レンガ・タイルは、将来メンテナンスが必要になる

レンガ・タイルは、将来メンテナンスが必要になる

スライスブリックやブリックタイルとも呼ばれるレンガ・タイル。窯で焼いた窯業系タイルもあれば、セメントを型にはめて成形したカルチャード・ブリック(人造レンガ)などもありますね。

輸入住宅や洋風住宅でよく使われているのは、アンティーク調にみせたカルチャード・ブリックなのですが、素材が元々吸水性のあるコンクリートなので、雨に曝され水分を含むと、そのうちクラックが入ったり、脱落したりするようになるのです。

写真のレンガ・タイルは、窯業系の比較的堅いタイプなので吸水性も少なく割れにくいのですが、その分重量も重くなる。それが地面から浮いた状態で建物の構造外壁にへばりついているのですから、建物への負担は何十トンにもなる訳です。

だから、接着が不十分だったり、地震や地盤沈下などで建物が動いたりすると、その部分に亀裂が入り、タイルの剥がれや脱落が生じることとなる。その重さによって、室内の壁にクラックが入ったりもします。長く持ちそうなレンガ・タイルだが、サイディング同様一定期間でのメンテナンスが必要となることは、何れにおいても明白です。

その点レンガ積みは、非常に古典的な施工だが、自然の理に叶ったものなのです。建物のベタ基礎を建物より少しだけ外側に広げて、その上にレンガを積む。基礎の上に自立して積まれていくから、構造外壁には全く負荷が掛からない。

異形鉄筋などの耐震金物をレンガ積みに施工するので、勝手に単体のレンガが脱落して外れるなどということもない。高温で長時間焼かれたカナダの積みレンガは、吸水性が非常に小さく、水分を含まないばかりか、温度変化による伸縮にも強いから、割れが入ることも滅多にない。

手間や費用の掛かるレンガ積みだが、果たしてどちらがお得だろうか。2世代、3世代住み続けるなら、重厚で美しいレンガ積み外壁ではないかと私たちは考えます。
こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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