お知らせ : ページ 19

これがなかなか手に入らない

富山県のお客様から、輸入サッシの周囲に付いているウェザーストリップ(気密パッキン材)の調達・取り替えが出来ないかとの問い合わせを頂きました。

窓はミルガード(Milgard)製の樹脂サッシ。ケースメントという形式の窓で、クランクハンドルを回すと横方向に開いていくものです。

ウェザーストリップは、サッシの建具の周囲や窓枠の周囲にも回してあるのですが、ハンドルオペレーターの隙間から雨漏れがするということで、ウェザーストリップの劣化が原因ではないかと考えたようです。

以前の記事にも書きましたが、私はウェザーストリップだけの問題で不具合が起きているとは思えなくて、何か他の問題も抱えているのではないかと感じています。

写真は、ミルガード製ケースメントサッシに付いていたウェザーストリップの断面形状ですが、他のサッシには見られない面白い形をしています。

一般的なウェザーストリップとは形状が異なる為、どこの部材メーカーでも扱われているというものではなく、手に入れるのも結構大変な代物です。

それでも、こうした窓のウェザーストリップは、15年程度で割れたり千切れたりしてきますから、定期的に交換しないと防水・防雨、気密や防音といった機能に影響してきます。

入手が大変と言ってもまだ手に入る部材ですから、交換時期に来ているおうちは出来るだけ早めに交換部材を手に入れておくことをお勧めします。

ただ、昨今の円安やアメリカの物価高、輸送費の高騰などで、輸入部材の調達コストは格段に高くなってきていますので、何年か後でと躊躇していると更に値段が高くなりますから注意して下さい。

<関連記事>: この部分だけの問題じゃない (2024年3月13日)

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窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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お客様のたっての要望

長い間リフォーム・修復工事をしている岐阜県の輸入住宅。

他の仕事の合間を見ながら、大工さんや職人さんに入ってもらっている状況の為、仕事のスピードがゆっくりになってしまっています。

今日は、玄関ドアの内装側を大工さんにやってもらいました。ステンドグラスの入った真っ白な玄関ドアに、アンティークな木製のドア飾りを付けてもらいました。

頭飾りは、お客様がどこかで見付けてこられたフランス製のアンティークだそうで、それに合うように両サイドの柱飾りと頭飾りの台座部分を大工さんが製作しました。

頭飾り以外は新品の木製ですが、殆どそれが分からないくらいな質感になっていると思いませんか。まだ、壁・天井のドライウォールは塗装を行っていませんが、出来上がりはなかなかのものになるような気がします。

修理だけなら原状復帰で何も面白いことはないですが、このように何か一つでも楽しいことを付け加えて、おうちをパワーアップすると満足感が全く違うかも知れませんよ。

ただ、こういうことをやってくれる建築屋さんがいなければやれませんから、仲良しの輸入住宅ビルダーを捕まえておくことが大切ですよ。

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ガラス交換前の事前調査

愛知県のお客様のおうちにお邪魔して、修理前の現地調査を行ってきました。

修理するのはサミット(Summit)製の輸入サッシ。

ダブルハングやケースメントに加え、こちらのハーフサークルウィンドウ(半円窓)もメンテナンスします。

こちらの窓はペアガラスの中に雨が入り込んで、周囲に回してあるゴム状のスペーサーがガラスの見える部分に飛び出してきていました。

また、それだけでなく、雨が入ったせいでペアガラスの内部結露も起こしています。こうなってはペアガラスを交換する以外直す方法はありませんので、新しいペアガラスを製作する為にガラスの実寸法を計測する必要があります。

その為にはガラスを固定する為の木製の押縁(ガラス押え)材を取り外して、ガラス全体が見えるように露出させなければなりません。

また、ペアガラスの厚みについても正確に計測する必要がありますから、特殊な計測機材をいくつも使って、間違いがないように慎重に寸法をチェックします。

写真は、窓の周囲にあった木製の押縁材を取り外した様子ですが、ガラスや押縁材を破損させないように慎重な作業が必要でした。

恐らくこれくらいきれいに取り外せるのは、国内でもそんなにいないのではないかと思いますが、経験がないと工具や手順すら分からないかも知れません。

今回も無事にペアガラスの採寸を完了し、ガラスが出来るまでの間支障が出ないように、また元の位置に押縁材を戻して作業は完了です。

次回は、ペアガラスの交換と共に、ガラスの屋外側を防雨・防水処理して作業は完了ですが、その為には外部足場が必要になってきますから、それを利用してその他のサッシの防水処理も行うつもりです。

<関連記事>: 半円窓のガラス交換 (2024年2月28日)
<関連記事>: 建具を外した後の養生作業 (2024年5月21日)

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ある方がいいかもね

先日、三重県の輸入住宅で輸入サッシのメンテナンスをしてきた時に、小さな部品が欠落しているのを見付けました。

窓は、アンダーセン(Andersen)製チルトウォッシュ・ダブルハングというシリーズのサッシですが、ジャムライナーと呼ばれる樹脂製の側枠材に付いているはずのストッパー部品がなくなっていました。

外側の窓ガラスを掃除する時に、建具を室内側に90度倒して建具を外すのですが、下窓建具を倒す際に写真にある補助部品を建具の両サイドに押し込んで建具を外しやすくすることが出来るのですが、この補助部品が窓の下の方まで落ちてきてしまうと、引っ掛かって開閉に支障をきたすことがあります。

ですから、補助部品を一度上まで上げておいて、このストッパー部品を写真の穴に差し込んでおけば、そこより下へ補助部品は落ちていかないということになるのです。

非常に簡単で単純なものですが、ストッパー部品はそういう役割を持っていますから、あった方が何かといいかも知れません。この部品をどこかへなくしてしまったというお客様は、今でも手に入れることは可能ですから、私共にご相談下さい。

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取付け穴の間隔が違う?

埼玉県のお客様から、古い輸入アルミサッシのロック金物についてご相談を頂きました。

窓は、ミルガード(Milgard)製のオーニングサッシ(下側が外に開く窓)。

お近くにも同じサッシを使っていらっしゃるお客様がいらっしゃるそうで、手に入るならまとめて手配をしたいというお話でした。また、取付けビスも古くなって劣化しているのか、ビスも調達したいとのことでした。

確かにインチ寸法で作られた輸入ビスも、国内ではなかなか流通していないでしょうから、一緒に購入頂いた方がいいかも知れません。

写真はお客様から頂いたものですが、寸法や形状がよく分かるので、定規やメジャーを当てて撮影頂くよりも分かりやすく、部材の特定は容易になります。(定規の目盛りは撮影角度や距離によって見え方が変わり、はっきりした寸法が確認出来ません)

ただ、一番肝心の取付け穴の間隔に関する寸法が、私共が入手可能な部材とは少々違っているようです。写真では穴間隔が43mmとなっていますが、私共が手配可能な部品は穴間隔(穴の中心同士)が32mm又は38mmとなっています。

単なる計測ミスであればいいのですが、もし43mm必要ということであれば、私共が供給させて頂くのは不可能です。お客様には再度計測頂くようにお願いしておりますが、さてさてどうなるでしょうね?
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<追伸>
お客様に寸法の再確認を頂いた処、やはり穴間隔は38mmでした。これであれば、アメリカからの部材の調達は可能です。
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ドアの歪みだけじゃないかも

岡崎市のお客様の輸入住宅で、玄関ドアの調整を行ってきました。

木製ドアは、シンプソン(Simpson)製のシャトーミッシェル。美しいステンドグラスと框(かまち)に彫り込み細工が入ったおしゃれな玄関ドアです。

今回のミッションは、ドアの建て起こしの調整とウェザーストリップ(気密パッキン材)の交換でした。

古いドアヒンジは意外に擦り減っておらず、交換するまではない状況でしたが、ドアが戸先側(ドアノブ側)に倒れ込んできている感じで、雨など湿気の多い時は戸先側のドア上部がドア枠に当たってくる状況でした。

また、ダブルロックの下側の方のデッドロックバーが、受け側のストライクの穴にうまく入らなくなってきているようでした。

吊元側(ヒンジ側)は丁度いい高さになっていましたので、戸先側だけを少し持ち上げて、更にドア自体の上部を少し吊元側に送ってやるという仕事が必要です。(また、ドア下部を逆に戸先側に送ってやることで、ドア自体の傾きを是正しなければなりません)

ただ、様子を見ると、ドアの木の歪み(変形)も当然あるのですが、ドア枠も垂直・水平が取れていないようにも思えます。

こういう場合、構造を触ってドア枠の建て起こしを変えられれば、それに越したことはありませんが、そこまでするには無理があります。

ですから、現状を変えずにドアの各所を微妙にずらして、最もバランスがいい状況にしなければなりませんから、結構難しい仕事になります。

あと、ヒンジの古いビスが金属疲労を起こしていたのか、いくつもビスが木の中で途中折れてしまっていたので、それを引っ張り出して抜くという作業が非常に厄介でした。

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ドアが開けられない

静岡県の輸入住宅にお住まいのお客様から、勝手口の輸入ドアが開けられなくなったというご相談を頂きました。

ドアは、マーヴィン(Marvin)のフレンチテラスドア。

ドア全面のペア強化ガラスで出来ており、光もたくさん入るデザインになっています。

今回は、鍵の問題ということですが、こちらのテラスドアはソリッドのステンレスで出来たカンヌキ(デッドロックバー)が受け側の穴に差さった状況で動かなくなったようです。

室内側のサムターンを回しても、多少引っ掛かる感じはしても空回りしているようで、カンヌキは全く動いてくれないみたいです。

もしかしたら、ロックケース内のギアが舐めてしまって、カンヌキ側と連動しなくなったのかも知れませんが、現場を見てみないとはっきりしませんね。

恐らくこうなる前に、ロックが固くなったりドア下が擦るようになってきたり、何等かの兆候はあったのだろうと思いますが、現段階では未確認です。

もしそうだとすれば、単なるロックケースの経年劣化というよりは、ドアの建て起こしが狂ってきていたり、ドアヒンジの減りが激しかったりしていることで問題が鍵にまで発展したということでしょうから、そうした原因を解決してやらないと、また同じ不具合が発生します。

出来ればカンヌキの頑丈なバーを切断するということは避けたい処ですが、いろいろ試して他に方法がなければ、それも最後の選択肢として考える必要があります。

まあ、やれることの引き出しはいくつも持っていますから、その中から順番にトライすれば、鍵の解除は何とかなるはずです。頑丈なドアのせいで大変ではありますが、だからこそ選んだ輸入住宅でしょうから、何とかして差し上げたいと思います。

尚、鍵を完全に壊してしまうと、今度は鍵を閉められなくなりますので、部品の調達可否をにらみながら作業を進めなければなりませんね。だって、マーヴィンは日本でのアフターサービスから既に完全撤退していますから、交換部材の入手には時間もお金も掛かります。

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交換前に壊れた原因を究明しよう

神戸のお客様から収納の輸入折れ戸(バイフォールドドア)の部品が破損したので、交換をしたいというご相談を頂きました。

バイフォールドドアは、ドアの端にある小さな部品だけで支えているという構造の為、開閉時に大きなストレスが掛かりやすく、部品の位置がずれたりドア自体が傾いたりしてきます。

そういう点では、常に状態を把握して調整をすることが求められるのですが、お客様は元より建築業者でもそういう調整方法が分からないというケースが多いように思います。

新築時の施工はしても、その後のケアが出来ないというのは情けないものがありますが、建築業界のレベルの低さからすれば仕方がないのかも知れません。

今回は、写真のピボットと呼ばれる部品が破損しています。こちらの部品は、ドア枠に近い側のドア上に装着されているものですが、台座部分が割れているということは、何某かの強い力が加わったということだと思います。

バイフォールドドアの部品は様々な海外メーカーが出していますが、この部品はよく使われる汎用部品ですから、調達に然程問題はありません。

ただ、この壊れた部品を単純に交換しても、壊れた原因を直さない限りまた同じようなトラブルが近い将来発生します。状況をよく観察して、どうして壊れたのかを理解した上でドア調整を含めて対処出来れば、また長くお使い頂けると思います。

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この部分だけの問題じゃない

富山のお客様から、輸入サッシで雨漏れするというご相談を頂きました。

窓は、アメリカのミルガード(Milgard)製ケースメントサッシ。

マルチポイントロックと呼ばれる鍵が装着された、非常に防犯性が高いサッシです。

今回の不具合は、窓を閉めた状態でも雨が室内側に入ってくるということで、開閉金物のオペレーターハンドルの下端の隙間から水が浸入してくるという状況のようです。

お客様は建具の周囲に取り付けられたウェザーストリップ(気密パッキン材)に問題があるからと考えているようですが、一概にそれだけが問題であるというふうには思いません。

勿論、現地調査をやってみないと分かりませんが、同じうちに同じケースメントの窓は施工されているでしょうし、それらも全て雨漏れしているという感じではなさそうですから、この窓のウェザーストリップだけが劣化して雨漏れを誘発しているとは考えにくいと考えます。

ただ、原因が1つだけとも限りませんから、原因となりそうな要素を全て洗い出して、それを1つずつ解決するという手法でいくしかないですね。恐らくお客様から連絡を頂いた内容以外にも、何某かの不具合があるような気がします。

<関連記事>: これがなかなか手に入らない (2024年3月23日)

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階段や勝手口台で威力を発揮します

今日は、私共が輸入住宅のメンテナンス作業に使う道具をお知らせします。

写真のものがそれですが、何だか分かる人はいらっしゃるでしょうか。

これは、作業に使うアルミ製の脚立の4本の脚に取付けて、脚の長さを調節することが出来る伸縮工具。

こんなものがあったって、何に使うのかと思われるかも知れませんが、脚立の設置場所に段差があったり傾斜があったりする時にこれを脚部に取付けて脚の長さを調整します。

そうすることで、どんな場所でも脚立を水平に保つことが出来、床面が平らでない処でも安全に高い場所へ登ることが可能です。

よく勝手口ドアの上に雨除けのヒサシを追加したいというお話がありますが、そういう場所にはブロックやコンクリートで出来た台が設置されています。

そんな場所に普通の脚立は置けませんから、これを脚立に取付ければ台の上と敷地の床との高低差を気にせず作業が出来るようになります。

また、室内の階段の途中の高い位置に窓があるという場合でも、こうした道具を使えば高所でも窓のメンテナンスを楽に行えるようになるのです。

輸入住宅を施工する為のマニアックな工具や材料が必要なホームメイドでは、どんな状況でもある程度柔軟に対処出来るように日々備品等を整備しています。

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