?

北海道のお客様からローウェン(Loewen)製ダブルハングサッシのサイドジャムに付いていたスポンジ部品がいくつかなくなっているというご相談を頂きました。

バランサーが内蔵してある溝部分の一番下の処に、小さな白いスポンジが入れてあるのをご存知でしょうか。

アルミクラッドの木製サッシであれば、どこのメーカーのダブルハングでも似たような部品が付いています。

これは、建具とジャムとの間にある隙間を埋めて、雨や風が入らないようにするという役目と気密・断熱をよくするという役目を果たしています。

せいぜい2cm程度の小さなものですし、簡単に取れてしまいますから、長く使っているとどこかに行ってしまったというおうちも少なくないと思います。

こういうものでもちゃんとした効果があるものですから、出来れば交換部品を調達して元の状態に戻して頂けるといいのではないでしょうか。

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上からだけじゃないかも・・・

海津市のお客様の処で、バルコニーの雨漏れ修理を開始しました。

こちらは、バルコニーの床がフワフワするということで、数年前に床を剥がしてやり直したという経緯がありました。

その際、床の構造材まで木が腐っていたので、殆ど全てをやり直しました。壁手摺の部分はアルミの笠木を外しましたが、雨漏れした様子もなく特に損傷していなかったことから、それ以上壊すことはしませんでした。

ただ、床から見える限りで、バルコニーを下から支える柱材が腐っていたので、上から腐らない木材のエコアコールウッドを挿入して、床を支えるように施工しました。

そうしたら、今回バルコニーの壁に張ってあるサイディングの塗装がまだらにめくれてきているということで、壁の内側に何らかの水が入り込んでいる可能性が高いという結論に達しました。

笠木は先回の修理の際に、元に戻して笠木のつなぎ目も雨が入らないように防水コーキングを入れてありましたので、上端からの雨の浸入はないはずです。

今回サイディングを上から押すと柔らかく湾曲するような状況でしたから、下地の木が腐っているのではないかということになりました。

笠木の下にあるバルコニーの手摺壁にはサイディングが載せてあり、壁のサイディングとの接点も全てコーキングできれいに納めてありました。ここまでは先回の修理と同じ状況でしたが、今回はその下を確認する為に上端のサイディングをめくってみました。

そうしたら、防水シートの下にある木が腐っているではないですか。上から雨が入った形跡が殆どないのに、壁の中の木が腐っているのです。

最初は全く理由が分かりませんでしたが、恐らくバルコニーを下から支える柱の中で地面の水や湿気を吸い上げていて、そこにシロアリが入り込んでバルコニーの上の方まで水を持ち込んだのではないかというふうに想像します。

バルコニーの壁や床は上から雨が入らないように密閉されていますから、水や湿気は逃げる処もなく、一種サウナ状態になっていたのでしょう。そこにシロアリが広がっていけば、外見は何でもない状況で、中の構造だけ損傷していくという構図になります。

何故地面からの水が柱の中に浸入する構造なのかは、今後柱材を撤去すれば分かってくるかも知れませんが、ちょっと信じられない施工方法ですよね。

(尚、前回私たちが修理する前には、アルミの笠木のつなぎ目から雨は入っていたと思いますから、それがどこからか内部へ伝っていったということはあると思います。そういう意味では、複合的な要因が存在します)

バルコニーの施工は、上からの雨の浸入を防ぐことと、中の湿気や水分を逃がすことの2つを両立させる必要がありますが、その施工は結構面倒な仕事ですので、殆どやられていないのが実情でしょうね。

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全館空調なので、ファンが欲しい

日進市のお客様のおうちで外装の塗替え工事を行っていますが、今日は内装の工事についてもご紹介しましょう。

こちらは、リビングの大きな吹き抜けです。

ここに足場を設置して、天井に輸入のシーリングファンを設置しようと考えております。勾配天井ですから、当然傾斜天井用の台座部材や延長ロッドも用意してあります。

こちらのおうちは、全館冷暖房システムを備えていますから、一年中温度が一定に保たれているのですが、温かい空気は上昇し、冷えた空気は下がっていきますから、こうした大きな空間ではどうしても温度差が感じられてしまいます。

まあ、それでも他のおうちに比べれば十分快適なんですが、毎日のこととなると、どうしても気になってしまうようです。そこで、吹き抜け空間の空気を攪拌する為に、シーリングファンを付けてサーキュレーションすることになりました。

電気配線は、近くのコンセントや照明などから分岐して、持ってこられるだろうと思っていますが、万一壁や天井に穴を明けるようなことになっても、ドライウォールで仕上げてあるので、補修と塗装で簡単に直せます。(築20年で塗り直す予定でしたから、問題ありません)

因みに、シーリングファンはリモコン操作ですから、ファンの回転も付属の照明のスイッチも下から簡単に行えます。

<関連記事>: 追加したのは機能とデザイン (2022年11月6日)

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