お知らせ

これで引っ込んだ状態です

愛知県のお客様の輸入住宅で、輸入のスライディング・パティオドア(片引きの掃出しサッシ)の鍵のチェックを行いました。

輸入窓は、メーカー不明の樹脂サッシ。

ロックレバーを上げ下げすると、ロックケースから鍵爪(ロックラッチ)が出たり入ったりして鍵の開閉を行います。

写真は、ロックレバーを上げて鍵爪が中に引っ込むようにした状態ですが、鍵爪が十分穴の中に引っ込まず少し飛び出したままになっています。

ロックケースの中には小さなバネが入っていて、鍵爪を勢いよく飛び出させたり中に引っ込めたりするという機能を果たしています。そのバネが経年劣化するとバネの伸縮が緩慢になって、このように鍵爪が十分アクションしなくなるという不具合を起こします。

取り敢えず、この状態でも鍵を掛けたり解除したりすることは可能なんですが、近い将来バネが切れてしまったりすると、鍵が掛からなくなったり、最悪鍵が掛かったままドアが開かなくなったりします。

鍵が掛からなければ防犯上の心配がありますし、解除出来なければ外に出ることが出来なくなります。少し調子が悪いけどまだ使えるというふうには考えずに、完全に壊れる前にロックケースを交換するようにしたいものです。

因みに、このロックケースは汎用の窓部品ですから、アメリカの部品メーカーから取り寄せることが可能な為、窓メーカーが不明でも交換は可能です。勿論、交換の際はドアの建て起こし調整や開閉調整をして、調子よくお使い頂けるようにメンテナンスを行います。

年末も近いですから、皆さんのおうちのサッシも一度チェックしてみては如何でしょうか?

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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ハンドルの付属品ではありません

埼玉県のお客様から以前ケースメントサッシのクランクハンドルをご購入頂いたのですが、最近またケースメントのオペレーターを交換したいというご相談を頂きました。

輸入サッシは、ローウェン(Loewen)製のアルミクラッド木製サッシ。

木製のサッシ枠に固定されているオペレーターから、回転軸が抜けてハンドルと一緒に抜けてきているのが分かります。

本来回転軸はオペレーターの一部であって、ハンドルはそこに差し込んであるだけという形です。勿論、ハンドルを操作している時に外れてはいけませんから、小さなビスでハンドルを回転軸に固定してあります。

今回のケースは、オペレーターの回転軸が折れて、回転軸が固定してあったハンドルの方にくっついて外れてきたという感じです。

オペレーターの回転軸が折れる原因は、サッシの建具の開閉が重くなったのを無理矢理ハンドルを回して開閉しようと繰り返し操作したことだと思います。そうなると、オペレーターに負荷が掛かって、それが元で回転軸が途中で折れてしまうというトラブルが発生します。

多くのお客様は、これをハンドルが壊れてオペレーターから外れてしまったと考えるようですが、ハンドルが壊れたのではなくオペレーターの方が破損したというのが本当の不具合です。

こちらのお客様も、当初ハンドルが壊れたと思い込んでハンドルのみを調達されたのだと思いますが、それでは直せなかった為にオペレーターの交換をしたいということになったのだと思います。

こういう場合は、単に部材を交換するだけでなく、建具の調整を行わなければ直りませんし、オペレーターをカバーしている繊細な木枠を外すには細心の注意が必要です。

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全く同じものですが、違って見えますよね

愛知県のお客様の輸入住宅にお邪魔して、輸入の玄関ドア用ハンドルセットを交換してきました。

ハンドルセットは、クイックセット(Kwikset)製のホーソン。

古くなって、室内側のドアレバーが下がったままの状態になってきたのと、キーを1本どこかで落としてきてしまったということで、ハンドルセットごと交換することになりました。

キーをなくしただけのことであれば、新しいクイックセットのシリンダーはキーの鍵山をメモリーしているのを解除することが出来ますから、新しいキーの鍵山を覚え込ませれば、古いキーが使えなくなります。

これは、スマートキーと呼ばれる仕組みなんですが、これを利用すればダブルロックの2つの鍵を同一キーで開け閉め出来るようにもなります。

ただ、今回はレバーのバネもヘタってきたということですので、ハンドル自体も新しいものにしたいということになりました。

古いものも新しいもののアンティーク・ニッケルと呼ばれる色なんですが、古いハンドルは随分錆びてしまい、金属の光沢が殆どなくなっています。

まあ、これはこれで味があると言えばそうなんですが、金属で出来た機械ものですから、それなりに部品の錆びや劣化は生じます。

新しいハンドルは見ての通り黒っぽい銀色で、ニスを塗ったように光っているのが分かります。

勿論これも、20年もすれば錆びて時代が付いてくるのでしょうが、長く変化を楽しめるのが輸入住宅のいい所ですよね。

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破損すると、ドアが勝手に開きます

埼玉県のお客様から収納用折れ戸のバイフォールドドアの部品を調達したいというご相談を頂きました。

ドアの上枠に装着されているガイドレールの中を走る部品で、バネが内蔵されたスライドガイドと呼ばれるものです。

ドアを閉めた際、バネが押されることでドアが固定されて動かなくなります。(普通押されると開いてしまうように思うのですが、逆にドアが開かなくなるという仕組みは、日本にはない発想ですね)

もしこれがないと、ドアを閉めても勝手にドアが開いてしまい、収納の中にしまってあるものが見えてしまいます。

小さな部品ですし、ドアを閉めていると普段は見えづらい場所にあるものですから、あまり気にしていない人も多いかと思います。折れ戸の調子が最近おかしいと感じて初めて気が付くくらいのものですが、壊れる前に部品を手に入れておきたいものですね。

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水染みはWAXの剥がれや汚れの付着

神奈川県のお客様から輸入住宅のオーク無垢材で出来たフローリングをメンテナンスしたいというご相談を頂きました。

床材は、今は懐かしいブルース(Bruce)製。昔は、ロビンス(Robbins)なんてメーカーのものもありましたねぇ。

こうしたメーカーのフローリングは、1枚板の厚さ19mmのものでしたから、今から考えると随分贅沢な素材でした。

無垢材のフローリングでも2種類あって、人気だったのはツヤがないワックス仕上げのタイプで、水拭きなどが可能なウレタン塗装仕上げのタイプは、ツヤがある為安っぽく見えるという理由で選ばれる人は少ない感じでした。

ただ、申し上げた通り、ワックス仕上げの床材は表面に水が付くと、ワックスがそこだけ浮いてしまい、水染みが出来てしまいます。すぐに水を拭けば問題はないのですが、放置すると床材に付いていた汚れも水垢として付着してしまい、写真のように斑模様になってしまいます。

染みが酷くない場合は、細かな紙やすりを使って丁寧に表面を削るなどしてから、再度ワックスを塗ることで徐々に元に戻ってくれると思いますが、ある程度は天然木の味として考えることが大切です。

ブルースのWAXは、成分的に室内汚染を引き起こすかも知れないということで北米で随分前に製造中止となっておりますが、Dura Sealという代替のWAXをお勧めしております。

<関連記事>: ブルース・フローリング用ワックス、入荷! (2015年2月26日)

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30年以上経てば、全て交換です

愛知県のお客様の輸入住宅にお邪魔して、輸入サッシの現地調査を行ってきました。

窓メーカーは不明ですが、おうちのほぼ全ての樹脂サッシが上げ下げ窓のシングルハングサッシ。

新築から30年以上経っている状況で、殆どメンテナンスをしていないといった感じですから、いくつかの窓は開け閉めが出来ない状態でした。

調査の為に全てのシングルハングの建具を外して、バランサーや両サイドのトップガイド、テイクウトクリップといった消耗パーツを確認しました。

トップガイドやテイクウトクリップの方は、多少劣化はしている感じですが、まだ交換するまでではなく今回のメンテナンス対象からは外しました。

さすがに15年程度が寿命のバランサーの方は、写真のようにバネが切れて吊りヒモが外れた状況になっていますから、交換が必要と思います。

因みに、窓の開閉が出来るサッシでも、バネの伸び縮みが緩慢になってきていましたから、近い将来同様に切れてしまうのは明白です。

バランサー自体は定期的に交換が必要な消耗部材ですから、今大丈夫だからと言ってそのままにしておけば、次々と不具合を起こします。

今後のメンテナンス費用を最小限にしたいのであれば、思い切って一度に全部交換しておくことが一番です。

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大きいから重かった

三重県のお客様の処に伺って、大きな輸入玄関ドアのガラス交換をしてきました。

玄関ドアは、サーマツルー(Therma-Tru)のファイバグラス製木目調ドアで、高さが2.4mもあります。

ですから、ガラスだけの高さも2mを超えるサイズですし、その上強化ガラスのペアガラスときていますから、その重さは60kgをゆうに超えます。

また、ペアガラスの厚みも1インチ(25.4mm)にもなりますので、なかなか手に入らないサイズだと思います。

交換作業も厄介で、ガラスとガラス押え(押縁)とがブチルの接着剤でねっとりくっついているという感じでしたから、それを剥がすのも一苦労。

様々な困難がありましたが、写真のようにきれいなガラスが玄関ドアに装着出来ました。(尚、ガラスの周囲も防水処理済みです)少し青っぽい感じに見えるのは、遮熱型のLOW-E断熱ガラスを採用している証拠です。

強い雨などでペアガラスが内部結露してしまったり、空き巣にガラスを割られたりして困っていらっしゃる方も多いと思いますが、正確なサイズのガラスを調達し、正しい施工方法で交換すれば、新築時のように元通りになるのが輸入住宅です。不具合を放置せずに、早めに美しさを取り戻すようにしたいものです。

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バネ切れですね

神戸のお客様から輸入の掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)の鍵がおかしいというご相談を頂きました。

窓メーカーは不明のようですが、頂いた写真からすると汎用性のあるロック金物が付けられているようです。

こちらの金物は、ハンドルに付いているロックレバーを下げるとロックラッチ(鍵爪フック)が中から飛び出してきて、鍵が掛かるという仕組みです。

お客様曰く、レバーを下げてもロックラッチが出て来ない状態で、鍵が掛からないという感じだそうです。こういう場合考えられるのは、ロック金物に内蔵されている小さなバネが劣化して外れてしまい、バネで飛び出したり引っ込んだりする機能が正常に作動しなくなったのが原因です。

今回は鍵が掛からないということで窓の開閉は出来る感じですが、これが逆に鍵が掛かりっ放しということになったりすると、外への出入りが出来なくなってしまい、生活に支障が出るかも知れません。

ロック金物は、汎用部材だと思いますので、輸入すれば簡単に手に入れることは出来ますが、古い掃出しサッシということなら、ドアの建て起こしの調整やサッシの周囲の掃除などを行って、将来の不具合が起きないようにすることを考えてもいいように思います。

勿論、そういう作業は、適切な道具や知識・経験が必要ですから、私共のような専門家に見てもらって、次からはご自身でもやってみるということが一番間違いないと思います。

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何とか直せました

岐阜県のお客様からお預かりした輸入の掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)が、建具屋さんから戻ってきましたので、木部塗装を行いました。

輸入窓は、マーヴィン(Marvin)製のセーフ-T スライディング・パティオドアという随分前の廃番製品です。

マーヴィンが日本から撤退する数年前には、ドア自体の製造だけでなく交換部材の供給も全てなくなってしまった掃出しサッシでしたから、私共が自力更生で直す以外方法はありません。

こちらのドアは、空き巣にバールのようなものでこじられたのか、ハンドル側の木枠に大きな割れが入ってしまい、片側の側枠全体を作り直したのですが、ドア枠の形状が複雑で木の加工やアルミの外装カバーの取付けが相当大変だったようです。

写真は、ティンバーケアでドア木部の防水塗装を行った後の状態ですが、まあまあきれいに塗装が出来たのではないでしょうか。新しい木枠の部分は、多少色が薄い感じもしますが、今後日焼けなどしてくれば他の木枠の色と馴染んでくると思います。

これから、このドアを裏返しにして四方に輸入の防水テープを張ってから、外してあった既存の強化ペアガラスを装着したら、あとは押縁を取付けて最後にガラス防水を行います。

こうやって記事に書くとすぐに完成しそうですが、万一間違ってしまうと廃番故に取返しが付きませんので、慎重に少しずつ作業を進めていきます。年末ももうすぐですから、皆さんも防犯対策をしっかりして下さいね。

<関連記事>: この掃出しサッシは、貴重です (2025年4月18日)

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相当暖かくなったそうです

愛知県のお客様の輸入住宅で、輸入サッシのウェザーストリップの交換を完了しました。

サッシは、ミルガード(Milgard)の樹脂製ケースメントサッシ。

防雨・防風・気密といった各性能アップを図る為に、こちらの窓には建具の周囲1ヶ所とサッシ枠側2ヶ所、合計3ヶ所にウェザーストリップが装着されています。

ただ、ウェザーストリップは通常塩化ビニールで出来ている為、可塑剤が徐々に抜けてしまい、20年以上経つとボロボロに割れてしまいます。特に、太陽光や雨風が強く当たる東面や南面のサッシでは、その劣化具合が顕著になります。

今回お客様からの要望で、家中のケースメントサッシの殆どでウェザーストリップの全交換を行いました。

しかしながら、ミルガード製ケースメントのウェザーストリップは、非常に入手が大変で価格もそれなりですし、交換は屋外側からしか出来ない為、2階の窓の施工では足場が必修となります。

ですから、出費としてはどうしても高く付いてしまいますが、その分正確に作業が出来るので、窓の性能は相応にアップします。

お客様曰く、ウェザーストリップを交換したら、外からの音がしなくなったし、隙間がない分冬の朝の部屋の温度も高くなったそうです。

ミルガードのウェザーストリップは、形状が特殊で汎用品が使えませんが、ちゃんとした部材を入手出来れば、また15年くらいは快適にお過ごし頂けるように思います。でも、ミルガードのウェザーストリップは、取付けが結構難しいんですよね。

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