お知らせ : ページ 48

屋外輸入ドアの必須条件

輸入住宅で玄関ドアや勝手口ドアに輸入ドアを取り付けると思いますが、多くのおうちでドアの不具合が発生していないでしょうか。

外部用の輸入ドアは、木製ドアだけでなく、表面がスチールのドアであったり、ファイバーグラス製のものであることもしばしばです。

また、輸入サッシ・メーカーが製造しているドアの場合は、外装にアルミの薄いパネルを張ったアルミクラッドのものもあるかも知れません。

木製ドア以外であれば、雨に当たっても問題ないとお考えのお客様も多いように思いますが、そうではありません。

表面に対候性がある素材を使っていても、ドアの内側の素材は木材であることが多く、表面材のつなぎ目やドアの上端や下端から水が入り込んだりすれば、ドアの中身の木は腐ったり歪んだりしてしまいます。

また、ドアにガラスが入ったタイプのものだと、ガラスの周囲から雨が浸入して、ガラス内部を曇らせたり、中の木を腐らせたりしますから、そういった部分も防水対策をする必要があります。

まずは、外部ドアに雨が直接当たらないか、当たっても然程影響が少ないようにすべきなんですが、家の設計段階で失敗しているケースも多く見受けられます。

写真は、輸入資材を扱う会社が推奨している納まり図ですが、ドアを施工する外壁の高さと屋根(ヒサシ)の奥行との適正比率を表しています。

恐らくこうしたことを考慮しないで、デザインばかりに目が行ってしまっている建築士や住宅メーカーが殆どだと思います。玄関や勝手口ドアの劣化や不具合で悩んでいらっしゃるお客様は、一度こうしたことを見直してみては如何でしょうか。

勿論、納まりを変えられないというおうちもあるかも知れませんが、そういう時はドアの素材の変更や防水塗装・防水処理といった対策やメンテナンスをすることで、劣化が少ない状況を作ることも可能ですから、その際はホームメイドにご相談下さい。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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輸入網戸も一から作れます

大垣のお客様からご相談を頂いた輸入サッシ用の網戸を製作しています。

窓は、ローウェン(Loewen)製のアルミクラッドサッシです。

台風で風邪が強い時に吹き飛ばされてどこかへ行ってしまったらしく、網戸のない生活に不便されていたそうです。

メーカーに新しい網戸を見積もってもらったのですが、価格が非常に高く分解された状態で出荷するということでした。

こちらで組み立てる手間が同じであれば、私たちが網戸の部品メーカーから部材を調達して、同じサイズ・同じ仕様で新しいものを作った方がお値打ちで納期も早く出来ます。

そこで様々な部材を取り寄せた上で製作した網戸のフレームが、こちらです。グラスファイバー製の網はこれから張りますが、四方のフレームとコーナー材で枠を作り、網戸固定用のピンも4本装着してあります。

サイズや仕様・形状は、同じ大きさの窓がもう1つありましたので、そこに付いていた網戸を元に正確に作り直しています。日本のサッシ屋さんでも作れるといいのですが、彼らでは材料の入手もインチで作られた工具も持っていませんから、これを作るのは至難の業です。

ローウェン以外の輸入網戸も寸法や仕様・形状が正確に分かれば、私たち ホームメイドで作り直すことが出来ますよ。勿論、輸入網戸の部分的な修理・補修、網の張り替えも問題ありません。

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石膏ボードの正しい施工

NETを見ていたら、アメリカ人が施工したドライウォールの下地作業の写真が掲載されていました。

こちらがその風景ですが、日本の住宅メーカーが張っているのとは全然違うのがお分かりでしょうか。

まず、石膏(プラスター)ボードは横張りと言って、長手方向を横向きにして横長になるように張っています。

また、石膏ボードの大きさも、日本の横0.9m x 縦2.4mのものと違い、縦1.2m x 横2.4mの大きなものを使用しています。そうすることで、ボードとボードとのつなぎ目が少なくなる分、割れる確率が減るのです。

また、レンガを積むように石膏ボードを互い違いに張っているのが分かります。こうすることでジョイント部分が揃わなくなり、地震等で何かの力が加わっても隣り合ったボードが割れを防いでくれるという仕組みを作っています。

特に壁への施工では、日本人のように縦方向に長く張ってしまうと、天井から床まで一直線にジョイントラインが入ってしまいますから、建物の重さで縦方向に力が掛かっただけでスパッと割れが入ってしまいます。

そして、北米ではジョイントラインが少しえぐれたテーパーボードと呼ばれるものを使用しますから、そこに紙のジョイントテープと石膏パテをたくさん入れて固めることが出来ますから、つなぎ目が更に割れにくくなるのです。(その分、つなぎ目部分のパテの幅が幅広な感じになっています)

こうすることで、美しいペンキ仕上げをすることが出来るドライウォール下地を作ることが可能となります。(尚、ビニールクロスのインテリアでも、同様の下地施工が必要です)家づくりは、作業効率よりもどうしたら美しいインテリアになるかを優先することが大切なんですね。

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今でも建具は調達出来ます

浜松のお客様から調達をご依頼頂いた交換用の建具(障子)が届きました。

サッシは、ハード(Hurd)製のオーニングサッシ(下開き窓)です。

ハードは、シエラパシフィックという林業会社の一部門になっていますから、建具にもシエラパシフィックのロゴシールが張られています。でも、こうして古い窓の部材を今でも供給してくれているというのは、本当に有難いことです。

木製建具の雨漏れは、殆ど全てガラスの周囲からの雨の浸入が原因ですから、そこを重点的に防水処理します。

製造段階でも防水処理は行われているのですが、アメリカの作業員の仕事はどうしてもいい加減になってしまう傾向にありますから、取付け作業前に私たちがこうして再度防水作業を行います。

また、写真では見えませんが、サッシの裏側の木部は無塗装の状態で出荷されてきていますから、やはり私たちの方で防水塗装を実施します。

パラペイントのティンバーケアで2度塗りすれば、雨に当たった状態でも5年の耐久性を誇りますから、室内側の木部であれば、ほぼ雨による劣化は起こらないと考えています。

こうして複数の対策を施した上で、不具合のあった窓の建具を取り替えますので、ペアガラスの内部結露や木部の腐りといった心配は不要となるはずです。

<関連記事>: こちらのガラス交換は、結構大変 (2022年3月5日)
<関連記事>: ハード製オーニングサッシの修理前後比較 (2023年4月13日)

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遠くですが、直したいそうです

兵庫県のお客様から蛇口から水漏れする水栓金具を修理したいというご相談を頂きました。

水栓金具は、デルタ(Delta)製のワイドスプレッドの洗面水栓。

2つのハンドルと吐水する本体とが別々になっている少し豪華なタイプです。

おおよそ製品の特定は出来たのですが、日本で代理店をしている資材屋さんと私共との見立てが少し違っていて、使用する止水バルブの種類も異なっているようです。

代理店さんの考えが正しいというのが普通ですから、お客様には代理店さんにお願いしてやって頂いたらどうですかというお話をさせて頂きました。

そうしましたら、代理店さんは部品の供給はしてくれるものの、交換修理はやってくれないということで、私共の方に材工共でお願いしたいというご相談を頂きました。

ただ、直接現地調査をやっていない状況ですから、代理店さんが提案された部品と私共が推測した部品と両方を調達して、修理にお伺いするという方向になりそうです。

もしどちらか一方だけを信じて修理に行けば、万一適合しない場合は再度違う部品を調達して作業に伺わなければなりません。急がば回れで、不要となるかも知れないパーツも持参して修理を行うことが費用的にも効率的にも一番リスクが少ないと思います。

本来なら地元の業者さんが対応してくれるのがいいのですが、インチ単位で作られた輸入ものを触るのは嫌なんでしょうね。だって、もし壊したら弁償となりますので、修理代金も吹っ飛びますから。

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早めの交換が必要です

横浜のお客様のおうちにお邪魔して、ドアやサッシのメンテナンスについて相談に乗ってきました。

サッシは、ハード(Hurd)製のアルミクラッドサッシです。

直す箇所がいろいろありましたので、ここで一度にご紹介することは出来ませんが、主だったものを順次記事にしていこうと思います。

今回は、掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)の鍵についてです。掃出しサッシには、比較的防犯性が高いモーティスロックと呼ばれる鍵が付いています。

これは、ロックレバーを上げ下げすることで鍵爪(ロックラッチ)が受金物に引っ掛かって鍵を掛けるという仕組みなんですが、一旦ロックされると屋外側から鍵を開けるのは不可能となります。

ただ、逆に不具合を起こして鍵が外れなくなると、室内側からもロックを解除することが難しく、結構大変なことになるかも知れません。

写真のものは、ロックレバーを解除の状態にしてあるのですが、鍵爪が完全には引っ込まず、下手をすると鍵爪が受金物に掛かった状態となるかも知れません。

まだ鍵の掛かりについては問題がありませんが、将来的には心配な状況だと思います。20年近く経っているおうちですから、ドア調整と同時にそろそろ定期交換をしておくことをお勧めします。

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ドアノブだけでも結構します

三重のお客様から玄関のダブルドアに付いているハンドルセットの部材を調達したいというご相談を頂きました。

ハンドルセットは、高級なボールドウィン(Baldwin)製。

各部品が真鍮の無垢で出来ていますから、結構な重量感もある製品です。

今回は、室内側に取り付けられている楕円形のドアノブ(主開閉側)が外れて、取れてしまっているという不具合のようです。ただ、ドアノブだけでなく、心棒のパーツにも不具合がありそうなので、そうした周辺部品も一緒に交換した方がいいかも知れません。

ボールドウィンは、先にも述べたように部品一つでも値段が高いことで有名です。

また、アメリカやカナダでも高級な住宅にはボールドウィンのハンドルロックやドアノブが施工されていることが多く、一種のステータスとなっているのかも知れません。

確かにロックケースも頑丈で複雑な構造をしていますから、防犯性能は高いようにも思いますが、重量がある為内蔵されたバネ類への負担も大きく、ある程度の年数で交換が必要になるかも知れません。

勿論、交換すれば、ピカピカの新しいものになりますから、それはそれで一種のリフォームと考えているとも思います。

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シンプルですが、劣化はします

福岡のお客様から掃出しサッシの部品を調達したいというご相談を頂きました。

サッシは、ヴァイスロイ(Viceroy)製のスライディング・パティオドア。

こちらのサッシは、ドアの建て起こしが狂ってくるのか、ロックが掛からない状態になり、無理に鍵を掛けようとしてロックレバーやロック金物自体が破損してしまうことがよくあります。

詳しくはご説明頂いておりませんが、今回もそういった不具合のようで内外のハンドルセット及びロックレバー、内蔵されているロックケースの入手についてお問い合わせを頂いております。

それぞれの部品調達自体には問題はないと思いますが、取付けをご自身で行うという点で少し心配なことがあります。実は、こちらのロックケースは、現在全く同じものが存在していないのです。(内蔵された鍵金物(写真には写っていないですが)は入手可能です)

写真の金属部分のロックケースカバーが販売されていない為、これを流用して内部に装着する新しい鍵金物と組み合わせる必要があります。ただ、このカバーは鋳物で出来ている為、古い鍵金物を無理に外そうとすると鋳物が割れて破損する危険があります。

また、2つを組み合わせるタイミングでも、やはり破損のリスクが生じますから慣れていないと加工や固定が難しいかも知れません。もしダメだと思ったら、破損させる前に私共へ施工を依頼してもらいたいのですが、福岡の現場までは相当距離がありますね。

そういう場合私共であれば、ドアの建て起こしの調整まで行いますよ。

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自分で外せますか?

鎌倉のお客様から水栓金具が水漏れするので、修理をしたいというご相談を頂きました。

写真の水栓金具は、ジョーデン(Joden)製の混合水栓。ワンホール・ツーハンドルのおしゃれなゴールド色水栓ですね。

お湯側のハンドルを閉めても蛇口からポタポタお湯が落ちてくる不具合だそうです。こういう場合は、お湯側のハンドルの台座部分に内蔵されているカートリッジバルブを交換してやれば、元通りに直ってしまいます。

ただ、どうせ交換するなら、お水側も同様に劣化が進んでいるはずですから、お湯と同時にカートリッジバルブを交換しておいた方が安心です。

それから、ジョーデンの水栓金具は、製造時期によって使用されているカートリッジバルブの仕様が異なりますから、部品を調達する前に、一度バルブを外して形状・寸法・色を確認する必要があります。

私たちなら取付け・取り外し方法も分かっていますし、必要な専用の工具類も揃っていますから、然程難しくなく交換することが可能ですが、素人のお客様となると少しハードルがあるかも知れません。

特に古いものを外す場合は、部品が錆びたりして固着していることが多いですから、サイズがピッタリでない工具を使っていると、金属が脆くなっているナットや六角穴を工具が舐めてしまって、外せなくなるという危険性が存在します。

こうなると、最悪の場合部品交換ではなく、水栓自体を交換しなければならなくなりますから、少し危ないと感じた時はすぐに作業を中止して、輸入水栓をよく知る専門業者にお願いした方が反って安く済むということもあり得ます。

経験が不足している状況では、無理をしないで修理をすることも大切ですから、急がば回れですよ。

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こんなドアも施工出来ます

写真のようなドア(輸入資材)が販売されているのを見付けました。

本棚や収納を造り付けで壁に設置したように見えますが、007や探偵小説、忍者屋敷のように本棚が回転して隣の部屋に抜けられる仕掛けになっています。

色や大きさのバリエーションもあるようで、おうちのインテリアに合わせて好みのものを選ぶことも可能です。

こんな隠し扉は特別に注文しないと設置は無理だと思っていましたが、適切な寸法の開口部さえ作っておけば、組み立て式のキットになったこのドアを施工することも可能です。

まあ、余程でなければ隠し部屋といった場所が欲しいという人はいないでしょうが、遊び心が欲しい人やお客さんたちをビックリさせたいという人、簡単に行き来をしたいが普通のドアは嫌だという人などには持ってこいかも知れません。

少々値段は張りますが、泥棒が入ってきても隠し部屋の場所までは侵入することが出来ないでしょうから、防犯対策としても面白い仕掛けですね。

皆さんのおうちの新築やリフォームでも、こんな隠し扉を設置してみては如何でしょうか。施工は、私たち ホームメイドがやりますよ。

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