お知らせ

似たものですが、別物です

愛知県のお客様から、洗面にある輸入の水栓金具から水がポタポタ落ちるので、カートリッジバルブを交換したいというご相談を頂きました。

輸入建材を扱っているお店で、新築時にご自身で買ってこられて取付けをしてもらったとのこと。

メーカーや品番は分からないということですが、恐らくヤスダプロモーションという会社が扱っている洗面水栓だと思うということで、交換部品が手に入るかどうか教えて欲しいというご依頼でした。

確かに同じようなデザインのものが、ヤスダプロモーションから販売はされているのですが、少しだけ違う部分があるようです。

写真にはハンドルレバーの白い部分に、「Cold」や「Hot」の文字が付いていますが、ヤスダの製品にはそういう文字はありません。また、本体中央に付いているポップアップのツマミが、ヤスダのものよりも小さいものになっているようです。

水栓金具って、国産でも輸入でもそうなんですが、売れ筋のデザインと思われるものは、どこのメーカーでも同じようなデザインを採用して製品化されます。

ですから、ぱっと見だけではどこの製品かどうかは判断出来ず、装着されているカートリッジバルブ(止水バルブ)もそれぞれのメーカー独自のものとなっていますから、適当に調達しても取付けが出来ないケースが殆どです。

今回の輸入水栓も、恐らく中国や東南アジアで製造された無名メーカー品となりますので、修理を行う場合は本体ごと交換することが必修です。

輸入住宅に使われている資材・設備は、見た目だけで適当に判断しちゃダメですよ。まずは、専門家に相談してみましょう。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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無理くり付けたのかも・・・

愛知県のお客様から、玄関ドアに取り付けられたドアハンドルが破損しているので、交換したいというご相談を頂きました。

室内側のドアレバーは輸入の製品のようですが、屋外側のハンドルはもしかしたら国産のものではないかというデザインです。

ただ、輸入と国産のドアノブでは、構造的に整合性がないと思いますから、どうやってそれをやりくりして取り付けたかは、現場を見ていないので全く分かりません。(お客様からは、メールで写真をお送り頂いただけです)

お客様は中古で輸入住宅を買われたようで、室内側のドアレバーが新築時のオリジナルだとおっしゃっていますから、恐らくですが取付け穴の寸法は輸入のドアノブ用の標準サイズになっているようにも思います。

もしそうなら、輸入のハンドルセットに交換するのは比較的簡単ですが、国産のハンドルを付けた際に何らかの加工・細工がドアに施されているとしたら、交換作業の難易度は急に高くなってしまいます。

勿論、何等かの補修をするといったことも必要でしょうが、もう少し詳しい状況を把握した上で、どう修理を行うかを検討したいと思います。

おうちを売られた前所有者の方も、どこに相談したらいいのか分からず、街の鍵屋さんかリフォーム屋さんに相談して、無理くり国産のものを取付けしてもらったのかも知れないですね。

因みに、北米のドアノブやドアハンドルは、取付け穴の大きさやドアの木口(こぐち)から穴の中心までの距離は規格が決められているので、どんなメーカーのものでも交換・取付けが可能です。

そういった点で、欧米のおうちは何十年経ってもメンテナンスをしていける社会体制が整っているとも言えます。

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熱割れじゃない気がします

岐阜県のお客様から、輸入サッシのペアガラスが熱割れが原因で割れたというご連絡を頂きました。

輸入窓は、ペラウィンドウ(Pella)のデザイナーシリーズと呼ばれるサッシでペアガラスの内側に脱着式のガラスがもう1枚付いているという3重ガラスのFIX(ハメ殺し)窓です。

写真を見ると、周囲のガラスを残してほぼ全体のガラスが飛び散ってなくなっている状況です。

普段あまり触らない窓である為、お客様は昨今の気温差でペアガラスが熱割れを起こしたとお考えになったようですが、熱割れだとするとピシッとヒビが入ることが一般的で、ここまで大きく割れることはないように思います。

私の考えとしては、外の見通しもいいことから、鳥が飛んできてガラスにぶつかったというバードストライクではないかと思います。

勿論、ここまで酷くぶつかったとしたら、窓の下に鳥が気絶して落ちているか、ガラスやその周囲に鳥の羽が落ちているかしているのではないかと思います。

何れにしても、直接現場を見た訳ではなく、あくまで頂いた写真だけで判断しているので、憶測でしかありません。

熱割れにしてもバードストライクにしても自然現象ですから、こればかりは避けようがありません。でも、デザイナーシリーズは既に交換部材の製作をして頂けないサッシですから、同じサイズでアーキテクトシリーズのものを作ってもらうなどの対応をしたいと思います。

その場合は、3重ガラスのサッシではなく、ペアガラスのものになることをご諒解頂かなければなりません。

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レバーも折れたら交換しましょう

愛媛県のお客様から、輸入の掃出しサッシ(スライディングパティオドア)の部品が欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は、サミット(Summit)の樹脂製サッシということですが、ドアのハンドルの脇に付いているロックレバーを交換したいとのこと。

写真がそのロックレバーですが、こちらのものはアメリカで販売されている汎用部品であるようです。

レバー本体から伸びている板状の金属のバーがロック金物の穴に差さって、金物と連動する仕組みになっています。

でも、ドアの建て起こし(水平・垂直・高さ)がずれてしまっていると、鍵が掛からないという状況になってしまい、それを無理に操作することでロックレバーのバーやロック金物が破損してしまうのです。

それをちゃんと調整してからでないと、いくら部品を新しくしてもまたすぐにトラブルになりますから、注意をしなければなりません。

お客様自身がそれを出来るかどうかは分かりませんが、やった経験がないという方であれば、やはり最初は専門家に調整してもらって学習することが一番です。

また、こうした部品が破損してしまうと防犯面でも心配ですから、少しでも変な感じがしたら早めに交換を相談するようにして下さい。

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調達のみのご依頼です

岡山県のお客様から、輸入のダブルハングサッシの部品が欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は、ハード(Hurd)のアルミクラッド木製サッシ。

写真は、ダブルハングの建具を両サイドで吊り上げているバランサーのパーツです。長いバネ部品は、少し先っぽが変形していますが、この先っぽをカットして取付け可能なような形にして使っているそうです。

プラスチックで出来たクラッチシューは割れてしまっていますから、接着剤でくっつけてもすぐにまた割れてしまう為、新しいものに交換が必要です。

そこで、今回私共にクラッチシューの調達をして欲しいというご相談があった訳ですが、バランサーのバネやクラッチシューをご自身で交換出来るというお客様は本当に珍しいと思います。

こうしたものを交換するには、側枠に装着されたジャムライナーと呼ばれる樹脂部材を外さないと出来ません。

殆どのお客様はその外し方も分かりませんし、もし分かったとしてもジャムライナー等を破損させてしまう恐れが高いので、なかなかチャレンジする人はいないと思います。

ご自身で何でも出来るというのは本当に素晴らしいのですが、そういう人の多くは過信し過ぎて無理やり作業をして壊してしまう場合が多々ありますから、慎重且つチャレンジ精神旺盛な人は貴重かも知れません。

そうでない慣れないお客様は、まずは私共のような専門家に修理をご依頼頂いて、その後やり方を覚えたらご自身でやってみるという方法でお願いしたいと思います。

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窓を開け閉め出来るようになりました

愛知県にある輸入住宅の販売物件にお邪魔して、販売前の輸入サッシの修理を行ってきました。

輸入窓は、キャラドン(Caradon)の樹脂製サッシですが、至る処破損していて、予算の範囲内で出来るだけ修理をして欲しいとの要望を頂きました。

写真は台形出窓(ベイウィンドウ)のケースメントサッシなんですが、建具下で支えているウィンドウヒンジが錆びて欠落した状況でしたので、窓を開けることが出来ない状態でした。

また、サッシの上の方に取り付けられていたロック金物は、レバーを持ち上げてロックを解除した時に、そのまま上がった状態を保持していなければいけないのですが、部品の摩耗ですぐにレバーが下がってしまいます。

そうすると窓を閉めた時にレバーの先が引っ掛かってしまい、レバーを上げながらクランクハンドルを回して窓を閉めるという操作を同時に行わないと窓の鍵が閉められません。つまり、窓を開けるのも閉めるのも困難なサッシという状況でした。

今回、私たちは既存のサッシ金物と全く同じものを輸入して、取付けと調整を行った処、見事に開閉するようになりました。カナダのキャラドン社は既に会社がありませんが、こうして適切な部品を取り寄せれば、元通りスムースに動くようになるのです。

皆さんのおうちでも輸入サッシに問題を抱えていたら、私共のような専門家に修理メンテナンスを依頼してみては如何でしょうか?

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防犯対策が功を奏した?

岐阜県のお客様から、年末年始のお休みに空き巣被害に遭ったというご連絡を頂きました。

壊されたのは、シンプソン(Simpson)の玄関ドアとマーヴィン(Marvin)の掃出しサッシ。

写真は、そのうちの木製玄関ドアですが、何かでこじったのか木がひどく割れています。ちょっと外出した隙にやられたそうですから、犯人はお客様が出ていくのをじっと見ていたのではないかと思います。

実は、このおうちはセコムに加入していた数年前に一度泥棒の被害に遭っていて、その際この玄関ドアも新しく交換しましたし、写真のような防犯対策も実施しました。

今回セコムの電源が入っていたのかどうかは定かではありませんが、空き巣はセコムを気にすることなく、またも同じおうちを狙ったのだと思います。

空き巣はセコムが来るまでの時間で仕事を済ませれば、捕まることなく収穫を得られますから、侵入の手口も相当荒っぽいものとなります。

今回、部屋の中まで侵入出来たかどうかは分かりませんが、玄関ドアの状態を見る限り、空き巣は玄関から侵入出来なかったのではないかと感じます。

それは、ダブルロックの鍵を防犯性の高いディンプルキーシリンダーのものにしていますが、鍵穴には全く損傷がありませんし、デッドボルトバーを隠している分厚いステンレス製のガードプレートも壊されていないことから推測出来ます。

(あと、アルミはバールですぐに曲がってしまいますが、分厚い木は強度が高い為に、反って大きく壊すのが至難の業です)

これだけ防犯対策をしているのですから、空き巣も無理だと悟ればいいのですが、以前の侵入経験が頭にあったのか玄関ドアを壊せるとでも思ったのかも知れません。

防犯対策は抑止効果によって、侵入行動を諦めさせる目的があるのですが、それでも無理矢理侵入しようとする素人の泥棒もいるから厄介です。

そんな場合でも、空き巣の侵入を一定時間食い止めるだけの性能を発揮してくれるように万全の対策することが大切です。でも、部分的に壊されてしまうと、国産でも輸入でもそれを直すにはそれなりの費用が掛かってしまいますから、困ったものです。

<関連記事>: 景気が悪いと空き巣が増える? (2021年9月9日)
<関連記事>: 空き巣は、何度もやってくる (2016年8月29日)

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こちらもきれいに直りました

昨日記事に書かせて頂いた静岡県のお客様のおうちですが、洗面に取り付けられた輸入のケースメントサッシも様々な不具合がありました。

輸入の開き窓は、ダブルハングと同じピーチツリー(PeachTree)製ですが、プラスチックで出来た箱型のロック金物本体が破損して動かなくなっていました。

また、先般ブログ記事にも書きましたが、ウィンドウヒンジもひどく錆びてこちらも殆ど動かなくなってしまっている状況でした。

それから、窓枠の周囲にグルリと回してあるウェザーストリップ(気密パッキン材)も形状が分からないくらいにボロボロになっていましたから、これも交換する必要がありました。

原因としては、やはり窓枠に溜まったゴミや砂、そしてウェザーストリップが粉々になった状態のたくさんの切れ端がサッシの下枠を中心に残っていたことではないかと思います。

こうしたものが溜ってしまうと、ウィンドウヒンジやオペレーターに干渉して窓が開けられなくなったり、閉まらなくなったりしますから、そこから雨水が入り込んでウィンドウヒンジなどの金物類を腐食さえてしまいますし、閉じない窓をロック金物で無理に鍵を掛けようとして、ロックに大きな負担が掛かり破損してしまったのだろうと考えられます。

ケースメントサッシは、通常室内側に網戸を装着しますから、それを外してサッシの掃除やメンテナンスを行うのが面倒と考える人は多いと思います。

ですから、建具(障子)と窓枠との間の隙間にゴミや汚れが溜ってしまい、それを長年放置することで、窓の開閉が重くなる、又は開閉出来なくなるというケースが後を絶ちません。

今回も部品類を交換する前に、重い建具を窓から外して、オペレーターのギアを露出させる為に窓の木製下枠も一旦撤去するという方法で、徹底的にゴミを取り除きました。

その上でオペレーターのギアやウィンドウヒンジに潤滑剤を塗布した上で、ひどくなった部品類を全て交換し、ガラスの外部も防水処理を施しました。

今まで鍵も掛からず窓も殆ど開けられなかったケースメントサッシでしたが、見事にスムースに開閉するようになりましたし、鍵を掛けると窓が密閉される状況になりました。

勿論、直そうと思えば他にも細かな点が気になりますが、費用をある程度抑えながら抜本的な問題を今回全て解決出来たのではないかと思います。

<関連記事>: 手入れが大切 (2024年7月10日)

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イレギュラーな対応は、当たり前です

静岡県のお客様の輸入住宅にお邪魔して、輸入サッシのバランサー交換を行ってきました。

輸入窓は、ピーチツリー(PeachTree)製のアルミと木の複合サッシ。

建具自体はアルミで出来ているのですが、室内側に木製のカバーが装着されている為、部屋からの見た目としては木製サッシに見える美しいデザインです。

30年以上前に新築してから、何らメンテナンスらしいことをしてこなかったというおうちですから、全てのダブルハングは開けられない状態になっています。

今回、その問題を解消する為、それぞれのサッシの大きさに合ったバランサーを調達して、交換するという作業を行いました。

ダブルハングの数は、11ヶ所。取付けネジが錆びたり、部品が固着したりしていますから、分解して古いバランサーに到達するだけでも相当な時間が掛かってしまいます。

また、古いバランサーと新品のバランサーとでは若干デザインが異なっている為、既存の取付けビスをそのまま使うことが出来ず、運よく手元にあった手持ちのビスを流用してバランサーを固定するなどといったイレギュラーな作業もいくつか発生しました。

当然開けられなかった窓ですから、窓周辺の砂やゴミ、汚れも非常に多くそれらを丁寧に掃除しながらきれいにしていく時間もそれなりに掛かります。それから、屋外側のガラスには防水処理も実施しましたから、それにも余分な手間が掛かってしまいます。

予定していた時間では半分程度しか作業が出来ませんでしたが、それでも軽ろやかに窓を開けられるようになりましたから、お客様は何十年かぶりに窓を開けて外気を入れられるようになったと喜んで頂きました。

修理やメンテナンスの仕事は、常に標準通りの施工は出来ませんから、常にイレギュラーな問題に対して如何に対処出来るかが、専門家の専門家たる所以です。

<関連記事>: 交換パーツはないものもあります (2024年6月16日)

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オペレーターだけではない気がします

福岡県のお客様から、浴室に取り付けられた輸入サッシの部品が欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は、マーヴィン(Marvin)の樹脂製サッシということでしたが、マーヴィンでは樹脂サッシは製造していないので、窓メーカーは分かりません。

写真は、不具合があるというサッシのオペレーターですが、アームなどに随分と錆びが付いています。

お客様の情報では、この錆びたオペレーターに不具合があるということですが、ウィンドウヒンジも相当に錆び付いているばかりか、外れてしまって正しい位置に付いていないようにも見受けられます。

お客様からの情報やご希望が部分的な為、これ以上のことは分からないのですが、浴室の湿気や水分などに長い間曝され続けてきたことを考えると、サッシの金物類は全て交換が必要な気がします。

また、部品類の交換と同時に、建具(障子)の建て付け調整やガラスの防水処理を行わないと、ちゃんとした修理メンテナンスとはならないかも知れません。

お客様自身が輸入サッシに精通していればいいのですが、メーカーも分からないという感じですから、お客様側だけで直すというのは大変でしょうね。

遠い場所の現場ですから、私たち ホームメイドに頼むことに躊躇があるかも知れませんが、反って時間も費用も掛かる可能性がありますので、地元の専門業者に依頼頂くこともお考え頂きたいと思います。

また、お風呂の後は雑巾で水分を拭き取ったり、窓を開けて乾燥させたりして、ケアしてあげないと、錆びやペアガラスの内部結露が発生しますので、日頃の注意をして欲しいものです。

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