お知らせ : ページ 42

一度トライが必要です

中津川市のお客様から勝手口のテラスドアのガラスが割れたので、修理をして欲しいというご相談を頂きました。

輸入ドアは、ピーチツリー(PeachTree)製のフレンチドアです。

ドア面一杯の大きさのペアガラスが入っているのですが、草刈り機か何かで外側の強化ガラスが割れてしまったということでした。

ピーチツリーの会社自体は既になくなってしまっていますから、メーカーに頼ることは出来ず、自力更生で何とかしなければなりません。

輸入サッシとは少し勝手が違うかも知れませんが、基本はガラスの周囲のガラス押え(押縁)を外すことが出来れば、ガラスの交換は可能だと考えております。

ただ、そのガラス押えを固定する為の化粧釘のようなものは、頂いた写真では見受けられず、どういう形でガラス押えが取り付けられているのかは、現場で外してみるまではっきりしません。

何とかなるとは思いますが、甘く見て作業をするとガラス押えを破損させることにもなりかねませんから、適切な道具類と慎重な仕事で臨みたいと思います。

ガラス押えが外れたら、ガラス全体の大きさや厚みが分かりますから、インチ寸法でのペアガラスの調達が可能となります。

こういう仕事は、街のサッシ屋さんやリフォーム屋さんでは絶対やりたがらない案件でしょうね。だって、万一壊したら責任を負えませんから。

<関連記事>: 何とか外せそうです (2023年6月14日)

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インテグリティも交換調査

常滑市のお客様からダブルハングサッシのガラスが割れたので、交換したいというご相談を頂きました。

窓は、マーヴィン(Marvin)のインテグリティ(Integrity)製ファイバークラッドサッシ。

鳥などのものが当たったのか、下窓のガラスにぽっかり穴が明いています。ペアガラスですから、恐らくどちらか1枚のガラスは無事でしょうから、当面の雨風や防犯上の問題はなさそうです。

アルミクラッドのマーヴィンの窓は、他の現場で先日採寸調査に伺った際にも他社製の建具(障子)交換が可能でしたので、恐らくインテグリティも問題ないと考えておりますが、やはりちゃんと現場調査を行うべきと思います。

マーヴィンのサッシは、アルミクラッドであろうが、ファイバーグラスクラッドであろうが、ガラスが割れた際は建具ごと交換することが要求されます。

ですから、割れた下窓建具だけでなく、上窓も同時交換が必修です。(メーカーが違えば建具の形状が違いますから、既存の上窓は新しい下窓とは適合しません)

ただ、新しい建具はアルミクラッドとなりますので、おうちに取付けられた他の場所の窓とは仕様が異なってきます。見た目としては全然違和感もなく分からないと思いますが、その点だけは予めご諒解をお願いします。

(尚、木製の飾り格子が既存の窓に付いていた場合は、新しい建具をガラス内蔵の白い格子付きにするか、格子がないペアガラスにするかどちらかを選択頂く必要があります)

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ロックケースを交換しました

山梨のお客様の処でオーニングのオペレーターを交換したという記事を書かせて頂きましたが、同じおうちでフレンチテラスドアの修理も行ってきました。

サッシは、ローウェン(Loewen)製の木製サッシ。

深い軒が出ているものの、やはり南に面した場所にある為、塗装などのメンテナンスをしているものの、屋外側の木部には割れや傷みが生じています。

ただ、今回修理を行ったのは、塗装ではなくて鍵の部分。テラスドアのハンドルレバーが自然と下がってしまい、ロックが掛けられなくなってしまうという不具合でした。

当初お客様はレバーハンドルの問題かと思われていたようですが、こういう場合は、アクティブギアと呼ばれる可動側のロック金物(ロックケース)に内蔵されたバネ等の部品に不具合があるのです。

また、ロック金物が破損した原因として、重いドアがヒンジの摩耗で下がってきて、受け金物のストライクの穴にラッチが干渉して開閉しづらくなってきている懸念も想定しました。

ですから、ロック金物の他にこのドア専用のドアヒンジも用意して修理に臨みました。

(実際に現場で状況を確認した処、調整だけすれば既存のヒンジは使えるという判断をしましたが、お客様より随分長く使ってきているので交換しておいて欲しいと言われ、交換しました。外した古いヒンジは何かあった際の予備としてお客様に保管頂くこととしました)

ロック金物は、一度に複数箇所をロック出来るマルチロックになっていますし、製品も新しいバージョンに変わっている為、交換するのは少しだけ面倒ではありましたが、無事に交換することが出来ました。

最後に、レバーハンドルが上下逆さまに付けられていたので、それを正しい位置に付け替えて作業は終了しました。一番よく使うドアだったらしいので、スムースに開閉出来るようになってお客様にも喜んで頂けましたよ。

<関連記事>: 不具合はレバーハンドルの問題じゃない? (2023年1月24日)
<関連記事>: これもハンドルが空回りする原因です (2023年5月26日)

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一時的に付けています

長野市のお客様の輸入住宅にお邪魔して、マーヴィン(Marvin)のダブルハングサッシ(上げ下げ窓)の採寸調査を行いました。

上窓の木部が雨漏れで腐ってきているのですが、下窓と色が違っていることでお分かり頂けるかも知れません。

それは、別の窓に付いていた比較的ましなものを一時的にこちらに付け替えているといった状況だからでした。(以前交換した古い建具を捨てないで保管していたようです)

それでも、もう限界という状況となったので、お客様は上窓建具(障子)の交換を決断されたのです。

ご存知の通り、マーヴィンは今年1月を以って全てのサービスを中止して日本市場から撤退をしてしまいました。ですから、交換用の新しい建具を日本向けに製作してもらうことは、基本出来ません。

そこで、私たちは他社のリプレイスメント・キットというサービスを使い、窓枠は既存のままで上下の建具のみを入れ替えるという施工をする必要があります。

また、建具を両サイドから抑え込んだり、建具を吊ったりするバランサーを内蔵したサイド・ジャムも一緒に交換することで、新しい建具に合ったきれいな納まりを実現出来ます。

その為に既存の建具や両サイドのジャムライナー、そして上枠のサッシュストップ(戸当たり)も外して、交換する部材を装着する部分の細かな寸法を計測しなければなりません。

慣れれば然程のことはありませんが、経験や道具がない人だと壊しそうな感じがして、思うように取り外しが出来ないかも知れません。

そんな状況ですから、わざわざ愛知県から長野市まで長距離移動をしても私たちが伺ってしっかりと調査を行う必要があるのです。

勿論、その際は、その他のサッシの防水処理の対策や開閉が固くなった時の対処の仕方といったこともお客様にレクチャーをさせて頂きます。

新築してから今まで、そういったことを建築業者から聞いたことがなかったお客様が殆どですから、そういう話を聞いておくことは調査費以上の価値があるかも知れませんね。

<関連記事>: マーヴィンのダブルハング用です (2023年10月18日)

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これもハンドルが空回りする原因です

こちらは、先日清里の現場で外してきたオーニング(建具の下側が開いていく窓)用の開閉金物(オペレーター)です。

これが装着されていた輸入サッシは、カナダのローウェン(Loewen)。

お客様は、窓を閉める際に最後まで閉めることが出来ず、外から窓を押さないと閉じられない状況だったようです。

こういう現象の不具合では、2つ原因が考えられます。1つはクランクハンドルを取り付けるオペレーターの回転軸部分が途中で折れてしまっているケース。もう1つは、写真のようにアームの根元のギアが摩耗して片減りしているケース。

こういう状態になると、摩耗したギアがもう1つのギアの下に潜り込んでしまい、噛み合うことが出来なくなります。

ギア同士が噛み合って正しく回転することでアームが作動する訳ですから、ギアが外れた感じになってしまうと開閉アームも動きません。

どちらのケースでも正常に窓を開閉出来ませんから、オペレーターそのものを交換する以外に直す方法はありません。ただ、こうなってしまった原因を解決しないと、近い将来また同じ問題を起すことになります。

それは、窓枠と建具(障子)との間に砂やゴミが入り込んでしまったのをそのままにしていたことと、開閉金物やロック金物の掃除や潤滑をしていなかったこと。

輸入サッシやドアの金物類は、あまり力を入れなくてもスムースに動かなければ正常とは言えません。もし開け閉めが固いと感じるようになったら、それは何か異常がある証拠。

すぐに操作を止めて掃除やシリコン潤滑剤を使って下さい。それでも固い場合は私共のような専門家に相談して、原因のチェックと修理方法の確認を行いましょう。

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新しいカンヌキ部品は、こんな感じ

蓼科のお客様の別荘で窓等の修理・メンテナンスを行ったという記事を何度か書かせて頂きました。

ようやく今月に全ての仕事を完了して引き上げてきたのですが、三角に開く二重サッシが開かないように固定する為の新しいカンヌキ部品を取付けた様子をご覧に入れます。

一見するとドアに取り付けるヒンジ(蝶番)のようにも見えますが、この2つの蝶番に細長い心棒を通すことで、蝶番同士が外れないように固定出来る構造です。

ただ、それぞれの建具は自分の重さによって、下がり気味になっていますから、この部品を取り付ける位置を間違えると蝶番同士がうまく噛み合ってくれなくなる不具合が発生します。

それは、窓1つずつ状況が違いますから、それぞれの建具に合った位置でカンヌキ部品を取り付けなければなりません。

勿論、今まで取付けされていたものと全く同じ部品であれば、そんなことを考えずに元合った位置にビスで取付けすればいいのですが、古い部品はスウェーデンでも廃番で入手不可能ですから、そうはいきません。

それでも、何個も何個もこの部品を取り付けていると、そのクセや遊びの具合なども分かってきて何とかうまく施工することが出来るようになるものですね。やはり、経験や挑戦が出来ないと、輸入住宅の修理・メンテナンスはやれません。

<関連記事>: いい代替品が見付かりました (2022年5月21日)
<関連記事>: スウェーデン製の三角開き窓のメンテナンス (2020年11月26日)

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すぐに交換して下さい

先日、山梨県の清里方面にローウェン(Loewen)の窓メンテナンスに行ってきました。

その際、泊まったペンションに使われていた輸入サッシが目に留まりました。

その輸入サッシは、アメリカのアンダーセン(Andersen)の上げ下げ窓(ダブルハング)なんですが、写真の通り片方の側枠にある吊りヒモが切れていました。

どうやらこの建物は、20年以上経っているようで、あちらこちらのサッシの吊りヒモが切れた状態になっていました。

このヒモは、窓の上枠内に仕込まれているバランサーから出ているもので、これを建具の両側に接続して建具を持ち上げるという機能を果たしています。

ですから、どちらか片方のヒモが切れてしますと、建具を吊っている状態の方と吊れなくなっている方が混在する為、建具が僅かに傾いてブレーキが掛かった状態になってしまい、窓が重くて上がらなくなってしまいます。

もし両サイドのヒモが切れてしまうと、建具を吊るという機能は全く働きませんが、多少重い状態でも建具を手で持ち上げることが出来るようになります。

でも、開いた窓から手を離すと、いきなり建具が下まで落ちてしまいますから、下手をすると窓のペアガラスが衝撃で割れてしまうという危険な状態になります。

当然ペンションに泊まったお客さんは、そんなことは知りませんから、軽い気持ちで窓を開けたりすると、大変なことになるかも知れません。

(アンダーセンの場合、ガラスが割れると建具ごと交換しなければなりませんから、その費用はバランサー交換の比ではありません)

ペンションの経営はどこも大変とは思いますが、今のうちにちゃんとバランサーの交換やロック金物の調整、ガラスの周囲の防水処理等を実施頂きたいと思います。勿論、ペンションのオーナーにはその旨お話しして宿を後にしました。

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やり残した仕事を完了しました

昨年夏から11月に掛けて、長野県の蓼科高原にある別荘で窓や玄関ドアのメンテナンス工事を行いました。

サッシは、スウェーデン SP Snickerier製の木製輸入サッシなんですが、専用のガラスパテが古くなって固着していましたから、除去を含めた施工作業に思った以上の時間が掛かりました。

また、それが終わった後、屋外に面した木部の劣化を抑える為にパラペイントで防水塗装をして欲しいとのご要望も頂きましたので、そちらの追加工事もやる必要がありました。(将来ガラスの防水パテが悪くなってきた時の為の、予防の木部防水です)

そうこうしているうちに11月末になってしまい、最後のひと手間を残して冬じまい。11月末の最後の仕事でも、朝は雪が積もる時もありましたから、12月に再度伺うという訳にはいきませんでした。

で、雪も完全になくなった今月18日から数日間で最後の仕上げをしてきました。

やり残した仕事は、1階にある窓の塗装なんですが、木製窓は三角形に開く2重窓で、屋外側になる窓(建具)の外の防水塗装(白色)、屋外側になる窓(建具)の内側の防水塗装(クリア色)、そして窓枠の防水塗装(白色)でした。

取付けた状態での塗装でしたから、結構やりづらい仕事ではありましたが、数も限られていましたので、造作もなく終えられました。

最後に、2階にある大きな掃出しサッシの木部防水塗装(クリア)を行って無事に依頼事項を完遂することが出来ました。

お客様には半年もの長い間、別荘のメンテナンス工事をさせて頂き、感謝の一言です。(こんなに長く掛かってしまったので、予算的には持ち出しですが、はしょった適当な施工をすることは出来ません)

<関連記事>: ガラスパテって、分かりますか? (2022年10月26日)

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この色だけが入手しづらい

千葉のお客様から調達をご依頼頂いている上げ下げ窓のロック金物があります。

それは、ハード(Hurd)社のダブルハングサッシに使用されているカムロックなんですが、マーヴィン(Marvin)でも同じタイプのものが装着されています。

写真がそのロック金物なんですが、最近欠品になることが多く、いつ部材メーカーの在庫になるか分からない状況が続いています。

今まではそれ程珍しいものではなく、ごく普通に入手出来たのですが、こういう事態は初めてです。

ただ、この写真のブロンズ色に拘らなければ、白や黒っぽいこげ茶色といったものは入手可能で、何故ブロンズ色だけダメなのかが不明です。(古いハードの金物は、シャンパンゴールドという特別色でしたが、こちらは現在廃番です)

そうは言いながら、入手ルートが1つという訳ではありませんから、いろいろと手を尽くせば何とか調達することは可能です。

輸入住宅のサッシやドアの部品は、長く製造されているものが殆どで、製造中止になるものは少ない状況ではありますが、それでも在庫がないと言われると少し心配になるのは私だけでしょうか。

まあ、すぐに正常な状況になると思いますけどね。

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同じ大きさでもいろいろあります

山梨のお客様から輸入サッシの網戸部材を調達したいというご相談を頂きました。

サッシは、どこのメーカーのものかは不明です。

具体的には、網戸のプラスチック製コーナー材や持ち手(取っ手)、網戸をサッシに固定する為の板バネ部品です。

写真は、その1つであるコーナー部品。一部陽の当たる部分が黄色く変色していますが、この部品はまだ破損していない状態です。

でも、太陽に曝される南側の窓に付いていた網戸などは、樹脂が粉状に劣化してコーナー材がなくなっているものもあるようです。

こうしたコーナー部品は、部品メーカーによっていろいろな形状のものが作られているようですが、規格化された網戸フレームの寸法・形状が同じであれば、どのメーカーのコーナー材でも使うことは可能です。

ただ、お客様自身がどのフレームであれば、どのコーナー材が合うのかということは、なかなか調べるのが難しいかも知れません。

勿論、既存のものと全く同じ形状・大きさのコーナー材を見付けられれば簡単ですが、そういうものはなかなかないのが実情です。(こうした部品を作っているメーカーは、たくさんあるようですから・・・)

ですから、私共のような専門家に相談をしながら、部品の特定や調達をしてもらうことが一番安心かも知れませんね。

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