お知らせ : ページ 29

相当引っ張ったんでしょうね

千葉県のお客様からスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)のハンドルが破損したので部材を調達出来ないかという相談を頂きました。

輸入サッシ・メーカーは不明ですが、ハンドルは汎用の古い製品が使われているようです。

全く同じかどうかは分かりませんが、ほぼ同じデザイン・仕様のものはアメリカで手に入れることが出来そうです。

破損の仕方からすると、こちらのハンドルは鉄の薄板を成型して作られているようです。長い間、何度も何度も右に左に引っ張ったりした為、ハンドルの根元から裂けてきたような感じです。

そこまでしないと開け閉めが出来ないとしたら、ドアのバランスは完全に崩れていると思いますし、ドア下の戸車も消耗している可能性もあります。

お客様はハンドルだけを交換すれば直ると思われているようですが、根本的な原因を直さなければ、また近い将来同じことが起こるでしょうし、ドアの開け閉めがしづらい状況は今後も変わらないと思います。

私たちのような専門家に相談して、ハンドル交換と共にドアの調整や戸車の交換などをご依頼頂くことが一番の解決方法ではないでしょうか。

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社内(車内)で省エネ

大工さんが仕事用のバンに積んでいるのを見て、ついに私も買ってしまいました。

こちらがその機材なんですが、いわゆるポータブルバッテリーです。

容量は少し大きめで716Wh。出力用のコンセントは4つ、その他にUSB-AとUSB-Cが各2つ。シガーソケットも使えます。700Wの電化製品まで使えるようですから、電子レンジでの湯沸かしや調理なんかも出来るみたいです。

最大の売りは、この上に載せただけでスマホのワイヤレス充電が可能という機能です。私は今以ってガラケーですからあまり関係がないですが、来年早々に3Gが停波される関係で強制的にスマホを使わなければなりませんから、そうなれば便利かも知れません。

これだとデスクトップのパソコンとモニターを1日8時間程度は使えるそうで、1日当たり150円くらいの節約となりますから、1ヶ月で4,500円、1年で54,000円経費が浮きます。

とは言え、普通にコンセントからこのバッテリーに充電して使っていては電力会社から単に電力を買っているだけですから、バッテリーを経由するだけ損をします。

そこで導入するのが、小型のソーラーパネル。商品説明では100Wの出力だそうですが、カタログ値ですし中国製です。まあ、天気も考えてせいぜい60Wくらいの電力でバッテリーを充電すると考えるべきです。

まだどんな感じで充電するのかやっていませんが、普通のコンセントからだと3.5時間で満充電になるらしいですので、1日も掛からないくらいでソーラー充電は可能かも知れません。

このバッテリーは定価で7万円以上するのですが、あまり使っていない状態のものをオークションで26,000円で購入しましたので、おもちゃとしてはいいですよね。

会社にいる時は社内で使い、修理等で出掛ける時は車内や現場で使います。勿論、災害時に電気が使えないなんて時も想定しています。電気代が高くなっている昨今、どのくらいの節約になるでしょうかねぇ?

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こちらも挑戦ですね

こちらは、愛知県のお客様のおうちに設置されたダブルのアウトスイング・フレンチドア(両外開きの観音ドア)。

刈り草の最中に石が跳ねて、ペアガラスの外側のガラスが割れてしまったとのことでした。(室内側のガラスは大丈夫なようですから、暮らす分には問題はなさそうです)

輸入サッシ・メーカーは、先般日本市場から撤退してしまったマーヴィン(Marvin)です。

ただでさえマーヴィンのサッシは、ガラスが割れると建具(障子)ごと交換しなければならず、ガラスのみの交換はメーカーも推奨していないばかりか、日本向けの新しい建具ドアを注文することすら出来ないといった状況です。

こういう状況ですから、本来であれば他の輸入サッシ・メーカーのものに窓枠ごと取り替えるというのが普通ですが、何とかペアガラスの交換が出来ないかというお客様からの要望で、一度トライしてみようと思います。

勿論、絶対やれますということは現段階では言えませんが、修理調査に伺う限りはある程度の勝算があっての挑戦です。まあ、とにかく私の持てる知識と経験、様々な道具を駆使して、修理可能かどうかを月末までに確認してきます。

ただ、修理出来るとなっても、予算が合わずお客様の方から断られる場合もありますから、その時はそこで終了となります。

でも、人がやったことがないことにトライするのは、テンション上がりますね。面倒なことをやりたがる単なる変人とも言いますが・・・(笑)

<関連記事>: ペアガラスの交換は可能です (2023年11月27日)

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見に来ただけ?

兵庫県のお客様からフランス製ロジェールのコンロを修理出来ないかとの相談を頂きました。

昔、東京ガスの子会社が輸入して販売をしていたのですが、消防法の改正で随分前に自動消火装置のない機器の販売が出来なくなりました。

フランス製らしく、デザインは優雅でシンプルそのもの。耐熱ガラスのフタも付いているのが、本当に格好いいですよね。

でも、販売停止から長い時間が経っていますから、交換部品のストックもなく修理も部品交換を伴わないものだけしか出来ません。

今回のお客様は、4つある口のうちの1つが自動点火しなくなり、チャッカマンで火を付けている状態だそうで、それが直らないかということでした。

他の口は、スイッチをひねるとカチカチと音がして着火するようですが、1つだけが音はすれども着火しないという状況です。

地元の大阪ガスの人間に、部品は既に入手不可だけれど直せないかと連絡して来てもらったそうですが、コンロに触りもしないで部品がないから直せないと言って、国産のコンロに買い替えて下さいと出張費の請求書を置いて帰ってしまったそうです。

それならわざわざ来なくても、電話のやりとりだけで終わっただろうにとお客様も憤ってしまったとのこと。

こういう状況からすると、リレー部品は問題なく、その先の配線か点火プラグの問題という気がします。また、状況を見てみないとはっきりしませんが、バーナーヘッドの詰まりや汚れなども確認しなければなりません。

現地で状況チェックを行って補修・清掃作業で直れば越したことはないのですが、部品の問題で修理不能と判断される可能性もあります。

私たちも絶対に直せるという保障が出来ない状況ですから、無理に出張修理をお勧めすることは出来ません。ただ、直る可能性がないとも言えないので、後はお客様にご判断をして頂く以外にはないですね。

まあ、最後はチャッカマンで火を付けて頂くことでも対処出来る訳ですから、ダメ元でやってみるか、そのまま使い続けるか、どちらでもいいとは思います。

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ミルガードの古いロック金物

北海道のお客様からシングルハングサッシ用のロック部品が壊れたので、入手出来ないかというご相談を頂きました。

こちらがその部品ですが、古いミルガード(Milgard)製の引き違いサッシ(スライダー)にも使われたアクション・ロックと呼ばれる部材です。

プラスチックと鋳物で出来ている割には、結構丈夫に作られているのですが、それでも新築から20年近く経つと劣化や不具合が出てきますよね。

今回は、上下の建具が重なり合う召し合わせと呼ばれる部分が少し開いてきて、このロック本体と受け金具との間に隙間が生じた為にロックの掛かりが悪くなって壊れたということでした。

こういう場合、破損した原因は複数ある場合もあり個々に状況は違うと思いますが、上下の建具同士が重なる召し合わせという部分が正しい位置でなく、上下及び(又は)前後にずれているのかも知れません。

そういう点では、まずは私共のような専門家に現況を見てもらって、不具合を調整して頂くことがお勧めです。でないと、交換しても問題が解決していない状況になりますから、また破損する恐れが出てきます。

このロック金物は、既にミルガードのサッシには取付けされておらず、それもこの部品はミルガード専用品であった為、入手がどんどん難しくなっているのが現状です。(因みに、このロック本体に対応する受け金具は、もう手に入りません)

こちらのお客様にも、入手可能な今のうちに予備を含めて調達することをお勧めします。

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修復前のマーヴィン製ケースメントサッシ建具

先日、窓開口の養生をしてきた名古屋市のおうちから外してきた建具(障子)です。

マーヴィン(Marvin)は、ケースメントサッシに限らず全てのサッシにおいて交換用の建具をオーダーすることが出来なくなっています。

ですから、雨漏りで木部が腐ったこの建具は、悪い部分を部分的にカットして、加工した木に入れ替える以外に直す方法はありません。

でも、こうなってしまうと普通の工務店さんは、窓枠ごと建物から外して国産サッシに交換しましょうなんてことをおっしゃるようです。

それじゃあ、せっかくの輸入住宅のデザインが台無しになりますし、木製サッシならではの調温・調湿作用や温かみも失われてしまいます。

工務店とってやりやすさを優先したい気持ちは分かりますが、私たちはそんな詰まらない仕事をしたいとは思いません。それは、自分たちの技術や知識のなさに目を背けているに過ぎません。

お金と時間は掛かりますが、ちゃんと元通りに修復した後、ガラス防水や防水塗装を行って取付け・調整までしっかりやらせて頂きます。

<関連記事>: 窓の開口部を塞ぎました (2023年10月22日)
<関連記事>: 木部を修復したサッシ建具 (2023年11月26日)

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結構汚れていますね

先程、名古屋市にある輸入住宅にお邪魔して、キッチンの水栓金具をメンテナンスしてきました。

水栓はデルタ(Delta)製のワンレバー・水栓で、施工されてからまだ5年と新しいのですが、建てた住宅メーカーからは水栓金具が廃番で直せないと言われたそうです。

通常輸入水栓は、製品自体が生産中止になったとしても交換用の関連部品は10~20年以上供給を続けるものなので、担当者の知識不足は否めません。

当然、私たち ホームメイドは、水栓金具に適合する止水バルブ(カートリッジバルブ)を探してそれを付けてきたのですが、水栓は正常に作動するようになりました。

施工したのは名古屋周辺では名が売れた有名住宅メーカーなんですが、技術水準はあまり高くないと思いますね。

で、今回交換してきた古いカートリッジバルブが、こちらです。見た目は然程悪くなっているように見えませんが、部品の表面には黒い汚れの粒がたくさん付着しています。

きれいな水が通っている水道管が来ているはずですが、末端の水栓内はこれだけ異物が混入している訳ですから、やはりこまめに掃除やメンテナンスをしてやることが大切です。

水漏れの原因は、強く操作することでバルブが欠けるなどの損傷であることもありますが、異物がバルブに噛んで割れる場合もあります。

今回の原因はどちらか特定することは難しいですが、そういうことを気を付けて頂ければ、15~20年くらいは大丈夫です。これからも、どうぞ大切にお使い下さいませ。

<関連記事>: 多分、カートリッジバルブの問題です (2023年10月13日)

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網戸固定用の板バネ

愛知県のお客様から、輸入網戸に付いていた部品がなくなってしまったので、手配をお願いしたいというご相談を頂きました。

何でも国産のYKKのサッシに付いていた輸入の網戸ということらしいのですが、国産のサッシに「Made in North America」と刻印された輸入の網戸が付属しているというのは、あまり聞いたことがありません。

もしかしたら、アメリカのサッシを輸入してYKKが自社の製品ラインナップに加えていたのかも知れませんね。

そして、先週の土曜日に部品が付いている正常な網戸を当社までご持参頂き、見せてもらいました。なくなったのは、写真にある板バネのようなステンレス製の網戸固定部品。

網戸のフレーム中央に明けられた2つの小さな穴に差し込む形で、この部品が取り付けられています。窓枠に網戸を挿入した際にこのバネ部品が反発することで、網戸がサッシに固定されて外れなくなるという仕組みです。

小さくて簡単な部品ですが、これがないと網戸はサッシに固定出来ません。この部品は、アメリカの部品メーカーで調達出来る汎用パーツですから、然程心配しなくても調達することは可能です。

ただ、これを1つだけ輸入するにしても、多くの人に手間を掛けさせる訳ですから、送料や通関費などの諸費用の方が高くなるのは仕方ないですね。

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間違えちゃいました

ローウェン(Loewen)製ケースメントサッシ用に調達した開閉金物のオペレーター。

よく調達するオペレーターだから、入荷してもよく見ていなかったのですが、今日何気なしに確認したら、短いアームの方が先端に行くに従って一段下がっているではないですか。

大抵の場合は、アームが上に上がっているものが多いのですが、キャラドン(Caradon)のサッシなんかでは下がったアームのものが使われています。今回は、そちらのタイプのものを手配してしまったらしいのです。

もうすぐ取付け・交換に行く予定なのに、とんだ失敗をしてしまいました。と言いながら、バックアップ用にもう1個上がったアームのものを用意していますので、今回のミスでお客様にご迷惑をお掛けすることはありません。

弘法も筆の誤りと言いますが、専門知識のある私でもこういうケアレスミスをしてしまうのですから、改めて注意をするよう心掛けなければいけません。

<関連記事>: 部材の特定はお客様にてお願いします (2023年9月30日)

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基礎断熱のシロアリ被害

こちらの写真は、基礎の外側に断熱材のスタイロフォームを施工してあったおうちがシロアリの被害に遭った様子です。

スタイロフォームとは、発泡スチロールのような素材で食べても栄養にはなりませんが、柔らかいのでどんどんかじって進むことは可能です。

ですから、真っ白なスタイロフォームの中は縦横無尽にシロアリの蟻道が走っていますし、蟻道を作る為にシロアリが持ち込んだ土が断熱材を変色させています。

スタイロフォームの表面には、基礎幅木と同じように化粧モルタルがきれいに塗ってありますから、まさか中でシロアリが巣くっているとはお客様も思ってもみませんでした。

敷地の土の中にいたシロアリが、スタイロフォームの中に入り込み、何年も掛かって建物の床根太や柱材にまで侵入していくということはよくあることです。

勿論、シロアリや光や乾いた空気を嫌いますから、決して人間が見えるような場所には現れません。5月の連休くらいにシロアリが羽アリとなって飛び立ちますが、それよりも地面からの侵入の方が侵入経路としては多いかも知れません。

基礎の断熱材が土の中に埋もれているようなおうちは、いくら防蟻処理を実施してあっても無駄な努力だと思います。外壁周辺の室内からシロアリ被害が確認されたおうちは、一度専門家に相談してみることが大切です。

<関連記事>: 基礎の外断熱は非常に危険 (2023年7月26日)

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