お知らせ : ページ 35

雨対策にはヒサシが有効

こちらのサッシは、浴室に取り付けられたオーニングと呼ばれる下側が開く窓で、ペラ(Pella)社製の輸入サッシです。

室内側が木製のアルミクラッドサッシですから、木枠が腐らないように常に窓を開けた状態で湯気や湿気を逃がしたいというのがお客様のご希望でした。

実は、このサッシの建具は以前私たちが交換したことがあるのですが、それは建具の下枠が腐っていて脱落寸前という状態になっていたからでした。

それは、窓ガラスを伝った雨が下枠のアルミの隙間から入り込んで、木製の下枠を腐らせてしまったのが原因でした。勿論、湿気で一杯になった室内側からも水が下枠に入り込んだのも、もう1つの原因ではあります。

新しい建具に交換した際、私たちは屋外側だけでなく室内側のガラスの周囲を防水処理しただけでなく、室内(浴室)側の木部にもパラのティンバーケアを使って防水塗装を行いました。

(ですから、写真でお分かり頂けるように、それ以来全く雨漏れや木の腐りといった損傷は見受けられません)

でも、お仕事で全員外出される機会があるお客様としては、浴室を乾燥させる為に窓を少し開けた状態にしておきたいということで、窓上に雨除けのヒサシを追加したいという相談を頂きました。

そこで今回取り付けたのが、この白いアルミ鋳物フレームのヒサシです。ブラウンの屋根材も丈夫なポリカーボネートで出来ていますから、耐久性や耐紫外線もバッチリです。

<関連記事>: アルミカバーが脱落したペラの輸入サッシ (2017年2月20日)

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雰囲気はそのままに

福島のお客様にお送りした玄関のハンドルセットを取り付けた様子が、写真で送られてきました。

古いハンドルセットは金色でしたが、錆びや汚れが出てきており古びた感じでしたので、今回調達したものはアンティークブラス(古金色)にしました。

古いハンドルセットも装飾的なデザインでしたので、新しいものも出来るだけそれに近いものを選んでみましたが、如何でしょうか。

同じシュラーゲ(Schlage)製なんですが、やはり製品の大きさが微妙に違っていたようで、取付け穴や今まで隠れていた部分などが少し見える感じです。

ただ、事前にそうなることをご案内させて頂いておりましたので、後でパテで下地補修してから、タッチアップで塗装をしてもらう形で準備をして頂く予定です。

20年以上前の玄関ドアでも、メンテナンスでこうして美しくお使い頂けるというのが輸入住宅のいい処です。

勿論、どういったものを使ってリニューアルするかということをアドバイスするには知識とセンスが必要です。でも、こうやって連携をさせて頂ければ、遠くのお客様でも美しく家のリノベーションをして頂けると思います。

<関連記事>: 古いデザインは素敵です (2023年8月9日)

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プラスチックだと曲がりますね

昨日、ピーチツリー製のテラスドアを修理したという記事を書かせて頂きましたが、その際一緒に古いアンダーセン(Andersen)のダブルハングの外装を塗り直してきました。

アンダーセンのダブルハングサッシは、アルミパネルではなく木製の建具に防水塗装をしているので、20年くらい経った段階で塗り直しをしてあげると長持ちします。

ということで、窓枠から可動する建具を外し、パラのティンバーケアで塗装後に窓枠に戻すという作業を行いました。

勿論、塗装が乾かないと上下の建具の召し合わせ(建具が重なる部分)に塗装が付いてしまいますから、暫くの間陽の当たるお庭に建具を寝かせて置いておきました。

そして、いざ建具を窓枠に装着しようとした処、建具に付けられている樹脂製の飾り格子がたわんで湾曲しているではないですか。写真の下窓建具がそれなんですが、上窓と比べると曲がっているのが分かりますね。

何とか元に戻そうと、ドライヤーを当てるなど試みたのですが、古い格子の為下手をすれば格子の桟が折れてしまうかも知れないので、あまり力を入れて曲げることは出来ません。

いろいろやってみましたが、やはり新しい格子をメーカーから調達して付け替えるのが一番のようです。

ただ、現在製造されている飾り格子はプラスチックではなく木製ですから、少し感じが変わることはご容赦頂く必要があります。

あと、建具を装着する際にバランサーを取り付ける作業をしていたら、吊りヒモの先が外れてヒモがバランサーの中に巻き取られてしまいました。こうなるとバランサーも交換しないといけませんから、まさに泣きっ面に蜂とはこのことです。

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暑い中、きれいに出来ました

岐阜県中津川市の輸入住宅で、テラスドアのガラス交換及びメンテナンス作業を行ってきました。

輸入ドアは、ピーチツリー(Peach Tree)製のスチールドア。

ペアガラスの屋外側の強化ガラスが割れたということでしたが、ガラスの押縁(ガラス押え)は外せるようには作られていません。

試行錯誤の上、何とか交換する手立てを編み出して、交換用のペアガラスも手配出来ました。で、今回その新しいペア強化ガラスを現場に持参して、交換作業を行ってきました。

ただ、やはり一筋縄ではいかないピーチツリーだけあって、交換作業は苦労の連続。当初は1日で終了するつもりでしたが結局作業は2日間に亘り、それでも何とか無事に完了することが出来たのは、お客様の支援あってのことでした。

何せ中津川とは言っても猛暑の中ですから、水分補給や熱対策は不可欠ですから、お客様から幾度となく飲み物の差し入れを頂きました。その甲斐あって、写真のように美しくドアを仕上げることが出来ました。

ピーチツリーのドアは、結構厄介な製品ですから、一旦トラブルになると殆どの建具屋や大工が手を出せません。お困りのお客様も全国に相当いらっしゃると思いますので、遠くからでもどうしても直して欲しいという方はご相談下さい。

<関連記事>: 何とか外せそうです (2023年6月14日)

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窓ガラスが突然割れた

三重県のお客様から輸入サッシの上げ下げ窓のガラスが割れたので、交換したいというご相談を頂きました。

サッシは、アンダーセン(Andersen)のダブルハング。

下側の建具のペアガラスの外側が、何もないのに突然割れたということです。

よくあるケースは、鳥が透明のガラスを目掛けて突進してきたというものや屋外側と室内側との温度差が激しい場合に、ペアガラスにストレスが加わって熱割れを起こすというものです。

ペアガラスは周囲がスペーサーというもので固定されていて、それによってガラス内の気密が保たれるという仕組みで断熱効果を図っているという特徴があり、熱によるガラスの膨張・収縮が制限されるという特有の問題があります。

これはペアガラスの宿命的な問題ですから、予防することは難しく、国産・輸入を問わずいつ起こるか予想が出来ません。

割れた後、お客様自身で割れた部分にテープのようなものを張ったようですが、どうしても隙間が空いてしまいますから、ガラスの中に雨が溜ってしまいます。

ただ、溜った水が木製の建具の方に染みていくと、徐々に木枠が腐ってしまうという恐れもありますので、早めに交換することが求められます。

(契約条件によっては、火災保険で補修費用を賄えるケースもありますから、その辺りのチェックも忘れずに!)

アンダーセンの場合、ペアガラスだけを外して交換することは出来ませんから、下窓の建具ごと新しいものに交換する必要がありますが、製作から輸入まで半年くらい時間が掛かります。

<関連記事>: 無事に交換出来ました (2024年3月6日)

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両手を広げた網戸固定部品

こちらの部材は、神戸のお客様から注文のご依頼を頂いた輸入網戸を窓に固定する為のものです。

形状が羽根を広げたように見えることから、通称バタフライ・クリップと呼ばれています。

この部材は輸入サッシ特有のものである為、日本ではあまり見掛けることはありませんが、北米の窓メーカーで種類の違うものを採用しているケースが多く見受けられます。

当然、大きさなども様々ですから、詳細を確認せずに注文をすると網戸を装着出来ないなんてことにもなりますので、注意が必要です。

バタフライ・クリップはあまり目立たないように、通常は透明のプラスチックで出来ていますが、樹脂ですから寿命としては15年くらいではないかと思います。

太陽の紫外線や風雨に曝される消耗品ですから、購入を希望される際は少し予備の部品も調達しておきたいものです。

<関連記事>: 破損すると網戸が付かない (2023年10月1日)

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ドア枠は埋めちゃダメ

先日、静岡県藤枝市の輸入住宅で、玄関ドア周辺のメンテナンスを行ってきました。

ドアが下がり気味でしたので、ドアヒンジを新しくしてドアの位置を少し上げると共に、気密パッキン材(ウェザーストリップ)も交換しました。

また、ドアの表面にひび割れも見受けられましたので、そういった場所を透明の防水パテを塗って雨が入らないようにしました。(後日、地元のペンキ屋さんにその上から塗装をしてもらう予定です)

そして、最後に玄関ポーチの土間に埋まっているドア枠を補修しました。タイル土間の中まで木製のドア枠が突き刺さっているような状態ですから、土間下の枠材がシロアリにやられていないか心配でした。

ドア枠の下の方をカットして、土間下の部分まで取り出してみたのですが、幸いシロアリはまだ到達していないようでしたが、雨がドア枠に染み込んでボソボソに腐った状況になっていました。

こうなってしまうと、シロアリが食べにやってくる恐れがありますから、枠が刺さっていた場所に駆除剤を吹き付けて、その後形状が近い枠材を差し込んで加工しました。

新しい枠材は、木くずと樹脂とをハイブリッドさせた材料で出来ていますから、腐らないばかりか木のように塗装も可能です。

つなぎ目のパテ処理は1日経たないと乾きませんから、紙やすりを使った最後の仕上げはお客様にお願いして作業を終了しました。

木製のドア枠がタイル土間の下まで入ってしまっている輸入住宅は結構多くありますから、皆さんのおうちもシロアリ対策の為に一度チェックしては如何でしょうか?

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水漏れ、直りました

こちらは、輸入洗面の水栓金具の写真です。

レバーを回しても蛇口から水がポタポタ落ちるということで、カートリッジバルブの交換をご依頼頂きました。

輸入水栓は、アメリカのアメリカンスタンダード(American Standard)製のハンプトン(Hampton)というシリーズの水栓です。

20年くらい前に施工されたものでしたから、お客様も直せないと考えていたようですが、私たち ホームメイドのサイトをご覧頂き、修理が出来るのではないかということで問い合わせ頂きました。

この水栓金具自体は既に廃番になっているのですが、交換用の修理部品は今でも手に入れることが可能です。

日本の製品であれば、既に交換部品もなく全交換ということになるのですが、欧米の製品は直しながら長く使うという習慣が出来上がっていますから、部品の製造も長く行われるのが一般的です。

もしこの洗面水栓を新品で買おうとしたら、今なら10万円くらいはするでしょうから、元通りに直れば修理をするに越したことはありません。吐水口からの水漏れは、基本止水バルブであるカートリッジバルブを交換すれば簡単に直ります。

ただ、水栓ごとに適合するバルブが違いますから、お客様が自分で適合するものを海外から購入して取り付けるということは結構ハードルが高いかも知れません。

私たちが適合するものを見付けて輸入するのに1ヶ月くらいは掛かりましたし、専用工具を使って錆び付いた部品を外すのに結構時間が掛かりましたので、私たちのような専門家に依頼する方が確かかも知れませんね。

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家族が増えたらスペアキー

今回、輸入住宅にお住まいのお客様から、玄関ドアのハンドルセットを新しくしたいということで、アメリカから取り寄せました。

ただ、ハンドルセットに付いているデッドロックには、キーが2本しか付属しておらず、家族用にもう2本追加のキーが欲しいというご依頼を頂きました。

そこで今回調達したのが、こちらのブランクキー。ブランクキーとは鍵山が彫られていないキーのことで、これを加工して追加のキーを作れます。(ブランクキーがあれば、どこの鍵屋さんでも鍵山を加工してくれます)

こちらのブランクキーは、シュラーゲ(Schlage)のドアノブなどの鍵に使えるものですが、シュラーゲの製品でも古いものには使えないということもあるようです。(また、形状が合えば、シュラーゲ以外のロックでも使えます)

合鍵は家族全員分欲しいというのが人情ですが、輸入の鍵となると街の鍵屋さんではブランクキーをなかなか手に入れることが難しいと思います。小さな子供さんが成長して、合鍵を与えたくても出来ないというおうちもあるかも知れません。

私たち ホームメイドは、シュラーゲだけでなくクイックセット(Kwikset)やタイタン(Titan)、ボールドウィン(Baldwin)などのブランクキーも調達出来ますからお困りの方はご相談下さい。

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菌の繁殖機能を抑えます

長期に亘る新型コロナの騒動で細菌やウィルスに対して敏感になっていらっしゃる方も多いと思います。

特にいろいろな人が触るドアノブ・ドアレバーを気にされるという人の為に、北米のドアノブ・メーカー クイックセット(Kwikset)は特殊な抗菌技術であるマイクロバン(Microban)を採用しています。

この技術は、アメリカ食品医薬品局(FDA)でも認可されたものということで、安全性にも配慮された製品になっています。

この機能を付加していないシリーズもあるようですが、クイックセットの殆どの製品には既にこのマイクロバンが採用されています。

誰かが触ったドアノブに付いた菌の99%をクリーンにしてしまうということですから、いちいちエタノール消毒をする必要はありません。

私はどちらか言うと滅菌・抗菌は出来るだけしないで、常在菌が豊かな環境を維持すべきという考え方ですが、お年寄りや免疫機能が低下しているような人がいるご家庭では、こうした技術を取り入れた製品が必要かも知れません。

(この技術はあくまで製品に付着した菌に作用するもので、周囲の菌まで影響を及ぼすものではないようです。その点では環境を乱すことはないと思います)

私たち ホームメイドが新築する輸入住宅や修理・メンテナンスで使用・販売するドアノブ・ドアレバーは、こうした製品になっていますから、安心してお使い頂けるはずですよ。

(勿論、こうした機能を希望されない場合は、事前に相談頂ければ従来の製品を提供することも可能です)

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