お知らせ : ページ 11

定規を添えた写真では分かりません

青森県のお客様から、輸入サッシのロック金物を手に入れたいというご相談を頂きました。

輸入窓は、木製アルミクラッドのピーチツリー(PeachTree)社製アリエル・シリーズのダブルハング・サッシ。

ロック金物は、どこの窓メーカーでも汎用の部品が使われることが多いのですが、ピーチツリーだけはいつも特殊なタイプを使います。

今回のものも似た感じのものはあっても、全く同じ仕様・同じ大きさのものはありませんから、会社がなくなったピーチツリーのものを手に入れるのは結構大変です。

お客様には手描きでいいので、欲しい部品を絵に描いてそこに詳細寸法を記入して送ってくれるようにお願いしたのですが、定規を部品の隣に置いて写真を撮るだけで、何度言っても絵を描いてもらえません。

写真はカメラの角度や被写体の距離等によって見え方が変化しますから、定規の目盛り位置が正確かどうか、写真だけでは判断が出来ません。

輸入のサッシ部品は似たようなものがいくつも存在し、僅か数ミリ程度寸法が違うなんて部品もたくさんあります。

絵が下手ということなら、誰か上手に描ける人に頼んで頂くか、下手でも一生懸命描いてみるかして頂けると思います。

勿論、最終的にはお客様が購入前にご希望と適合するかどうかをご自身で判断しなければなりませんが、私たちが正しいものを探す段階で正しい情報を提供頂くことがお客様にとっても利益になるはずです。

そういうことが面倒で出来ないということなら現地調査も行いますが、詳細調査に係る費用は別途必要になってきます。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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天窓のメンテナンス

以前ペラウィンドウ(Pella)の交換・修理をさせて頂いた静岡県のお客様からトップライトから雨漏れがしたというご相談を頂きました。

輸入の天窓は、デンマークのベルックス(VELUX)製。

現在、国内のサッシ・メーカーは技術的な問題からか、販売上の問題からか天窓の製造を全て止めています。

ですから、トップライトと言ったら、ベルックスしかないというのが現状です。

昔、国産のサッシ・メーカーの天窓を施工されたおうちも多いと思いますが、そういうお客様はお困りではないかと思います。

今回施工されている天窓は、ベルックスのもので中央部を回転軸としてクルッと回して開けるタイプのものですが、10年以上前にも一度点検を行ったことがあるそうです。

ベルックスのトップライトは、新築から10年で点検・メンテナンスを行うと、そこから更に10年の保証を受けられるというサービスがあります。

こちらのおうちは2003年に新築をされていますから、既に20年は超えてしまっているようですが、今回作業すれば新築から25年までの保証を受けられることになりました。

保証自体は短いものになってしまいますが、作業や交換部材自体は10年保証を行う時と全く同じ内容ですから、保証はなくても今後10年は問題なくお過ごし頂けるものと思います。

これから夏に向かって台風や大雨の季節になりますから、トップライトを設置されているおうちは是非点検・メンテナンスをされることをお勧めします。

但し、屋根勾配がある程度あるようなおうちは、足場の設置も必要になると思いますので、その点ご了解をお願いします。

それから、逆に屋根勾配が少な過ぎるおうちでは、製品の設計仕様の規格に合致しないものとなり、長期保証だけでなく施工保証の対象外となります。

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手入れが大切

こちらは、静岡県のお客様のおうちに施工されているケースメントサッシですが、建具や窓枠にホコリやゴミ、砂がたくさん付着しているのが分かります。

この輸入サッシは、ピーチツリー(PeachTree)社製のケースメントサッシで、新築から30年以上が経過しています。

ただ、最近は殆どメンテナンスをして頂いていないようで、掃除らしい掃除も行われていない感じでした。

窓枠側に付けられている気密パッキン材のウェザーストリップも劣化しており、粉々になって飛び散っている状態です。また、開閉する建具を支えているウィンドウヒンジも錆が酷く、これでは建具がいつ脱落するか不安になります。

ピーチツリーという会社は随分前になくなっていますし、ウィンドウヒンジやオペレーターは特殊な形状をしていますから、調達は非常に難しくなっておりますが、何とか部品メーカーから入手することは出来そうです。

確かにウェザーストリップは塩ビで出来ており消耗品ではありますが、汚れを拭き取ったり掃除をしたりしていれば、その寿命もある程度延ばすことは可能です。

また、この状態では窓の開け閉めも相当固くなっていますから、開閉金物やロック金物に掛かるストレスも非常に大きかったと思います。

金物類の破損を避けるという意味でも、窓を定期的に開けて掃除をしてやるというのは、輸入サッシにとって必修です。

どうぞ他社の輸入サッシをお使いの皆さんも、外の空気が気持ちいい春と秋くらいは、窓を開けてメンテナンスをしてみては如何でしょうか。

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詳細は返事待ちです

お近くにお住まいのお客様から掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)の鍵の不具合についてご相談を頂きました。

輸入サッシは、木製のアンダーセン(Andersen)製。

お送り頂いたこちらの写真のように、室内側でロックする為のサムターン(ロックレバー)が外れてなくなっているのが分かります。

現状ではこの写真をお送り頂いただけですから、ドアに内蔵されているロックケースにも不具合があるのかや、ドアの開閉が重いのかといった詳しい状況は分かりません。

通常は、このサムターン部品だけが経年劣化で悪くなるということはありませんから、これが破損してなくなった原因が他にあると考えます。

お客様自身ではよく分からないということであれば、私たちが現地調査を実施することも可能ですが、お客様からの返事がない状況では動きようがありません。

メールで写真や状況をやりとりしながら、どんな部品が必要か、どんな施工で修理すべきか、部品さえ取り寄せればお客様自身で交換出来るのか、そういったことを詰めていって初めてメンテナンスをすることが可能です。

勿論、先程述べたように、現地調査を実施しないと判断が出来ないということもあります。

ただ、調査に伺えば、それだけ私たちの人件費や交通費・時間も必要になってきますので、出来るだけお客様の負担が増えないようにメールで確認出来ることはメールでやっていくようにしたいと思います。

(言った言わないのトラブルを避ける為に、極力電話でのやり取りはしないようにしています)

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無理矢理引っ張っちゃダメですよ

埼玉県のお客様からスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)のハンドルが破損しているので交換したいという相談を頂きました。

輸入サッシは、オール樹脂で出来たサミット(Summit)社製。

写真のように木製のハンドル部分が外れて、その台座も上側が千切れてなくなっている状況です。

この台座は鋳物で出来ていますので相当堅い素材なのですが、これまでになるには長い間強い力で引っ張った感じがします。恐らくドアの戸車やレールに問題があるか、ドア自体が傾いていて開閉する際に引っ掛かって重くなっているか、といった原因が考えられます。

ハンドル自体は汎用部材ですからアメリカから取り寄せることは可能なんですが、単純にハンドルを交換したからと言って問題が解決する訳ではありません。

つまり、ハンドルが千切れてしまうくらいの力でないとドアが開けられないという状況を改善しなければ、すぐにまたハンドルが破損してしまうということです。

掃出しサッシのドアは、基本的に軽く開け閉めが出来るのが普通です。また、鍵もロックレバーを軽く上げ下げするだけで掛かります。

そういう状態でないおうちは、ドアハンドル以外の部分に何か不具合があると考えて、私共のような専門家にメンテナンスを依頼するようにお勧めします。

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猛暑で熱割れ

今日、ANNのニュースで東京都内のおうちのガラスが、猛暑によって熱割れを起こしているという話題を流していました。

一日30件を超える修理の問い合わせがあるそうで、結構大変なことになっているようです。

そこに出てくる修理業者さん曰く、熱割れを起こしているのは網入りのガラスで、太陽の熱によって金属の網が膨張する為にガラスにヒビが入ってしまうとのこと。

輸入住宅ブームの時に建てられたおうちでも、防火区域に対応する為にペアガラスを網入りにしている窓が多く見受けられます。

また網入りでなくても、ペアガラスは室内側のガラスと屋外側のガラスとで温度差による収縮と膨張がそれぞれのガラスで発生する為、熱割れを起こしやすいという特性があります。

それから、外から中を見えなくするという目的で、透明のペアガラスの上に目隠しのフィルムを張っているおうちがありますが、ガラスが収縮・膨張をする際にフィルムがそれを邪魔してガラスにストレスを与えて熱割れしてしまうということもよくあります。

太陽からの強烈な光や熱を遮ったり、外から目隠しをしたりしたいという場合は、窓の外側にターフやテントのような布を張ってみるのもいいかも知れません。

今年の夏は、例年にも増して猛暑となるように思いますから、エアコンによる室内温度と直射日光の当たる窓周辺温度とではその差が異常に大きくなるはずです。

輸入サッシは、ペアガラスの厚さがインチ単位で作られていますし、ガラスを外すのが困難なものもありますので、その分費用が多く掛かります。

防犯上も心配ですから、今のうちに何か対策を打っておいて、輸入サッシのペアガラスが突然割れたりしないように注意したいものですが、万一割れてしまったら、私共のような輸入サッシの専門家に早めに相談をして下さい。

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円安もあって、高くなります

香川県のお客様からフレンチテラスドアの鍵が壊れたので、交換部品が手に入らないかというご相談を頂きました。

輸入サッシは、木製アルミクラッドのマーヴィン(Marvin)社製。

壊れたのはドアに内蔵されているロックケースで、鍵爪だけでなくデッドボルトバー(カンヌキ)も飛び出してくるセキュリティ性能の高いモーティスロックです。

ただ、ご存知のようにマーヴィン自体は日本から撤退してしまい、交換部品は海外の部品メーカーから調達する以外方法はありません。

また、マーヴィンは古い製品について順次部品の供給も中止してきているといった状況ですから、適合する交換部材は入手しづらくなってきています。

今回、独自にこのロックケースを探してみて処、適合する交換部材を発見し、調達出来ることが分かりました。ただ、こうしたロックケースは値段そのものが高いだけでなく、円安でドル金額を円換算すると更に高い印象となります。

勿論、アメリカからの送料もドルで請求がありますから、送料も以前より高く感じてしまうのは仕方ありません。

交換部材を手に入れられるというだけでも有難いことだと思いますので、もし破損するようなことがあれば今のうちに購入しておくことをお勧めします。

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樹脂がボロボロ

岡山県のお客様から上げ下げ窓の部品が劣化したので、交換したいというご相談を頂きました。

輸入サッシは、メーカー不明の樹脂サッシ。

お客様は、このサッシをマーヴィン(Marvin)のものだと思い込んでいたようですが、マーヴィンはアルトレックス(Ultrex)というグラスファイバーを樹脂で固めた素材のサッシは製造していましたが、PVCの樹脂窓は全く作っていません。

また、劣化で破損したチルトラッチと呼ばれる部品ですが、このように上げ下げ窓の下窓建具の上にポンと載せたようなデザインのものは、マーヴィンでは採用していませんでした。

何れにしても、この樹脂サッシは北米のどこかの窓メーカーで製造されたものに間違いはないと思いますので、海外の部品メーカーから交換部品を調達することは可能です。

こちらのチルトラッチは、本体のようなPVCで出来ているのではなく、恐らくABSプラスチックで出来ていますので、太陽の紫外線等による劣化は10~15年程度で徐々に進んでいきます。

それでも、こうした部品はどこの窓メーカーでも使われる汎用部品ですから、生産中止で手に入らなくなるというリスクは比較的少ないかも知れません。

ただ、これが破損してしまうと建具が窓枠に固定出来なくなり、窓の開閉もほぼ不可能な状況になりますから、劣化が見受けられたらすぐに交換するようにしたいものです。

チルトラッチは種類もサイズも多様にありますから、適合しそうなものを慎重に選んで正しいものを装着するようにして下さい。

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戸車交換だけでは直りません

静岡県のお客様のおうちに伺って、掃出しサッシの修理調査を実施しました。

輸入サッシは、樹脂サッシのミルガード(Milgard)社製。

幅が2.4mもある大きなスライディング・パティオドアですから、ドア下の戸車には大きなストレスが掛かります。お客様も戸車が劣化したと思い込んでいらしたようで、戸車が交換出来るか見て欲しいとのことでした。

こちらの掃出しサッシは開口が大きく、上からの建物の重量でサッシ枠が変形しており、簡単には可動ドアを外すことが出来ませんでした。

どうにかこうにか可動ドアをサッシ枠から外して、戸車の状態を見てみましたが、ローラーの周囲には大量のゴミの付着があって、うまく回転しないような感じでした。ただ、それだけでドアの開閉が固くて動かないという状況にはなりません。

ドアをサッシ枠に戻してみると、下枠の金属レールが戸車のローラーからすぐに外れてしまうという症状が見受けられます。

通常はレールがしっかり立っていないといけないのですが、ドアの重さで横に寝てしまう為、戸車がレールの上を走ることが出来ません。

ただ、ミルガードのレール部材は既に生産がされていない状況ですので、何か別の代替部材を探す必要がありそうです。

掃出しサッシの開閉がスムースに行かなくなったら、戸車だけでなくレールも注意深くチェックしないと元通りに直すことは出来ません。勿論、ドアレールの掃除やドア自体の水平・垂直や高さの調整をすることも大切です。

<関連記事>: 元々、ハの字だったと思います (2024年9月14日)

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水漏れ修理完了!

以前ブログ記事に書かせて頂いたキッチン水栓の修理を行ってきました。

水やお湯を出すと、水栓の中央に位置する鶴首の吐水管の根元部分から水が漏れて溢れてくるという状態でした。

白いクロスハンドルが付いた輸入水栓は、アメリカンスタンダード(American Standard)製のクラシックなゴールド仕上げ。本場アメリカでも見掛けないデザインになってきています。

新築した20年近く前に取り付けた水栓金具ですが、愛着もあって手入れしながら長く使いたいということで、部品を探して交換することにしました。

鶴首部分がなかなか外れず苦労したんですが、何とか外した様子がこちら。外した跡の横にあるのが、劣化した古いパッキン材のOリング。

触ってみましたが、多少劣化しているようで、表面にざらつきがあったのとゴムが劣化した時の黒い水汚れが付きました。ただ、一見しただけだと大して悪くなっているようには見えず、これを交換するだけで水漏れが直るのかという感じでした。

メーカーに確認すると、この小さな部品を交換すれば直るということでしたので、少しばかり半信半疑ではありましたが、言う通りに調達して交換してみました。

その後鶴首部分を元に戻して水道のバルブを開けてみた処、吐水口からは水やお湯は出るのですが、根元からは一切水漏れはしてきませんでした。いや~、アメリカの製品は大雑把だと思っていましたが、意外と繊細でちゃんとしているんですね。

それにしても、20年以上前に製造されたものでもちゃんと補修用の部品が販売されているって、国内のメーカーも見習わなければいけませんよね。

<関連記事>: 何とか直せるといいのですが・・・ (2024年5月26日)

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