こちらの写真の木は、一般的に節ありのパイン材と呼ばれる人気のある樹種です。勿論、節のない「クリア・パイン」と呼ばれる材料もありますが、日本ではこの赤みを帯びた節が好まれていると思います。
また、この木は、カントリーを意識したデザインの家には欠かせないと言っても過言ではありません。
木の質を見る際には、節のまわりが黒ずんでいないことが重要になります。まわりが黒いものは、「死節(しにぶし)」と言って時間が経つと節の部分が抜け落ちてしまいます。
そう、そこだけポッカリ穴が開くんです。それは、枝を払って時間が経たないうちに切り倒してしまうと起こるんです。要は、かさぶたのまわりに皮膚が覆いきらないうちに切られてしまったという表現だと分かりやすいでしょうか。そうなっては、内装材としては適しませんね。
私たちは、この木をフローリングやキッチン・キャビネットのドア、内装ドア、腰板(腰くらいの高さまで貼った板壁)、階段材などに使います。時間が経つと、黄なびたあめ色に変色してくるのも楽しみです。
柔らかくて傷付きやすいのが欠点と言われますが、私たちはその柔らかさ故に足が疲れにくいとか、傷も時間が経って味になるとかと考えています。そういうことを理解できる人にはお勧めですね。
同じ柔らかさを持つ針葉樹のヒノキのような強い香りではないですが、パイン材独特のよい香りがするのも特徴です。近年は、その香りが頭を活性化させるという報告もあるようです。
北欧のレッドパインや北米東海岸のイエローパインが有名ですが、日本では「松」で総称しているところも多いですね。
仕上げは、ナチュラル・クリアが多いですが、少し茶色のオイルを塗るとアンティークな感じも出せますよ。
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