お知らせ : ページ 28

ペアガラスの交換は可能です

先日、岩倉市の輸入住宅にお邪魔して、両開きのフレンチドアのガラス交換が可能かどうか調査をしてきました。

フレンチドアは、マーヴィン(Marvin)製の外開き。

マーヴィン等の木製サッシは、ペアガラス単体で交換することが出来ず、建具(ドア)ごと交換するというのが一般的。

ローウェン(Loewen)やハード(Hurd)といったメーカーのものはガラス交換が可能なタイプもありますが、どちらか言うと少数派です。

でも、今回のドアを調査した結果、ペアガラスを外して新しいものと交換することは可能だと思います。ガラス押えの木製の押縁も、丁寧な作業をすればきれいに取り外して再利用することが可能であることも分かりました。

お客様から注文のご諒解を頂けましたら、LOW-E断熱ペア強化ガラスを手配して交換施工を行う予定ですので、その際はまた記事に書かせて頂きます。

<関連記事>: こちらも挑戦ですね (2023年11月11日)

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窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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木部を修復したサッシ建具

こちらのアルミクラッドサッシの建具(障子)は、名古屋市のお客様の輸入住宅から修理の為に外してきたものです。

雨漏れによって下枠が腐ってしまっていたのですが、今回建具屋さんにお願いして見事に修復が完了しました。

窓は、マーヴィン(Marvin)のケースメントサッシ(ケースマスター)と呼ばれる竪辷り(たてすべり、横に開く)窓なんですが、ウィンドウヒンジも外れてしまい、建具が窓枠から脱落寸前といった状況でした。

マーヴィンは従来、こういう場合は建具ごと交換が基本でしたが、国内からサービスを撤退した現在は新しい建具を入手することは不可能です。ですから、木枠を部分的に加工・修復する以外に直す方法はありません。

腐っていた木を全て除去し、腐敗菌のない状態にして適切な木材を加工し、この状態にまで復旧させたのですが、ウィンドウヒンジやトラックレールもしっかりと正しい位置に取付けることが出来ました。

この後、木部をパラペイントのティンバーケアで防水塗装を行って、外部のガラスの周囲やアルミ枠のつなぎ目といった部分を防水処理します。

こうした作業が全て完了した段階で、お客様のおうちへお邪魔して取付け作業を行います。現在の処、窓枠を覆っている仮の養生材もうまく機能しているようで、室内への雨風の浸入もないですから、無事に修理作業を終えられそうです。

この建具が無事に取付け出来ましたら、またブログ記事に書かせて頂きます。アルミクラッド木製サッシをお使いの皆さんも、適宜窓を開けて乾燥させると共に、外部の防水処理や木枠のチェックを行うようにして下さいね。

<関連記事>: 修復前のマーヴィン製ケースメントサッシ建具 (2023年11月8日)
<関連記事>: 木部修復後の外部防水 (2023年12月6日)

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重ね部分のウェザーストリップ

こちらは、愛媛県のお客様からご相談頂いた上げ下げ窓の気密パッキン材(ウェザーストリップ)。

マーヴィン(Marvin)の比較的新しいシリーズのダブルハングのようですが、上窓建具と下窓建具とが重なり合う部分のウェザーストリップが千切れて垂れ下がっています。

上窓の下枠に付けられたものですが、常に下窓と干渉する部分であることから、長年の使用で破れてきたんでしょうね。

この部分のウェザーストリップが悪くなると、窓を閉めても重なり部分に隙間が出来て外気が入り込んだり、室内の空気が外に逃げてしまったりするので、省エネや防音という点で効果が減ってしまいます。

ウェザーストリップは、柔らかい塩化ビニールで作られているものが多く、10~15年程度で定期的に交換するのが基本です。

現在マーヴィンは国内市場から撤退してしまい、彼らからの供給は難しい状況ですが、こうしたパーツのいくつかは部品メーカーから手に入れることは可能です。

私たちも今後出来る限り交換部材を調達していこうと考えておりますので、お困りの方はご相談下さい。

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古いドアレバー用のドアラッチ

先日お客様から調達のご相談を頂いたドアノブ(レバー)用のドアラッチ。

こちらのラッチは、タイタン(Titan)というメーカー名で製造されていたものなんですが、現在はクイックセット(Kwikset)という社名に変わっています。

通常、ドアラッチには、先の方にラッチ・プレートと呼ばれる金属板が付いていて、それをドアに固定することでラッチが外れなくなります。

こちらは、そのプレートが付いていないドライブイン・タイプと呼ばれるものですが、取付け穴に差し込むと先の方に付いたギザギザが穴に噛んで抜けなくなるという固定方法になっています。

ただ、この方式は徐々に使われなくなってきていて、日本の住宅では姿を消した存在です。とは言え、北米の住宅ではまだまだ現役で、このドアラッチに代わる製品を入手することは今でも可能です。

輸入住宅に使われている資材の多くは、20年以上経っても交換品を調達出来ます。30年で建て替えを余儀なくされる日本の住宅と、違う住まい方が出来るのが輸入住宅ですので、維持管理のお金を掛けて100年後の豊かな社会を作り上げていきたいものです。

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形は違えど、同じフレームには合います

昨日、ブログ記事に書かせて頂いた群馬県のお客様からは、窓のガラス押えの他に輸入網戸の部品についても調達のご相談を頂いております。

こちらの部品が、インシュレート(Insulate)の樹脂サッシに付いていた網戸のコーナー材なんですが、経年劣化で割れたり欠けたりしてきます。

そうなると、網戸の角がブラブラしてしまうので、網戸としての役目を果たせなくなります。

インシュレートも現在国内市場から撤退していますから、こうした部材をメーカーから供給してもらうことは出来ません。また、北米の部品メーカーでも同じ形のものは販売していませんが、既存のフレームに差し込める代替のコーナー材を手に入れることは可能です。

形が違うと使えないと感じるかも知れませんが、輸入サッシの網戸のフレームは決まったサイズ、決まった形状のものしかありません。ですから、そのフレームの中に差し込めるピッタリのコーナー材であれば、形状が多少違っても問題なく使えるのです。

(勿論、この部分はこの寸法でなければいけないといったような規格が存在しますから、そういった規格に合っていることは必要です)

輸入の網戸のコーナー材の多くは、プラスチックで出来ていますから、やはり15~20年くらいでグラスファイバーの網と一緒に定期交換することが必要です。(網押さえのゴムは、20年近く長持ちします)

網戸を水洗いしたり、コーナー材にワックスやシリコン潤滑剤を塗ることで寿命をいくらか延ばすことは可能です。何でもそうですが、全く手入れしないで長持ちするものはありませんよ。

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ガラス押えは壊れていない?

群馬県のお客様から輸入樹脂サッシのガラス押え(押縁)を手に入れたいというお問い合わせを頂きました。

こちらのサッシは、インシュレート(Insulate)製のシングルハングのようですが、写真のようにペアガラスを建具(障子)に固定する為のガラス押えが、外れたり破損したりしているようです。

こちらのガラス押えは、建具同様プラスチックで出来ていますから、太陽の紫外線や温度変化などによって、素材から可塑剤が抜けて割れやすくなるという経年劣化が生じます。

また、ガラス押えを外した内部は、雨や土が相当量入り込んでいる感じを受けますから、ペアガラスの内部結露や曇りを防止する為にもガラス押えを定期的に外して、掃除をしてやることも大切です。

そうしないと、建具に明いている排水口がゴミや砂などによって詰まってしまい、ペアガラスの下に雨水が溜まってしまうというトラブルが発生します。

ガラス押えは、劣化する20年くらいで新しいものに交換して、ガラスの脱落を防止すると共に、その周囲も防水処理することでペアガラスの不具合も減らせます。

ただ、このガラス押えの部材も国内では手に入らないですし、その種類や大きさも様々ですから、やはり私共のような専門家のアドバイスを受けながら調達されることをお勧めします。

取付けや窓の状況チェックといったことも、専門家に依頼すると注意点やメンテナンス方法も指導してもらえますから、同時にお願いしてもいいですね。

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特殊なロックケース

こちらは、千葉県のお客様の掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)から外してきたロックケースです。

モーティスロックとも呼ばれていますが、似たデザインのものがたくさん存在しています。

ですから、調達を間違えて全く使えなかったなんてこともよくあるのです。

このロックケースは、ハード(Hurd)の掃出しサッシに取付けられていたものなんですが、ロックレバーを動かしてもロックラッチが作動せず鍵を掛けることが出来なくなっていました。

そこで新しいものに交換をして、鍵の掛かりが悪くなっていたのもドアの建て起こしの調整やロックの受け金物の位置調整などを行ってスムースに鍵の動作が出来るようになりました。

このロックケースが特殊なのは、ロックレバーの差し込み穴が垂直又は水平の位置になるということです。

通常、この種のロックケースは、斜め45度の位置で鍵の開閉が出来るのが一般的なので、それをハードの掃出しサッシに取り付けようとしてもうまく取り付けることが出来ないのです。

ロックケースを交換する際は、部品を窓から取り外すなどして正確な形状・寸法をチェックすることが大切です。

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見た目は若干違います

千葉県のお客様のおうちでいくつも輸入窓のメンテナンスをしてきたとブログ記事に書かせて頂きましたが、こちらはダブルハングサッシです。

雨漏れで建具(障子)の下枠が腐ってしまって、交換を余儀なくされました。

建てた工務店さんが十分な知識をお持ちであればよかったのですが、家に取付けることは出来ても、その後のメンテナンスについては全くの素人といった状況だったようです。

ですから、新築以来窓のメンテナンスはなされていない状態でした。

こちらのサッシは、ハード(Hurd)製のアルミクラッド木製サッシ。丁度交換した窓の隣に既存の窓が並んでいましたので、交換後に写真を撮ってみました。

新しい建具のメーカーは、ハード社を買収したシエラパシフィック社のもので、旧ハードの工場で製作されています。ですから、古い窓枠をそのままに、新しい建具だけを正確な寸法でピッタリと作ってくれます。

ただ、ロック金物や取っ手部分のデザインなんかは、古いものとは少し違っていますから、並んだ窓であれば両方交換出来れば違和感なく思えるかも知れません。

それでも、20年以上前に取り付けられた窓が、今でもちゃんと新しい建具に交換出来るなんて、素晴らしいじゃないですか。
(新しい建具の木部は無塗装で入荷してきますから、古い窓に合わせて色を着色してパラペイントで防水塗装を行っています)

<関連記事>: 新規格の建具に交換です (2023年2月7日)

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交換、無事完了

15日から3日間、千葉のお客様のおうちへお邪魔して窓の建具交換を行ってきました。

ミッションはいくつもあったのですが、そのうちの1つがこのボウウィンドウの建具(障子)の交換。

ハード(Hurd)製のケースメントがボウウィンドウに5枚付いているのですが、そのうちの1枚のペアガラスが突然大きな音を立てて割れてしまったとのこと。室内側のガラスだけが割れたので、バードストライクや飛び石の被害でもないようです。

相談先がなく困っていらしたそうですが、インターネットで私の記事を読んで、何とか修理してくれるのではないかということで問い合わせ頂きました。

今年の2月にご相談を頂いて半年くらいで取付けに伺える予定でしたが、この窓の他にも問題が発生した為、その修理部材が到着するまで修理時期を遅らせていました。

メーカーに正確な詳細寸法を提供していましたから、間違えることはないとは思いますが、実際に取付けてみるまでは安心出来ません。

と言いながら、ご覧の通りきれいに取付けすることが出来ました。(尚、外装のアルミの色も劣化して変色していましたが、その色に近いものを手配して色合わせをしています)

今回の建具は、木部にコアガードと呼ばれる技術が使われていて、水に長い間浸け込んでいても木が腐ることはありません。

勿論、その木の表面にもティンバーケアで防水塗装を施してありますし、屋外側のガラスの周囲にも防水処理をしてありますから、雨漏れ等による劣化や腐食も心配ありません。

取付ける際にダブルロックの1つがしっかり閉まらないという問題がありましたが、それもちゃんと調整を行ってスムースに行えるようになりました。

単純に取付け・交換をするだけでなく、スムースに窓が開閉するかや鍵が掛けられるかなどもチェックしてこそ、プロの修理と言えるはずです。

<関連記事>: 細かな所まで丁寧に (2023年9月29日)

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ミルガード用輸入網戸の破損

熊本県のお客様から輸入サッシに付いている網戸を新しく作り直すか、修理して使えるようにして欲しいというご相談を頂きました。

こちらの網戸は、ミルガード(Milgard)の窓に付いているものらしいのですが、ご覧のように破損しています。

フレームがほぼ中央から折れていますので、もしかしたら網戸を外す際にフレームの真ん中に力を入れたのかも知れませんね。樹脂製のコーナー材も、もしかしたらその時に割れたのかも知れません。

よく見ると、網戸を外す際に引っ張る取っ手部品が付いていないように見えます。最初から付いていないのか、それとも劣化して千切れてしまったのか、どちらかは分かりませんが、あった方が便利ですよね。

このように破損した網戸が3枚あるそうで、何れも大きさは同じだそうです。この程度であれば、わざわざ新調するよりも部品等を取り替えるなどして修理する方がいいかも知れません。

ただ、コーナー材は全て劣化が進んでいるでしょうから、交換しておいた方がいいでしょう。直すに当たり、当然グラスファイバー製の輸入スクリーンや網押さえのゴム糸も交換して張り替えます。

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